淡河川疏水編
その5
2013年4月訪問
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5号、6号隧道を潜った後、淡河川疏水は途切れる山と 志染川をやり過ごさなければなりません。 |
そこで考案されたのがサイフォンの原理を利用した送水方法です。 一度下ってしまった水は再び元の高さに戻ることは通常ありません。が、この原理を利用すると近い高さにまで戻すことが可能です。 |
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こちらが落水側です。あんなに遠い所から水を落とし、田んぼの畔を抜け、県道を跨いで漸く志染川です。 こんなに底が長くても水は駆け上がるのです。不思議ですねえ。 |
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他にこんなイラストもありました。 水平距離735.3m。これを水路橋にしたら高さ50mを超えるどえらい構造物になってしまいます。まさに餘部鉄橋くらいの 大事業になりそうですよねえ。それを考えるとこのサイフォン工法の方がずっと現実的ってことになります。 |
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こちらが眼鏡橋といわれている橋梁の天井部です。 下流側は一応車両は通過可能です。まあ軽車両だけに しといた方がよさそうですが。 上流側は人も通れないようにしてあります。 |
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こちらは疏水下流側からの撮影です。 |
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眼鏡橋。御坂サイフォン橋とも言われています。 2径間のアーチ橋です。 |
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よく見るとアーチ橋が2本並んでいます。 下流側はコンクリート製で、後年増築された模様です。コンクリート製とはいうものの、上流側の石アーチとうまくシンクロさせており、 見た目には違和感がありません。 |
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奥の石アーチはコンクリート吹付けにより補修された形跡があります。結構剥がれ落ちてますが。。。 |
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要石がありますね! | |
隣り合わせ、密着させて造ってます。 またうまく同じように施工したもんです。 こういうのも非常に珍しいですねえ。 |
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上流側に回り込みました。こちらは当初の2径間石アーチ橋が残されています。 |
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残念なことにこの石アーチ橋、コンクリート吹付け補修を全体に受けており、特に側面の石積みをはっきり確認することが できません。 非常に惜しいですねえ。 |
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御坂サイフォンによって難所をクリアした淡河川疏水の流れ。 ここから三木総合防災公園の真っただ中に突入します。 。。。まあ淡河川疏水が先で後から公園が整備されたわけ ですが、うまいこと共存しています。 こうやって、川筋が地図にもしっかりと記載されています。 因みに、北側の車道を跨ぐ橋表記は、公園ができた時に 造られたもののようです。 そして、南側の川筋が途切れる所にあるのが。。。 |
これです。。。 。。。そらそうだわな。こんな新しい公園に煉瓦アーチなんか 残ってませんわな。。。 |
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内部もこんな感じです。 うーむ。アーチなんですがねえ。 |
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諦めきれず更に奥に。。。すると! おお!アーチが残ってる!!!よくぞ残っていてくれました! |
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見まごうことなく煉瓦アーチ。この立地でよくぞ残してくれました。 。。。どうでもいいですけど、上部の無数の。。。が気になります。。。 |
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振り返り。 こんな感じで外の光は見えません。 |
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ここもどーんと煉瓦三昧!すごいです。 |
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吐口まできました。 こちらは拡幅されていないようですな。 |
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振り返り。 うーむ。。。何度見てもすんばらしい〜 |
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おそらくは第7号隧道の吐口です。呑口とは雰囲気ががらりと変わります。 。。。しかしまだ公園内のはずですが、いったいここはどこ? |
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国土地理院の地図とも照合した結果、この辺であろうと。。。 ちょうど公園として使っていない谷間の場所です。 |
お馴染みの床面煉瓦と接合部の切石です。 非常に丁寧な造りですねえ。 |
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第7号隧道吐口の遠景です。 阪神大震災の後に防災目的で建設された三木総合防災公園。 そんな比較的新しい公園の真っただ中にありながらこのフォルムを維持し、現役で在り続ける淡河川疏水。 この先一体どうなっているのか。。。 以降、 その6 に続く! |