白倉林道隧道群

三重県


その5

  

思えば遠くに来たもんだ〜
 まだまだ錆びつつもしっかりガードレールが存在
します。
 舗装路面は苔むし、剥がれつつありますが。。。
 んん?
 カーブミラーの左手に何かあります。
 。。。こ、これは。。。

 石碑です。

 林道開設時(昭和38年1月22日とあります)に殉職
された方の碑のようです。

 やはりイチからの林道開設となると、尋常ならざる
難工事を強いられるのでしょう。。。
 ふと見上げると。。。げげ!
 
 この時期だから幸いシーンとしていますが、季節が
季節だと相当の脅威ですよ、これ。。。
 むが!
 様々な場面に出くわします。
 岩壁に張り付いていた植物が滑り落ちてきたようで
す。
 いやあ〜激しい。。。
 あれは完全に岩壁が剥離して崩れたものですよ
ねえ。。。

 。。。って。。。
 んんん?ガードレールが。。。?
 をを!

 出た!林鉄遺構や!!
 廃線になった林鉄のレールをガードレールとして
転用したようです。
 林鉄転用遺構その2
 水路溝用のグレーチングにもレールが使われて
いました。
 。。。まだ清五郎の滝(ちょっと前まで車でそこまで
行けたそうなんです)にすら辿り着いていないのに
この荒れっぷり。。。
 路面には瓦礫の山がたんまり。。。
 さっき渡渉したところと比べて大分大人しいですが、
それにしたって道路を川が横切るってぜったい
おかしいって。。。
 清冽な滝の流れ。。。
 しかしながら通る場所がおかしい。。。もはや自然は
この林道を道と認めてくれないようです。。。
 林鉄レール仕様のガードレールを見慣れてきた
ころ。。。そろそろ足が痛くなってきた。。。
 大半がごろごろ岩の路面なので、しょっちゅう足が
ぐねってなってる感じがします。。。
 ここまで1時間以上は費やしている気がする。。。
 清五郎はまだか。。。
 って。。。うおっ!いきなりきた!
 願いが通じました3本目出ました!

 今回のは長いぞ。。。これはもしや。。。
 これは、この長さは間違いないでしょう!
 これぞ地図に載ってる隧道。。。表記上1本目扱い
になりますが、事実上3本目です。

 白倉3号隧道 1962年(昭和37年)竣功
 延長 171m 幅員 3.4m 有効高 4.3m


 まさにそのものずばり!といったところ。
 延長は長いが、横縦とも狭くなりました。
 3号隧道現世方面坑口です。
 多少狭まっているとはいえ、やっぱりまだまだ広い。
車が通らなくなっても当然の様に大きな口で出迎え
ていただけます。
 うーむ。。。完璧だ。。。

 1号もそうでしたが、ますます綺麗な洞内。
 コンクリ路面両脇に側溝があり、水が溜まる心配
はなく、丸く整形された洞内に崩れる気配が感じ
られません。
 素晴らしい!
 雨漏りがあってもサイドに流れているから問題
なし!
 さあ、秘境側の坑口。。。ですが。。。
 なんか反対側と様子が全く違う!本当に同じ
隧道?
 いびつな洞内に落石が多数。。。
 出口付近のみ荒れ模様だったようです。
 なぜそうなるのか。。。
 。。。反対側と随分面構えが違います。
 秘境側坑口だからだよ。。。ああ、納得。意味もなく
納得させられます。

 ようやっと地図表記の隧道まで辿り着きました。
 これで3本目!

 足が痛いが、出来うる限り進むぞ!

 以降、 
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