由良要塞煉瓦構造物群


和歌山県/兵庫県


第一部 加太地区編
男良谷砲台その1

  

 前回最後に予告した通り、男良谷砲台に向かう
前にここをチェックしておきます。
 場所は。。。敢えて伏せておきますが、深山第
一砲台へ向かう前に停めた駐車場できょろきょろ
すれば視界に入ってしまうかと。。。
 。。。ねえ、怪しすぎでしょ。。。
 車道に面しているので、誰もが目の端に捉え
られているはずです。

 地質は。。。一見してかなりヤバイ物件と分かり
ます。
 ここは本気でヤバイです。立ち入らない方が
いいです。
 接近。
 木の格子&鉄条網で防御されています。
 奥の様子ははっきりしませんな。
 しかし、さらに近づいて奥を覗くと。。。
 。。。開いとるがな〜
 もうこの辺でも頭上は相当危険です。いつ崩れ
てもおかしくないです。
 さらに奥。。。
 うーむ。。。
 。。。。。。。。。。。。。。
 ここは絶対入らない方が良いです。。。
 崩落の危険が極めて高い物件です。
 。。。完全に穴を開けた跡ですな。
 自然ではなく、何らかの目的で開けられた穴
のようです。
 戦争遺構に関わるものかは不明です。
 坑口はこんな有様です。
 入っといて何ですが、絶対入るべきではありま
せん。
 この穴はすぐに行き止まりとなります。
 それでも20mくらいはあるかな?
 崩落埋没とかではなく、完全に掘りかけです。
 しかしダイナマイトとかの充填口はないので、
重機を使った感じ?
 手掘りでは無理そうな地質です。

 最深部より振り返り。結構深いです。
 さあ、これが一体何のために掘られた物件なのか。。。知る由が今の所ありません。
 戦争遺構なのか、遊歩道を整備する過程で掘られたのか。。。?何とも言えません。
 因みに反対側想定地もチェックしましたが、何もありませんでした。片側掘りかけ。以上です。

 いきなりの脱線でしたが、これから男良谷に向かいます。

 男良谷砲台は案内板には表記がありません。観光用としては深山第一砲台のみなんですね〜
 駐車場から「青」のラインを辿ると難なく男良谷砲台に行けます。
 一般車は通行禁止ですが、未舗装ながら車道を緩やかに降る行程なので、楽にアプローチ可能です。
 。。。で、行程の写真が一切ありませんので、辿り着きからレポを開始します。

 さあ、男良谷砲台到着!ってところで、ふと
 遊歩道右下に目がいきます。
 。。。むむむむむ!?
 おお!欠円アーチ!
 コンクリート巻きですが欠円アーチになって
います。側壁が切石やし、これはひょっとしたら?
 。。。と思ったら、体が勝手に右下斜面をずり
ずりと。。。

 アーチ内側に。。。僅かに見える!
 当たりです!速攻側溝に飛び降ります。
いやシャレじゃなく。。。

 ハイ!大当たり!!!
 欠円煉瓦アーチでございました!いきなりノー情報での発見にテンションマックスです。
 荒い谷積み的な側壁石積みに、恐らく3層の欠円煉瓦アーチのコラボです。しかも長い〜。
 振り返り。
 なんだか嬉しすぎて水平に撮れていません。
 しかし、外の煉瓦アーチは残してほしかった
ですな。。。
 うーむ、いい眺めじゃあ。

 うーむ、いい!
 この長さは、ちょうどこの上が男良谷砲台だからでしょう。そしてこの先は。。。海っぽい。
 足元は石畳で歩きやすいですな〜。
 ずっと煉瓦と思われた欠円アーチは途中で
コンクリート巻きに変わってしまいます。
 これはコンクリを塗った感じではなく、煉瓦を
撤去してコンクリートに巻き立て直した感じです
な。。。
 結局最後までコンクリ改修が続き、ゴールが。
 ハイ、外は海〜
 想像通りの展開です。

 海側はこんな外観をしておりました。
 3層巻き丸ごとコンクリ改修のようです。海風の浸食が酷かったのかな?
 左手の階段は男良谷砲台までご丁寧に返して頂けます。こりゃ楽だ。
 ネットではこの水路の情報は見てなかったので、新発見気分でテンションあがりました。でも、この立地なら皆様
知らない訳はないですよね〜。
 次回はこの海岸から探索を継続します。 以降、
その2に続く!