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今回は元でんしゃみちレポでございます。
兵庫県は神戸市北区、宝塚市、西宮市境を
縫うように流れる武庫川。この武庫川沿い
に現在、JR福知山線(宝塚線)が走ってい
ます。今でこそ、長いトンネルを駆使してス
ムーズなルートを取っていますが、旧来は
川に沿って、短いトンネルで最低限のルー
トを取っていました。
よととが旧トンネルを確認しているのは、
@道場−武田尾間3本A武田尾−(現)西
宮名塩間6本B(現)西宮名塩−生瀬間2
本です。このうちAは、「特殊トンネル集」
にて紹介済み。Bはまだ未探索。今回は
@の探索レポでございます。
写真のトンネルは武田尾駅から道場駅
方面へ向かう序盤で見ることができます。
名前を「草山トンネル」と申します。 |
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現行武田尾駅からこの草山トンネルまで
しっかりアスファルト舗装されていますが、
駅より手前で車止めにより入ることができ
ません。
しかも、右手の看板には通行止めと。。。 |
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胸壁は切石で頑丈な造り、迫石の巻厚
は4層となっています。
頑丈そうなイメージどおり崩落等は全く
見られません。
錆びきったプレートに草山の文字が見えま
す。 |
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トンネルに入ってほどなくして、おかしな
場所から日光が入ってきているのが見え
ました。
その上、正面は本当に通行止めっぽい。 |
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手前の日の光りは、本来待避所だったの
では、と思われる場所からでした。
うまいこと人が出入りできるようにされて
います。 |
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くぐって外に出てみました。
壁にぽっかりときれいなアーチを描いて
開いていました。
廃線後すぐに開けられたか、現役時も点
検口として使っていたかは不明です。
どっちにしても新しくはありません。 |
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?????
その、人用の穴の左に同じく口を開ける
真新しい穴が。。。
って、ここ草山トンネルの横っ腹なんすけ
ど。。。
まさか鉄道トンネル禁断の90度ターン!
そんなわけないやろうに。。。 |
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本当に横っ面に穴が開いています。
ほんの最近の改修により造られたようで
すね。他サイトではこの最新の穴について
は見られませんでした。
一応車を通せるようにしたかったんでしょ
うけど。。。駅前の車止めは??? |
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遠目から2つの穴の位置関係を見ます。
新しい穴は斜めに草山トンネルに刺さって
いるようです。
よととが乗っかっている赤い橋も真新しい
です。
この橋は車往来可で、よとともここまで車
で来ました。 |
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さて。。。と。。。
本来の草山トンネルのルートは当然新し
い穴の方ではありません。
昔は結構頑丈な柵で防御されていたよう
ですが、今は簡易な工事用フェンスに「通
行止」の看板のみ。。。しかも左下開いてる
し。。。 |
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はい、ぞんじておりますとも。。。全ては
自己責任でございます。 |
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枕木は工事車両だと思いますが、踏み固
められています。太い轍ができています。
当然真っ暗け。 |
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大き目の待避所です。枕木が数本眠って
います。 |
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何らかを示す「9」の表示。。。
枕木が見えますねえ。 |
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程無くして出口が見えてきました。ざっと
延長2、300mくらいでしょうか? |
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こちらも何と簡素なバリケードでしょうか。
まあ、危険は一切感じませんでしたけど。 |
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道場駅側の坑口でございます。
なにかしらの赤い鉄枠を備えた変わった
トンネルです。 |
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で、そうなんですよ。
この「草山トンネル」道場駅側坑口をその
まま真っ直ぐ進むと武庫川にぶつかって、
何もない。。。何も??んん?? |
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ああああ!
あんなところにお口を開けていらっしゃる
のはどこのどいつだい???
なんたる場所におわすのかあんたは。。。
川べりは岩肌むき出しで上部はみっちりと
樹木で覆いつくされた山肌には到底脇道
を連想することができませんがな。
ちゅーことは、反対側からくぐってこんか
い!!!ってことやなあ。
反対側もこんなんやったらどうしよう。そ
れこそ難攻不落の大要塞ってことやな。
いざ!意を決して反対側へ!!
以降、後半戦に続く! |