白倉林道隧道群

三重県


第二部

その4

  


 本日2度目の大崩落で、1人を失った白倉決死隊(休養
いただいてるだけですけどね)。
 牙を剥く白倉にどこまで抗えるのか、限界まで侵攻し
ます。
 またも暗渠タイプの橋桁が現れました。
 ここはしっかりその目的を果たす姿形を維持しています。
 もはや、車両など半永久的に来なさそうですが。。。
 ふと、崖下を見ると。。。

 うをを!レールや!!!
 白倉林道第2二ノ俣線擬定地に入って久しいが、ようや
く決定的な遺構が発見されました。
 これはもう少し先の崖下で見たレールですが。。。
 継ぎ目がくっきり確認できます。
 第2二ノ俣線、これは実在したと、ここまでは確信できま
した。
 林鉄跡の片鱗を見せつつも、なおも車道をアピールす
る路肩の縁石。
 その外側は当然の如く奈落の底です。
 もう1丁暗渠の登場です。
 ここも無事とはいかず、暗渠の手前側の路盤が消失
しています。
 どうも暗渠自体よりも周囲の路盤の方が弱いようです
ねえ。
 少し上流部にカメラを向けてみますと。。。
 土石流の流れがよく分かります。暗渠から左手に流れて
路盤を抉っていったようです。
 本当に路盤がよく残っています。
 随分長い間業務使用されて、しっかり踏み固められた
おかげでしょうか。
 おおっ、ここにも。。。
 朽ちてしまっているものの、集合解散場所のプレート
だけはしっかりと残っています。
 
 周辺に散乱していた大瓶。今は恐らくないと思われる
コーラとファンタの大瓶です。
 折角なのでお供えしときました。
 おお!?なんかあるぞ???

 白倉徒歩探索になってから、初めての大きな物件で
す。なんだありゃ?
 ガレージのような。。。
 えらい中途半端にナナメ向いてますなあ。
 作業車用のガレージなのか。。。って、なんでこんなと
ころにガレージがあるの???
 (カーソルオンで内部(何もないですが。。。)撮影)

 。。。その理由はこの先に。。。
 げげげ。。。ガレージのあった理由が分かってきまし
た。。。

 で、でたあ〜 
 こんな深遠な地域に不釣合い極まりない大きさの建物が目の前に。。。
 木造2階建ての建造物。左側にも建物があります。
 入り口には蛍光灯が。電気が通ってるのか!
 どこから引っ張ってきているんだろうか。。。まあ、第2
二ノ俣線も電化していたのなら、その関連でしょうけど。
 二ノ俣国有林の看板が掲出されています。
 
 それも2枚。
 尾鷲営林署管理です。
 でわでわ、内部の確認をば。。。
 1人だととても入れる雰囲気ではありませぬ。。。

 ※この廃屋の動画が恐らくピカさんの動画サイト
より配信されると思われます。
 臨場感は是非zoomeで味わって下さい!
 「山元売払一覧表」
 林業に詳しくはありませんが、何の売買を示すものなの
でしょうか。単純に考えれば木材だと思われますが。。。
 簡易な配電盤がありました。やはり電気はきてます。
 (もちろん今は点きませんが)
 第二発電所から延々と引っ張ってきているのでしょう
か。

 あまりにもリアルに怖いので、その恐怖を少しでもお伝えできるように大きめサイズで画像を提供致します。
 当然フラッシュで明るいだけで、本気で真っ暗です。懐中電灯のみの映像は是非zoomeで。。。ホントに怖い。。。
 1人だったら潜入しませんよ。。。廃墟エキスパートの皆様は強靭ですね。。。
 何か写っていてもシカトして下さい!決して報告は不要ですので。。。ぶるぶる

 ここは最初の土間スペース(机の置いてある場所)から左前方の部屋です。畳は剥がされ、敷板が露出しておりますが、何とか
人の体重を耐えてもらっています。しかしあと数年でここも歩けなくなるでしょう。
 窓は全て雨戸で封鎖され真っ暗。天井の板の剥がれ具合も実に恐ろしい。。。微妙に襖が開いているのも実に気味が悪い。。。
 押入れに残されたものたち。
 懐かしきドロップの缶もありました。 

 土間から左前方の部屋と続きになっている右手の間。丁度土間の裏側でしょうか。未だに襖や障子紙が残っていることから、
やはり廃墟と化してからの年月がそれ程経っていないという証拠でしょうか。

 右手の間の押入れです。
 左下のキンチョールがお洒落です。だれかさんときんちょりんこしてたのでしょうか。。。

 2箇所の和室の奥にある縁側の通路。右手は雨戸でシャットアウトですが、全部開放すると不動谷の景観を楽しむ
ことができそうです。
 いまは真っ暗でおどろおどろしいですが。。。
 1階の右奥にある浴室。
 2〜3人楽に入ることができそうです。
 窓際は締め切られていないため、ここは明るいです。
 浴槽の反対側にあるトイレ。
 一応簡易水洗のようです。
 台所もあります。
 最初の土間スペースから右手になります。
 痛みはあまり感じられず、少し手入れをすればすぐ
使えそうです。
 ここは2階です。
 2階も雨戸が閉められているため、明り取り部分からの
光以外は入ってきません。

 !!!?
 右手の2階和室。。。
 ももも。。。燃えてる。。。?最初はっきり分かりませんでしたが、フラッシュ撮影した画像を見て、ぞぞぞ。。。
 やはり、無人になってからボヤったのでしょうか。
 よく全焼しなかったものです。
 あまり長居できずに脱出。
 うーむ慣れんなあ。。。

 どうもこの建物は、林業関連の従業員が寝泊りに使って
いたようですねえ。
 それで、先の行程で見た「集合解散場所」の意味が
分かった気がします。
 ようは、ここを基点として集合、解散としたということで
しょう。
 2階建ての家に隣接する物置き小屋。
 木造でもしっかりしています。やはり、廃されてからの
年月が浅い証拠でしょう。
 離れの小屋です。
 前の道は大量の木材の切れ端や大木が放置されて
いて、歩行困難です。
 離れの小屋には資料資材などがそのままです。
 いいんだろうか。。。
 丸太瓦礫の山を越えると、まだ道が続いています。。。
 一体どこまで続くのか。。。
 yo314氏もここ以上には進んでいないようですので、
ここからは本当に未知の世界となります。

 この時点で、11:41

 リミットの12時が近づいています。どんだけ遠いんだ。。。
 朝6時半スタートで約5時間ぶっ続け。。。いまだ先が
見えない白倉林道。。。
 後はタイムリミットとの勝負!

 以降、 
その5 に続く!