当田トンネル編 |
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秋になるまで待とうと思ってました。。。激籔
との死闘が予想されたのと、この日も京都は
35℃の猛暑日。。。
お前はアホか、という声で耳が痛いですが、待
ちきれずにやってきてしまいました。
武田尾ビッグマーケット、廃トンネル総数12
本!その中で10本この目で見てきました。
残るは生瀬駅に程近い城山、当田の2本。
当田はともかく、城山はイカン。。。今行くトコ
やないやろ、冬場でもどうなの?って感じ。
この2本訪問では、ここしかないでしょ、という
駐車スペース、国道176号線から県道51号線
への入り口、太多田川沿いに車を停めます。
頭上には現行福知山線のトンネルとトラス橋
が見えます。 |
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旧城山トンネルは現行トンネルの左手の崖っ
ぷちに口を開けており、季節が季節ならよく確
認できるのですが。。。うーむ。。。 |
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。。。
ま、まずは当田トンネルの訪問を致しましょう。
当田もご覧の有様。橋台の下部は辛うじて見
えていますが、ここからでも見えるはずのトンネ
ルの坑口すら見えません。 |
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しかし、橋台の上に登る踏み分け道はこの季
節でもしっかり残っており、簡単に上がる事が
できました。 |
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当田トンネル前橋台から武庫川方面を望む。
3つの橋梁が見えます。手前が国道176号線の
太多田橋。赤い橋梁が青葉台という住宅街へ
向かう西宝橋。山手の巨大な構造物は、中国
自動車道です。 |
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当田トンネルは橋台からすぐです。最強に籔
支配を受けていますが、その坑口だけは見るこ
とができます。 |
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誰を迎えるでもなく今でも口を開け続ける、
当田トンネルです。
国道と現行福知山線に挟まれて尚揺るぎな
く存在し、今でも愛好家に親しまれて?います。 |
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やや右にカーブしており、反対側の光は届い
ていません。
アーチ下側は切石ではなく、そのまま使用し
ているようです。上部は変わらずレンガアーチ
となっています。
んんん?
何かあります。 |
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生瀬駅方面坑口です。鬱蒼とした緑の他は
人工物を何も見ることができません。 |
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まさか住んでいらっしゃる方がいるのか、と
恐る恐る中を覗いてみましたが、誰もいません。
遺棄されてから大分経つようです。 |
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確かに風雨も凌げるし、何となく涼しいし、居
心地いいのかも知れませんが、出て行くときは
綺麗にしていってもらいたいものです。 |
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ちょうど中間付近です。意外と長いトンネルで
す。 |
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大き目の退避口もあります。
ここにも寝床跡のようなものが。。。 |
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反対側坑口が見えてきました。 |
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武田尾側坑口に辿り着きました。生瀬側と同じ
く柵がありますが、中央の扉は開け放たれてい
ます。こちらも緑の猛威は相当なものです。 |
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生瀬側と同じく、武田尾側も坑門全体を一望
することができません。 |
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巻厚6層の強固なアーチを施してあります。 |
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今度は武田尾方面武庫川を望みます。
やはり中国自動車道の武庫川橋が一番目立
ちます。 |
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武田尾方面は暫く激籔区間が続きます。とて
も通り抜けは耐えられないし、城山攻略に体力
温存のため、ここで引き返しました。
さあ!次は城山要塞の攻略編です!これが
本当に武田尾廃線跡最終回!(でしょ?) |
2016年11月再訪 |
2008年7月初訪問から早、丸8年以上…月日が経つのは早いすな…
およそ8年ぶりに当田トンネルを再訪したのには理由があります。
国道176号線を宝塚に向けて東進していたんですが…この辺りの4車線化工事は着々と進んでいます。
名塩工区はトンネル2本使い既に供用済みです。残る難所はこの生瀬工区。
この工区に遺される旧福知山線の旧トンネル2本が、城山トンネルと当田トンネルです。城山トンネルは既に閉鎖。
東側坑口は消滅。西側坑口も一部削られコンクリ封鎖。恐らく擁壁の一部となり、内部も完全に埋められたのではないで
しょうか。これはもう不変の事実として諦めざるをえません。
で…当田トンネルです。このトンネルは2016年11月現在、未だ手つかずで生き残っております。
ただ、176号線4車線化工事が進めば確実に影響を受ける立地となっております。
ある所からの情報では、増設される国道176号線の2車線はトンネルになるそうです。現行車線の真横に増設される
ということで、上部にある当田トンネルはどうなるのか…非常に気になる所です。
地図でも分かる通り、東側坑口はやや外れていますが、西側坑口は確実に被ります。 |
工事が進み始めているのを感じ、急遽再訪を決めました。よって撮影機材はスマホのみです。
こちらが東側坑口。11月でもこの有様です。 |
少しだけ坑門の石積みと煉瓦アーチが見えていますね。 |
さすがはiPhone6s 画質が8年前の写真よりもいいです。 |
内部はさすがに光量不足で撮影不能ですんで、すぐ西側坑口までワープです。
8年前と比べて植生が薄い気がしますね。 |
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このようなものが遺されていました。
いい錆び具合ですな。 |
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往時の設備跡と思われます。 |
切石乱積みの側壁が特徴的です。 |
西側坑口からの廃景。因みに懐中電灯がないと抜けるのは無理です。
私はスマホアプリで足元照らして何とか抜けることができました。 |
そして!西側坑門!
素晴らしい!まさかの全容が把握できます。是非2008年の坑門と比較してください。
今が見ごろかもしれませんねえ。 |
6層の多層巻き煉瓦アーチ。坑門の石積みはアーチ状に1層のみで、後は岩盤と一体化しています。 |
福知山線3本目のトンネル「当田」の証である「3」のペイントがはっきり。
しかしこうしてみると、6層の煉瓦巻きの外側に1層の石巻きがあるように見えます。
なかなか珍しいですな! |
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ほら。
同じ側壁の土台に乗っています。
実に面白いですね! |
西側坑門からすぐ目の前もまだ手が付けられておりません、が… |
100m程でしょうか。進んでみると様子が… |
こうなっておりました…
やばい…やばすぎます。これは間違いなく開削されていく流れです。 |
鉄柵は間違いなく旧福知山線のものでしょう。
これもいずれ消えていくものと思われます。
西側坑門の命は最早風前の灯火といったところでしょうか。
路面はこのフラットな部分のままいくんでしょうか。とすると、当田トンネルの開口部分を利用して拡幅するのかも
しれません。
いずれにしても暫く目が離せない状況です。進展がありましたらまたレポするかもしれません。 |