淡山疏水隧道群


兵庫県

淡河川疏水編

その3

  


                    2013年4月訪問


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 あまりにもの長大な雰囲気を醸し出していた、暫定
2号隧道。どこまで煉瓦が続いているのか、見てみた
かったですが、それは今後のお楽しみ。
 
 。。。さて、反対側の坑口、と言いたい所ですが、
2号隧道の吐口はどこかさっぱり分かりません。
 次に水路がはっきり姿を現すのがここ。
 ここからまた水路が続いています。

 。。。しかし、この最初の線形。。。不自然に思いませ
んか?
 そう。山陽自動車道にぴったり寄り添うこの線形。
明らかにおかしい。。。なぜって、山陽自動車道ができ
るずっと前からある水路なのに、こんなぴったり寄り添
うわけがない。。。

 で、実際に確認に行ってみると。。。
 やはり!思いっきり改修されています。これが第何隧道の吐口か分かりませんが、山陽自動車道建設か他の影響を
受けているのは間違いありません。
 。。。うーむ、それにしても新しすぎる。
 山陽自動車道ならもうちょっと古そうですから、また
別の理由があるんでしょうねえ。
 内部を少し進んでみましたが、ここもエンドレスに
コンクリアーチ。。。
 ここも長居はできず、あえなく撤退。。。
 宿題としてとっておきます。

 。。。さて、山陽自動車道と並走している件ですが、
国土地理院の地図に面白いものが。。。
 左が1974年〜1978年頃の空中写真です。まだ山陽自動車道の姿はなく、疏水のラインもはっきりと捉えることができます。
 一方、右側が山陽自動車道建設により流路が変わった疏水ラインです。
 この昔の航空地図では隧道が2本存在していたのが分かります。
 青が現在の流路。
 赤が嘗ての流路です。
 果たして分断された北側の赤ラインの流路が残っているのか。
 さらに2本の隧道の行方は。。。

 これは2回目の単独探索時に調査したものです。
 2回目の探索は、1回目からほんの数日しか経って
おりませんでしたが、既に水路には通水が始まっており、
現役の水路探索は叶いませんでした。
 ので、2回目は廃水路のみとなりました。
 いろいろ当たりを付けて探索した結果、廃水路は一部
残存しておりました。
 あったのは西側。これが廃水路で、北東を向いて撮影
しています。
 振り返って南西を向きます。水路はすぐ山陽自動車道に
阻まれます。
 水路は切り取られ、このような土管タイプになって
山陽自動車道を潜ります。
 そして。。。
 新しく造成された水路に。
 そして二度と疏水として復活することなく、
真新しく造成された池に流れ込みます。
 最初の場所に戻って来ました。
 さあ、この先に。。。
 隧道が残っていました!
 あの暫定2号隧道と全く同じフォルムです。

 廃化しつつ残存した淡河川疏水の隧道!結論から2本あったであろう隧道で残存は西側のこの1本のみ、と思われます。
 東側も調査しましたが、山陽自動車道開設時の資材置き場だったのか、かなり広く造成されており水路はなくなっていました。
 で、これが第何隧道なのか。。。もうさっぱり分かりません。 
 相変わらずの2層巻き。しかし内部はしっかり煉瓦を
巻き立ててあるようです。
 
 どうでもいいですが。。。
 洞内の足元がかなりやばそうな雰囲気ですな。。。
 一歩踏み込めば。。。ずぶり。。。
 やっぱり。。。かなりやばめです。。。
 。。。うーむ。非常によろしくないですな。。。
 振り返り。
 枯葉が積もり、排水性が非常に悪くなっております。
 ちなみに先の橋はコンクリ製です。

 綺麗な洞内煉瓦アーチ!廃されてなお、美麗なアーチを保っています。
 しかし。。。足元がもう限界です。。。
 来れたのは僅かここまで。。。もう無理。。。
 ウェーダー装着すれば行けなくはないですが、
汚れがはんぱないことになるんで、流石にいやです。。。
 で、反対側坑口ですが、回り込んで捜索しましたが
見つけることができませんでした。
 恐らく埋められ、この先で閉塞しているものと思われます。

 これが東側の広場です。かなり広大に開削されています。
 水路は完全に消滅してしまったと判断致します。(あったらどうしよう。。。)

 次回からは1回目の探索の続き、現役水路の探索レポを再開致します。
 以降、 
その4 に続く!