鈴鹿海軍関地下防空工場隧道群


三重県

その6

  

 さあさあ行きますよ!
 東側早くも4本目!K坑でございます!
 ここも変わらず丸太格子ですが。。。
 。。。んんん?内部に。。。?
 鉄格子がありました〜
 なんでここだけ!?
 。。。まあ、難なく突破できるわけですが。。。

 おお!多少水分を感じますが、何となく安定
した洞内にほっとします。
 補正なしだとこんな感じです。
 東側は入口のが靄がきついな〜

 って、むむ、右手に何か。。。
 出ました!横坑!
 向かって右側にあるってことは、まだ見ぬ
L坑に繋がると想定されます。
 うむむ。。。やや下向きに穴が開いています。
 どうやら本坑からの土砂の流入があるようで
す。
 まあ取りあえず、K坑の端点の確認を優先し
ます。
 しかし先の3本と違って崩落が少ないなあ。
 って、奥の様子が。。。
 むむむむむううう!
 これは崩落ではなさそうですが、完全に終点
っぽいです!
 東側では初の端点確定か!?
 間違いなさそうです!崩落は一切なし!
 端点には数個の穴が開いています。
 これは発破用のダイナマイト詰め穴と思われ
ます。よ〜するに掘りかけ!
 
 やっぱり貫通はなかったか。。。地形的に貫通
はありえないんですけどね。
 K坑端点より振り返り。
 そう遠くない地点での端点となりました。

 戦争続けばまだ先を掘る気だったのかもしれ
ませんが。。。
 さあ、横坑!とK坑を戻っていた時に。。。

 発見!!!

 これは温度計!?

 「トヤマ式温湿計」と記載があります。
 これは調べてみないと!ってなわけでネット
で確認すると。。。

 

http://www.andokeiki.co.jp/kisyouyoukeiki02/kansitu/toyama.htm
 まんまのやつが現役で販売中!!!

 
株式会社 安藤計器製工所

 より絶賛販売中!!!

 温度範囲  -15〜50℃
 目盛     1℃
 寸法     W90×D20×H300mm
 価格(税込)¥4,200(¥4,410)
 ※2011年12月27日現在


 http://www.andokeiki.co.jp/index.htm

 計測器のお求めのご参考にどうぞ!
 折角なんで、(温湿計)乾湿計に関する学習
をしてみましょう。
 ※以下全て安藤計器製工所様HPの文章を
拝借しています。

 
★乾湿計★
 
木やプラスチックなど一枚の板に、2本の棒状
温度計を組み合わせたもので、乾球と湿球(感
温部に水でひたしたガーゼが巻いてある)の温
度をはかり、その温度差から百分率による相対
湿度を求めるものです。

 
 
〜用途〜
 
・気象の観測用
 ・住宅・事務所等室内の湿度測定、調節用
 ・養蚕室、
貯蔵庫、美術品展示室等の湿度、
空気の調整用


 
〜取り扱い方〜
 
一般用、業務用色々な使いみちがあり、乾
球と湿球の温度差より湿度を求める方法に、
換算表を使うものと、簡単に直読出来る方式
のものなど色々なタイプのものがあります。
 取扱い上の注意事項は、室内用温度計と
同じですが、特に湿球のガーゼと水は常にきれ
いな状態にしておきましょう。なお、水槽の水を
交換したり、補充するときは、ガーゼを通して水
分が湿球に充分ゆきわたっているか否かを確
かめて下さい。
 又、ガーゼは使用する場所にもよりますが、
少なくとも半年に一度は交換するのが望まし
く、ガーゼを交換するときは一重に巻いて下さ
い。湿球温度計の示度が正しい値になるまで
には約15分かかります。ご注意ください。

 戦後、何かの用途(貯蔵庫?)で使われた際
に使用されていたブツではないかと。でも湿の
字が旧字体なのがいい味を出しています。
 いやあ、楽しかった♪

 さてさて、横坑に突入しましょか!
 やはり手前のは土砂の流入のようで、途中か
ら本来の洞床が見えてきました。
 来ました!本坑!しかも十字路や!!!
 本坑、恐らく間違いなくL坑と思われます。
 いいっすね!
 東側隧道群、一本仕様(崩落水没閉塞込み)
ばかりだったので、この展開はありがたし!
  L坑!取りあえず東の端点を確認しま
しょか!

 靄がきつ〜い!
 崩落を乗り越えると、また空間は広がります
が、とにかく靄がきつい!
 果たして端点は残存するのか。。。
 また落し物です。
 駄菓子ですかな。
 チョコキャンデー&ココアパウダーの駄菓子
のようです。軽くネットで確認しましたが、当たり
は出ませんでした。30円ですって。
 まあこれも戦後のものでしょうけど。
 両側の側壁が崩れているようです。
 本来の素掘りアーチが奥に見えます。天井の
損傷が少ないため、瓦礫はさほど多くはありま
せん。
 瓦礫の上から奥を確認。
 崩落は起きていないように感じます。
 いいですね!崩落がありません。
 靄が相変わらずきついので、この先は閉塞
が間違いないと思われますが。。。
 むむ?正面にカベが迫る?
 おお!丁字路か!?
 左側は完全に穴が開いており、右側にも穴
らしき窪みが見えます。
 これは新展開です。
 まず右側は。。。
 ありゃあ〜すぐ行き止まりです。
 端点にはダイナマイト充填用の穴が開いて
いるため、ここも掘りかけのようです。
 そして左側!おお!こっちはいい感じに
穴が開いてますよ!
 ちょっと大きめの穴の先から少し小さい穴に
なっています。
 小さい穴になってから。。。ありゃああああ。
 なんてこった。。。こっちも閉塞です。
 こっちも掘りかけ?
 端点にはやはり穴が複数確認できます。
 やはり掘る気マンマンだったようです。
 終戦を迎えて停止した、ということでしょうか
ねえ。
 端点から振り返り。
 ここは導坑の段階で、いずれ一回り大きく
掘削する予定だったのかもしれません。
 そしてこのL坑からK坑に接続、さらにJ坑、I
坑、反対側はまだ見ぬM坑に接続させる予定
だったのかもしれませんねえ。
 十字路に戻ってきました。

 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 ここで恐怖体験アンビリバボー。。。。
 こ、こここ声が聞こえる。。。。。。。
 なんかL坑坑口付近から男の話声が聞こえ
ます。。。

 まさか!?よく見ると坑口付近に人影。。。
なんかずっとしゃべってます。どうやら携帯電話
で話をしているようです。。。

 なんでこんなとこで!???????
 取りあえずなんか関わりたくない本能が先に
立ち、M坑へ続く横坑に入り込みました。
 L坑からM坑へ続くと想定される横坑。
 なんかM坑方面から土砂が大量に流入して
いるような。。。
 。。。なんかこの横坑、えらいことになってま
すよ!?
 本来の坑道よりもやや上に穴が開いている
ような。。。どうも天井の崩落とM坑からの流入
がひどいようです。
 を!?何か空間が広がったぞ!
 M坑登場か!?

 。。。。。。。。。って所で今回は終了!

                                                                                  Copyright(c)2011,ピカ氏
 さあさあさあ!またやって参りました!超超詳細マップお披露目です〜。ピカさん、いつもありがとうございます。
 今回は東側K坑から潜入しました。東側で初めて端点を確認&温湿計残存、L坑では奥での未成分岐を確認!坑口は謎の人物登場で確認できず。
 次回は横坑を経てM坑に突入します!さらなる地質の安定を願って。。。 
その7 に続く!