大台林道千尋隧道、嘉茂助隧道


三重県

その3

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                   2019年2月訪問

 千尋峠からおよそ3㎞
 それでも大台林道の全長27㎞の9分の1の距離
です。ありえんな…
 ここでおろろんさんが合流!
 歩きとマウンテンバイクなんで、すぐ追いつかれ
ました。
 いやあ、この林道はマウンテンバイクうってつけ
ですな!
 掘り割りが現れました。
 この掘り割りは後年ものと思われます。
 なぜなら…
 瓦礫の先に道らしきものが回り込んでいます。

 おおお…
 完全に旧道ですな。なんか嬉しい…
   ぐるっと回り込んでますねえ。

 ワンフレームに収まるほど小さいでっぱり。これは最初から掘り割りでええんちゃいますか~な場所ですな。
 しかし、個人的に好きです!
 あっという間に現道に戻ってきます。
 いやあ、プチながら萌えな旧道でした。

 側面から全体像を。離れ小島のようになってますな。ひょっこりひょうたん島みたいです(笑)
   ここからはおろろんさんは自転車を引いて同行
下さることに。何か申し訳ないですねえ。
   落石は散見されるものの、どこまで行っても快適
なフラットダートが続きます。
 さらにプチな掘り割り。
 これは開削当時のものでしょうねえ。
 それにこの林道のラインがタマランですな。
 橋が見えてきました。
 弧を描く駒留めに続く欄干
 なかなかいい味を出しています。
 「人見橋」

 で合ってるでしょうか…?
 フォントの一覧でそれっぽいのあった
ので、間違いないと思いますが…
 人見橋を振り返り。
 プレートが残っているのは、あの一枚
だけでした。でも名前が残っていて良かっ
たです。
 人見橋からすぐ。広場が現れます。
 拡幅側の土の色が違いますね。
 外側に放り出されている林鉄レールが
一本。転用品でしょうか。
 で、やはりこの拡幅部分は近年造成
していますね。
 瓦礫の捨て場になっていたのかもしれ
ません。
 よく見ると基礎のようなものが埋まって
います。もともと何かしらの建物があった
のかもしれません。
 どんどん進みます。

 相変わらず携帯全滅の看板です。この先どれ
か繋がるポイントがあるんでしょうか???
 因みに4.2km地点です。よー歩いたー
 さらに進むと、なにやら皆が集まっています。
 何でしょう?
 おおお…

 花抜峠登り口

 だそうです。抜に点が…
 しかしこんな所から登山口?もうすっかり登山
なんですがw
 …確かに登山道が伸びている…ようです。
 花抜峠のコースです。上の赤丸が今私らがい
る所です。
 そこから谷を遡上して花抜峠に出て、そこから
南下し、なんと千尋峠までのダート車道の途中に
出てきます。
 歩いて麓まで下山するのであれば、結構なショ
ートカットになりそうです。
 私らは千尋峠に車停めているのでこの道は
辛いですな…
 しかしショートカットと言っても決して楽な道では
ないでしょうな。場所が場所だけに…
 メインルートに戻ります。
 すぐにまた橋が。
 今度は鹿見橋です。人を見たり鹿を見たり忙し
いですな。今更ですが人を見たり、人見橋って
どういう状況?

 ここは親柱が4本とも生きています。
 沢の名前は宮川、しかみはしという読み。
 竣工もあったのですが、ちょっと判読が…
 九月は分かるんですが、昭和25年?に見えま
す。ちょっと時期が???
 真新しい橋が見えてきました。
 ようやく嘉茂助谷を跨ぐことになります。
 基礎から丸ごと作り変えています。
 相当な打撃を受けたものと推察します。
 どんなに被害を受けてもその都度復旧工事が
繰り返されている大台林道。
 その重要性がうかがい知れます。
 
 …って、橋の袂に丸いモノが…
 !!!!?

 一目見てヤバいやつです…
 しかも大小…

 しかし季節は真冬。この季節にスズメバチは
活動できません、てかいません…はず(笑)
 いない!と決めつけて超接近、激写!!
 いたらドえらいことになりますな(滝汗)

 どうやって撮ったかは同行した方が知ってま
すw
 前後しましたが、何代目なんでしょうか、の新
橋。
 加茂助谷に架かる加茂助橋。
 かもすけばし。平成23年12月竣工です。

 嘉が加になってます。近年になって加を使うよ
うになったようです。
 加茂助谷の左斜面がこんな感じになっていま
す。
 …成程…何が起こったかは大体想像が付きま
すな…。どうやら大規模な土砂崩れがあった模様
です。
 木製?の堰堤が新設されています。
 位置関係はこんな感じです。
 この向きで橋が崩壊するでしょうか?
 それとも普通に加茂助谷が氾濫したんでしょう
かねえ?
 嘉茂助谷(漢字戻します)の向きが逆になり、
道が狭くなってきました。
 そういえば、橋に積載量2トンを超える車両の
通行規制の看板が出てました。
 納得~
 少し進むと分岐が現れます。
 これは振り返りの映像です。左奥からやって
来ました。
 右奥は支線になります。
 丸円のところです。地理院の地図は正確です
なあ。
 南の点線が花抜峠登山道です。
 嘉茂助谷を遡上して、志半ば?で途切れる
この線は、嘉茂助支線と申します。
 目的を達成した帰りがけに少し寄っていますん
で、その時の映像を…
 格段に品質が悪くなりますが、それなりに道筋
は残っております。
 
 カーブの線形にこの石積み。
 いい感じです。
 その後にコンクリの擁壁が続くようですが…
 ありゃりゃ…様子が…
 ぐはあ…全く打ち捨てられた廃林道…
 ほっとくと大台林道もすぐこのような廃景になる
んでしょうねえ。
 粉々の砂礫状態は、眼下の大台林道まで続い
ています。
 こりゃあ、渡るのは無理…
 …では意外となく、ややずり落ちながらも渡る
ことができました。
   意外と道の体を残す嘉茂助支線。
 良い雰囲気です。
 どこまで追ったものか悩んだんですが、ちょうど
小柴が道一杯に広がるところで断念。
 そんなには進むことができませんでした。
 機会がありましたら、YOさん、あんしゃいさん、
お願いします!
 てなわけで、往路に戻ります。
 隧道まであとどのくらい?

 以降、 
その4 に続く!
 

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