(仮)水無谷隧道


奈良県


その2

  

                   2010年5月再訪

 栗平林道編でもレポートした通り、車両限界
地点は2年前と全く変わっておりません。
 ここよりは徒歩のみの進軍となります。
 2年前も目の当たりにした鋼製の橋梁。4本の
親柱のみが石造りとなっています。
 一時のマップルではここからまっすぐ、橋を渡らず
まっすぐの二重点線表記が続いておりました。
 すなわち栗平林道は、ここからまっすぐ川を渡り
つつ水無谷を遡上する計画が存在したということ
でしょう。 
 そのまっすぐ地点ですが、橋梁の形跡は一切
ありません。。。が。。。
 2本のワイヤーが対岸に向けて渡らせてありま
す。
 2本のワイヤーには2台のトレーが。。。
 林業関連で使われたものでしょうか。
 相変わらずスケスケのグレーチングタイプの橋桁
です。しかし安定感はバツグン。怖さはありませ
ん。

 鷹ノ巣橋(タカノスハシ) 竣工年度 不明
 以前は鋼製橋梁ではなかったんでしょうねえ。

 以前と変わらず存在する小屋。
 「栗平林道」編では、「左の小屋を抜けて北に向
かうと、ずっと北方にある旭貯水池に出る」と書き
ましたが、ちょっと違うかも知れません。
 左の谷は「ウオノ谷」らしく、マップル他どの地図
にも道表記はありません。ひょっとしたら行き止まり
なのかも。。。
 で、今回は橋から右折します。
 道など満足に存在しえないような右側。しかし
よく見たら丸太の橋組みなども見えます。一応道
らしきものは続いているようです。
 本当に隧道があるような道があるんでしょうか?
 相当に朽ちてしまっている丸太橋を細心の注意
をもって渡ります。。。
 うおお、こえ〜
 丸太橋を叩いて渡ってみますと。。。
 おお!道が!
 おおおおお。。。

 丸太橋の手前からは想像も付かなかったフラット
な道が現れました。

 これは期待できるかも!
 振り返ってみますと。。。
 ほおお、こうなっていましたか。
 こちら側から見ると道筋がはっきり見えます。
 例のワイヤーの反対側に来れました。
 車道計画ではここに橋を架ける予定だったので
しょうか。
 いまは、2本と思われたワイヤー4本が結ばれる
のみです。
 おおお。。。

 なんか往時の姿を留めている感じのする場所
ですねえ。
 左には土留めの石積みが。そして路面には
ダブルトラックの筋が見えるような気がします。
 水無谷沿いを切り立てで抜ける道筋。
 現役時、ここを車で抜けるのは結構キツい気が
しますが。。。
 一部路面決壊場面もありますが、トラロープが
張られています。
 決壊も遠い昔のようで、崩壊したまま地質は安定
してしまっています。

 うーん、素晴らしい廃景です。
 道幅は今までで一番広く確保されています。 

 。。。かと思えば、これは昔の車でも無理やろ!ってな道幅に。。。
 路肩は丸太で補強されています。
 車道幅は遠く昔に崩れてしまったのでしょうかねえ。

 オーバーハングぎみの切り立てです。。。
 いろんな表情を見せる水無谷の地図には既にない林道。
 隧道へはまだまだこれから!

 以降、
その3 に続く!