Get's ヘキサ
暗峠越え

  

 京都府京丹後市は府道625号岩ヶ鼻須川線にそれは
あります。この府道は太鼓山を挟んで分断されており、
目的の隧道へは須川方面から入ります。
 地図で確認した1mm程のトンネル表示にそそられ、
ここまできちゃいました。
 
 民家の間を縫うように進むと途中からダートコース
になります。轍がくっきりしているので今でも進入する
車があるのでしょう。 
 近畿自然歩道、スイス村??なるものにつながって
いるそうです。(大阪にはアメリカ村あるけどね)

 本日は日曜だし、歩行者の邪魔になるかと思って、
今回はここから徒歩にしました。
 !!この写真では見づらいかもしれませんが、
歩道を示す赤ラインが中央付近でたしかに山にもぐって
いるではないか!
 ただ、この時点ではどんなトンネルかはわかりません。
 先を急ぎます。
 ちょっと入って振り返ります。
すでによととは森に飲み込まれようとしています。
 鬱蒼としている、という言葉がぴったりの光景。。。
路面は言うほど酷くはないです。

 ここが府道(いや腐道やな)であることを証明する
掲示がありました。
 横はすぐ渓流、ガードレールはもちろん?
ナッシング。
 ??!!
 おくーに穴らしきものが見えてきました。。。
極めて人工的でないあの穴はまさしく。。。。。。。。。

 キターーーーー!!
 完全手掘りの素晴らしい隧道ではないですか!
 入り口に立つここも府道625号を証明する表示が!
現役府道に現役手掘り隧道。。。完璧ぢゃん!
 内部も完全手掘り。
轍があるとおり、一般車なら充分に通れます。
高さも2m以上ありそうです。
 反対側に立派な説明板がありました。
登山道としてはかなり有名なんでしょうねえ。
ちょっと残念。。。


 「須川のトンネル」
着工 昭和13年10月
完成 昭和14年5月
延長 約35m 幅 約2.5m
工事費9,500円


 だそうです。
 火薬もなしに半年ちょっとで完成したんですね。
すさまじい努力が窺えます。
 現役?府道の現役隧道という視点から見れば、
相当価値のある一品ではないでしょうか。
 でも車での進入はやめた方がいいと思います。
 (隧道の保存の意味あいと、ここまでの道程は
あまり特記してませんが、落石倒木も結構なものです。)