白倉林道隧道群

三重県


その4

  

 こ、こいつはえぐいものが横たわっています。。。
 しかもそんなに古く感じないところがますますコワイ。。。

 そして、巨大落石の向こう側を激しい勢いで流れる水
がまた凄まじいです。
 本当は落石下部の暗渠を流れるはずなんですよねえ。
どうやら土砂で塞がれてしまっているようです。
 上空には険しい岩壁が聳えています。もういつどこから
こういうのが降ってきてもおかしくありません。
 比較対象に、マップル三重県さんを置いてみました。
 うーむでかい。。。よく暗渠が潰れなかったものです。
 で、NO.1てなんでしょうねえ?
 巨大落石を乗り越えてみると。。。うがー!やはり!
激しい水流が道を横断しています。
 完全に道の常識は途絶え、川の渡渉をしなくてはなら
ない状況です。
 見上げれば小さな滝を形成し、無限とも思える水流が
続いています。
 さあ、どう渡渉しようか。。。
 渡渉では、まず岩伝いに飛び石で渡れないか考えま
す。。。いや、厳しい。。。あの右寄りにある岩までは1歩
が遠い。無理な幅で足を乗せるとまず滑る。。。
 長靴だから次の選択肢があるんですが、次は浅いとこ
ろ、水流の比較的穏やかなところを探します。
 水の流れは右よりの岩を避けるように左右に散って落
ちる状態になっており、その辺の水流がきつそうです。
 とすると、比較的ましなのは岩のすぐ左ではないか、
という結論に至りました。
 この結論が誤りで、足が取られる程の水流があった
場合、たちまち流され、最悪谷底に真っ逆さま、という
ことになります。。。
 意を決して1歩を踏み出します。。。。。。。
 行ける!幸い両の足はびくともせず、水量に押される
感覚もありません。そして思ったより浅かった。。。
 完全に川の流れです。
 晴天時に訪れたんですが、これ雨中、雨後などとんで
もないことになっているんではないでしょうか。
 無事通過できました。
 この瓦礫全てが上流から流れてきたんだと思うと。。。
自然の力は本当に凄い。。。
 気を取り直して進軍再開します。
 いやあ、激しかったスなあ。
 緩やかに右に曲がるコンクリ路面。。。
 なんかその先に岩壁が迫っているような。。。?
 きたっ2本目!
 事前の推測通り、やはり1本目からそれ程の距離は
ありませんでした。
 2本目隧道。

 トンネルリストでは。。。

 白倉2号隧道 1962年(昭和37年)竣功
 延長 24m 幅員 3.9m 有効高 5.9m


 となっています。
 1号と竣功年度は変わりません。延長も納得できます
が、高さ5.9m?1号は4.7mでしたから1m以上も高い
ことになります。
 この隧道も地図には載っていないようです。
 頭上はやはり絶壁の岩肌。そこに纏わり付くように
植物が生えています。
 いやあ、荒々しい。。。
 隧道内より。。。
 2号隧道は崩落量が多いようです。路面が瓦礫で
埋っています。
 うーん。。。
 1号より結構ざっくり掘っている印象が否めない。。。
 であるからしてこの崩落量ということでしょうか。
 奥側の坑口です。
 さあ、無事にこの先も道はあるのか。。。
 2本目の隧道はやはりショートサイズでした。
 2号隧道遠景。この季節でも植物に遮られて姿が
見えなくなります。

 。。。さあ、まだまだこれからこれから!

 以降、 
その5 に続く!