鈴鹿海軍関地下防空工場隧道群


三重県

その7

  

 L坑から上向きの横坑を伝って飛び出すと!
そこはM坑でした。
 坑口は結構近い所に口を開けています。
 で、反対側はというと。。。
 反対側は後で!

 取りあえずM坑の坑口を確認です。
 だいぶ瓦礫が積もっています。半分以上坑口
は塞がっているものと思われます。
 びしっと丸太格子がされています。
 ここの坑口も外の車道から視認可能です。
 坑口寸前から振り返り。
 やっぱり立ち位置が高いですな。
 相変わらずのコンクリートアーチ、側壁部分
しか残っておりませぬ。
 上空のアーチは全て崩れ落ち、素掘りの本体
が。素掘りの方が安定していそうな感じはここ
の特徴ですな。
 あれれ!?
 M坑大崩落により埋没!?L坑から横坑を
伝ってM坑に来たはずなのに、来た穴がない?
 向かって左手。。。
 穴があるがな〜。実は先ほどあそこから這い
出てきました。
 しかし穴あきの位置がおかしい。。。
 コンクリ側壁があの位置で、横坑入口があの
高さ!?
 もう明らかに元々の横坑坑口ではありません
な。。。本来の横坑坑口は塞がったが奇跡的に
上部に隙間ができたようですな。。。
 うーんラッキー
 続いて右側!
 ここにも奇跡が!なんと同じ感じで穴が開い
とります!
 M坑は本坑と横坑の十字路寸前で大崩落、
本坑奥は完全に埋まってしまってますが、横坑
は両側とも辛うじて生きていたということになり
ますなあ。
 右側横坑開口部分に登って見下ろしてみる
と。。。おお!下部にしっかり横坑の坑道を確
認できます!
 どうやら横坑の崩落はなく、全て本坑の瓦礫
によって埋もれかけているようです。
 横坑に降り立ちました。
 どおっすか!この安定感!
 こうもりさんも安心して熟睡しているようです。
 で、振り返ってみるとこの有様。。。
 ねえ、凄まじい崩落量です。
 埋まってしまわなくてよかった。。。

 
 では新たな本坑、N坑突入。。。って。。。
 えらい水没しとるがな!!!
 しかしながら幸いなことに長靴許容範囲内の
水没でした。
 さあって、N坑坑口は、と。

 !!!?なんじゃあこりゃあ!?
 水面に漂う靄。。。そしてその向こうにはある
べき光の元がなく暗い!
 どないなっとるか!?これまで車道を挟んで
東側の隧道群は全て西向きの坑口開口しとっ
たのに。。。
 
 いや確かに。。。車道からの最初の坑口チェ
ックでこのN坑のみ視認できなかったのです。
 まさかの閉塞なのか。。。?
 やはり瓦礫で埋まっております。。。
 瓦礫を這い上がり、素掘りの天井面付近まで
来ましたが。。。フラッシュだとこんな感じです。
 しかし!フラッシュなしだと。。。

 うむ!
 さらに這い上がると。。。
 やはり!しっかり開口しておりました!
 しかもちゃんと丸太格子が存在します。
 格子から外を覗くと。。。
 うーむなんのこっちゃか全然わかりません。
 車道から坑口が確認できないはずです。

 本来の坑口から相当高い位置に穴が開いて
いる模様ですな。
 丸太格子から振り返っても底が知れません。
 もう少し降りると。。。こんな感じです。
 やっぱり大分上に開口してるんですねえ。
 
 それではN坑の奥を確認しに行きますか。
 N坑に足を踏み入れた横坑まで戻って来ま
した。
 この先が未確認ですが。。。水が引いている
ようですねえ。
 いい感じの横坑の姿ですな!
 横坑からの水の流入ラインがまたいい味を
出しています。
 さあ、N坑奥に行きましょか。
 水溜りが途切れ陸地となり、そしてまた瓦礫
の姿が。。。
 この瓦礫地帯から一気に洞内がいびつに。
 なんだこりゃ。崩落でこうなったのか、なんか
掘りかけっぽくも見えるし。。。
 それに洞内は左に折れていっている風に
見えますな。
 左に折れた後、すぐにこの楕円っぽい空間
で行き止まりに。
 で、そこに何か落ちてるゾ。。。?
 など
 もえる
ごみいれ

 。。。だそうです。。。?
 なんでしょう。現役当時はゴミ置き場だった
んでしょうか?
 裏側にも何か書かれていますが、ほぼ読め
ません。

 「門?」「5?8」これもはっきりしませんが、
これだけでは何を書いていたかは想像できま
せんねえ。。。
 端点は完全に閉塞です。もう坑道って感じが
しません。
 やっぱりゴミ捨て場としてざっくり削ったので
しょうか。。。
 これで東側全坑クリアしたと思われます!
 結局開口は西口のみで、東側に貫通する
ことはありませんでした。

 って、まだ見ていない所が。。。L坑坑口!

 謎の人物が居座っていて行けなかった坑口。
もうどっかいったかな?
 行ってみようか。。。

 
まだおるがな!!!!!!!!!

 しかも人増えとるorz
 何やってんだ。。。って思わずフラッシュ炊いて写してしまったよ。。。それでも一切こちらには関心を示さず、3人とも
微動だにせず。。。なんじゃこいつらわ〜!?
 拡大!
 。。。よく見たら4人居る!?
 坑口前の左2人は何か衣装着てる?
 女性っぽいか?右は男性か。。。
 手前の黒いのも人だろうか。。。

 こりゃあ何かの撮影やな。。。何の撮影だ
よ。。。
 おかげでL坑の写真が撮れませんでした。
 って、ご心配なく!!
 ちゃんとピカさんが後日L坑の坑口を撮影
して下さっていました。ありがとです〜!

 (写真提供 ピカ氏)
 L坑坑口、最接近映像です!
 こんな所で撮影しとったのか。。。なんの撮影
なんだか。。。
 しかしこの坑口は、本来の高低を維持してい
る感じですなあ。


 (写真提供 ピカ氏)
 L坑坑口より振り返り。
 なんか角材みたいなのが連なっています。
 この地面の具合からしてしばしば水没してい
る感じですねえ。
 その時に渡した道みたいなもんでしょうか。

 (写真提供 ピカ氏)
 当日はL坑へは行けなかったため、最初に
入ったK坑からの脱出となりました。

 ふ〜やれやれ!
 遂に全坑口制覇!!!。。。。

 。。。って、一か所忘れてませんかあ〜?

                          Copyright(c)2011,ピカ氏
 はい。この地図の一番左側。。。
 そう!これこれ!
 謎のP坑。中央の隧道群西側を探索中に
視界に入った唯一そっぽを向いた坑口。。。

 こいつの確認をしなければ。。。
 こいつがもし、さらなる大空洞への入口だと
したら。。。またえげつないことになるぞ〜。。。
 さあ、やってきました。謎の方向に向くP坑。
 中央隧道群、東側隧道群併せて17本。机上
調査ではこれで全て発見なわけですが、これ
は想定外の一本となります。
 一体なんだこの穴は!?
 中を覗くと。。。むむむむむ。。。
 しっかり穴が開いております。。。
 もう少し踏み込むと。。。
 。。。ありゃ。。。なんか様子が。。。
 むむむうううう。。。早々と閉塞のようです。
 奥には。。。やはりありました。
 ダイナマイト充填用の穴が数個。。。

 掘りかけだったようです。
 残念ながらこのP坑は本当に掘りかけだった
ようです。
 計画的にはまたここから長大な坑道を掘る
予定だったのでしょうか。

                                                                                  Copyright(c)2012,ピカ氏
 遂に鈴鹿海軍関地下防空工場の内部全貌が明らかに!!!
 現在潜入可能な場所は全て回りました!2012年1月現在、恐らくネット界で最も詳細な地図ではないでしょうか。
 皆様におかれましては、できましたらこの地図と稚拙ながらのレポでご満足頂ければ、と思います。内部は本当に崩落の危険が高いです。
 
 これにて 
 2015年、ちょっとだけ続く…