淡河川疏水編
その4
2013年4月訪問
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山陽自動車道北側の廃水路は、2回目の単独探索時のもの でしたが、今回からはまた1回目の現役水路探索に戻ります。 車道に沿って南に進路を変えた淡河川疏水。 水のない水路を辿ります。 そして…すぐにこのような穴表記に出会います。 |
実際に行ってみると。。。 おお!隧道…か? |
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いつもの切石坑門、煉瓦アーチではありません。 これは…頭首工からすぐの場所にあった暗渠っぽい感じです。 よって、これは(仮)第2号暗渠と致します。 |
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内部は。。。セントル巻きです。 当時は素掘りの可能性が高いですな。 それか、土被りが少ないので開渠だった可能性も。 |
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すぐに反対側坑口に。 | |
こちらもコンクリポータルです。 | |
微妙な土被りですなあ。 でも、一応暗渠ってことで。 |
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先に進みます。 するとすぐ先に…これは隧道っぽい! |
うむ!あのフォルムは間違いなさそうです。 |
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出ました!この統一感のあるお姿! 第南号とか書いといてくれませんかね〜 |
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布積み切石にひょっとしたら文字でも。。。と思いました が、なーんにも書かれていません。 |
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水がないので助かります。 降り立つと、反対側の光が見えました。 しかし、結構長そうですな。 。。。って、おや?アーチ環に何やら文字が。。。 |
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おおお。。。こ、これは! 「淡河 5号トンネル」と書かれています。 落書きにも感じられる走り書きですが、わざわざこんな情報 を書き込むのは、いたずらとは考えにくいです。 で、ネットでも… 土木学会図書館/旧蔵写真館 9、淡河川疏水工事 をご覧ください。 ここに「9-3:淡河川疏水五番(新三番)隧道出口之真影」 というのがあります。 。。。流路線形は現在の線形とは一致しているようには見え ませんが、なんとなく雰囲気は一緒な気がします。 まあ、気がするだけですが。。。 後の話ですが、「9-4 十二番(芥子山)隧道」の所在は分かっ ており、逆算すると、だいたいここらが五番になる計算です。 よって。。。これを第5号隧道と致します。 「新三番」というのは山陽自動車道開設により寸断された 2本の隧道を削除した結果ではないでしょうか。 その3でレポした廃隧道が第4号、消滅した方が第3号、先の 先まで煉瓦巻きの長大隧道が第2号、素掘り&石アーチの隧道 が第1号、ってな感じでしょうか。 |
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第5号隧道内部です。しっかり煉瓦巻き! 途中で素掘りなんて半端なことできるか!と言わんばかりにずらっと煉瓦が並びます。 |
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振り返り。 通常の水深はあの黒くなっている部分までのようです。 |
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本当に最後まで煉瓦巻きです。うーむ贅沢! 人道車道ならいざ知らず、水路でこの拘りはなんなんで しょうか。 |
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結局オール煉瓦巻きのまま吐口に。 うーむ、凄いですな。 |
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。。。よく見たら床面も煉瓦敷きです。 360度オール煉瓦! |
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第5号隧道の吐口です。 。。。。。。。。。??? お気づきでしょうか。呑口側の坑門と何かが違う。。。 そう、決定的な箇所。。。 |
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これが呑口です。 そう!アーチ環の巻厚が違います。 呑口が2層で吐口が3層。。。??? 一体どういうこっちゃ?どっから2層でどっから3層なのか。。。 |
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第5号隧道吐口の全景です。 いい雰囲気ですね〜。しかも現役! |
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第5号隧道吐口の遠景。いいっすね! |
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水路はコンクリートに守られさらに下流へ。 | |
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お次はこれです。 これも間違いなく隧道でしょう。 |
程なくして現れました!第5号隧道と同じフォルムです! |
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なかなかの屈曲したラインで隧道に突入しています。 「9-3:淡河川疏水五番(新三番)隧道出口之真影」の写真はこの隧道呑口の入り方に似ていますが。。。 |
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これが第6号隧道の呑口となります。判で押したように全く同じフォルムです。 特に切石の笠石、帯石など、統一フォーマットで大量に生産されたんでしょうねえ。 |
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内部を覗きこみます。 反対側の光は見えますが、第5号隧道よりも長い感じ がしますな。 |
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ここも床面が煉瓦です。側面との繋ぎには切石を使用して います。いやあ、凄い。 この淡河川疏水にかけた情熱が伝わります。 |
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うひょー。ここもずーっと煉瓦です。凄まじいですな。 一直線、煉瓦煉瓦煉瓦です。 |
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振り返り。 かなり水路が屈曲しているのが分かります。 で、ここは長いし、巡視路が上にあるようですんで、そちら から回り込みます。 |
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回り込んできました。 こちらも変わらぬこのお姿。で、5号と同じく吐口は3層巻きです。一体どういうことなんでしょうねえ。 |
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中を覗き込みます。 。。。もうコメント不要ですな。そんなに煉瓦が溢れていたん でしょうか。 |
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振り返り。 水路はここからあの大物に向かって進んでいきます。 |
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第6号隧道吐口の遠景です。 淡河川疏水の流れはこれから大きな河川を渡らなければなりません。 その橋こそ淡山疏水最大の構造物にして土木学会選近代土木遺産でございます。 以降、 その5 に続く! |