三菱発動機可児久々利地下防空工場隧道群


岐阜県

その36

  


 さて、現状のお浚いです。
 南坑内部からは、南3坑本坑の水没泥濘
で撤退。
 画像右手、東側からは枝分かれの低い
坑口を発見しましたが、両側とも水没泥濘
で撤退。
 画像左手、西側からは3か所の坑口を発
見、南7坑8坑は攻略できたものの、南4坑
5坑の泥濘or水没で撤退。。。

 八方塞がりやないかい!!!

 。。。イカン、こりゃどっかで強行突破せん
とお話にならん。。。
 という訳で。。。狙ったのは。。。

 南3坑本坑水没泥濘区間!!!
〜南3坑〜
東
 ここっすよ、ここ。
 ピカさんの悪夢。。。
 ハイ、こんなんなって自力脱出不可能と
なりましたが。。。
 ここをどーやって攻略するんだ???

 。。。などと考えつつ、別の場所をチェック
していたんですが。。。
 何やら南3坑本坑奥の方からピカさんの
声が聞こえます。

 「よととさん、いけますよ!」

 。。。え?何がいけるって???
東
 
ありゃりゃ???
 いつの間にやらピカさんが南3坑本坑の奥、水没先の対岸に辿り着いております!?
 どーやって対岸に?
 って、何のことはない、中央突破したみたいです。前回は壁伝いに行きたいから端っこに行って撃沈したんですが、
なんと中央は長靴でも何とかなるレベルでした。。。
 しかし前回あんだけ脱出不能になったのに、よーチャレンジするわ。。。
東  早速当方も。。。
 そろそろ。。。ほんまや!いけるがな!
 あっさり対岸に辿り着きました。
 今までの恐れ戦きは何だったんだ。。。
 特段の追加装備なく内部より攻略成功
しました。。。
西  対岸からはおろろんさんの強力ライトの
支援が。
 この先はピカさんと私で調査することに。
東  しかしいきなり暗雲が立ち込めます。。。
 夥しい瓦礫が眼前に。。。
 まさか。。。閉塞してしまうのか?
東  ひえーきびっしー。。。
 何とか開口しているものの風前の灯って
感じですが。。。
東  と、思いきや!
 なんとなんと!光が見えるぢゃありません
か!!!
 まさかの南3坑は東側に貫通!!!
 こいつは嬉しい誤算です。
東  瓦礫が一気に減少し、安心できる空間
に。そういやいつのまにか南3坑本坑が横
坑並に狭くなっています。
 そして。。。光がばっちり!
東  瓦礫が少々増えましたが、大勢に影響は
なさそうです。
 それよりか先の右側が気になる。。。
東  おおおおおおおおお!!!
 分岐がある!!!右側に分岐が!
 これはでかい!
 探索個所が増えましたよ〜!
 因みに残念ながら左側、南2坑方面には
穴はありませんでした。
 まあ、南2坑からもこっち向けの穴はありま
せんでしたが。
東
 瓦礫の先は水没していた南3坑東側坑口方面。
 ここは。。。そう!あのめちゃ背の低い分岐坑口の片側に繋がってます!これはでかい。貫通確認成功!
東  南3坑本坑の水没を突破したことに気を
良くした2人は、さらにこの水没の突破も
試みます。
 最初の方は。。。うむ!何とか行けそう!
東  行け。。。そう?
 いや、あかん。。。半分ぐらい行ったところ
でやっぱり深い泥濘に阻まれます。
 まあ、貫通は確定だし、ここまででいいで
しょ。
東  フラッシュなしで奥を撮影。
 外の竹藪が見えますな。
 背の低い坑口も見て取れます。
西
 振り返り。
 ピカさんの長靴、結構ぎりのところです。
 この頃でもウェーダーなかったですから
ね〜。
西  この土砂は崩落というよりも、ズリのような
気がします。
 この埋没より向こうに空間が広がっている
とは。。。ましてや西側横坑にまで貫通して
いるとはよもや思いませんな。
南  さてさて、早速分岐のあった方へ。
 ここは南3坑と南4坑を繋ぐ横坑です。
 ついに全く謎に包まれていた南4坑への
足がかりを掴みました。
 この横坑は多少ぬかるんでいるものの、
水分は大分抜けています。そんな跡が見て
取れる床面です。
 あ、ちなみに奥右に居るのはピカさんで
す。
 
北  振り返り。
 うーむ、この横坑は安定してますな。
南  そして。。。
 うむ!分岐がある!しかも丁字に!
 未知の南4坑の登場です。
〜南4坑〜
西
 先ずは右手、南4坑本坑方面です。
 ちゃんと開口している模様ですな。
西  ズリを乗り越え奥に。。。
西  奥は狭いままですがフラットなようですな。
西  ピカさんが佇んでいますが。。。
 ありゃ!?
 なんか。。。閉塞?
西  むむむ。。。完全閉塞。。。
 埋没ではなくて完全な掘りかけですな。
 南4坑は広くなることもなく閉塞していま
した。
 。。。しかし、西側、民家側に南4坑の西側
と思われる水没坑口があったような。。。
 次回はそこをチェックしないとな。。。
東  閉塞地点から振り返り。
 先の土砂はズリですな。
東  南3坑への横坑まで戻って来ました。
 この南4坑の東側の坑口は奥に確認で
きません。
 が!なんか奥の壁面に光が反射してい
ます。
 この状況は何となく予測しています。
東  横坑を越えて前進。
 フラッシュすると光が見えんですな。。。
東  近づきすぎて分かりませんが、このドン
突きで右の分岐と、更に斜め左への分岐が
出てきました。
 そして光は斜め左から。。。
東  やはり!!!
 こっちに坑口がありました!
 坑口付近で南3坑と合流するはずです。
東  南3坑程の水没はありませんが、その分
こちらは泥濘の粘度が高いです。
 ここも半分くらいで撤退。。。
 やはり東側の外からのアプローチは困難
でしたな。
 それでもあの天井低い南坑唯一の東側
坑口が内部と繋がっていることが証明され
ました。
西  振り返って、少し戻り。
 分岐はこのようになっています。
 右手が南4坑本坑方面。
 左手が未知の南5坑本坑方面への横坑
です。
南  南5坑への横坑へ潜入します。
南  まずまずの広さを持つ南4、南5連絡横坑
です。
 東側掘削部隊のズリ排出路として大き目
に掘ってあるのかもしれません。
北  振り返り。斜め右方向から明かりが漏れて
います。
南
 おお!分岐が現れました!
 右手、1段広くなった横坑のすぐ先で分岐が現れました。
 中央にズリが溜まっています。
 奥はまた狭い横坑に戻ってますな。広げる途中って感じですな。
西  早速右手、南5坑方面を確認。。。て。。。
 ありゃ、速攻行き止まりです。
西  南5坑の西側は本当に掘り始めたばっかり
だったようですな。
 南5坑の西側である民家側の方は大水没
だった所です。
 ここも何とかして突破せんと。。。
東  振り返り。
 南5坑東側はたったこれだけです。
南  横坑はさらに南側に。
 ここから横坑はまた狭くなります。
 南5坑からこれまた未知の南6坑に繋がる
横坑ってことになりますな。
南  むむむ。。。
 すぐ先で膨大なズリが溜まってますが。。。
 雲行きは非常に怪しい。。。
南  溜まったズリの上をピカさんが行きます。
 この先に開口はあるか。。。
南  うーむむむ。。。
 駄目だ、完全閉塞。。。
 ついに横坑が途絶えました。。。

 崩落で行けないんではなくて、掘りかけ
だからどうしようもありません。
 どうやら東側は南6坑本坑を掘り出す前
に終戦を迎えたようです。
北  振り返り。
 南4坑坑口(3坑と合流)方面の明かりは
ここからでも捉えられます。

 南3坑本坑を突破するだけでかなり探索
範囲が広がりました。
 南坑の東側は完全制覇といって良いと
思われます。

 思いの外あっけなく南3坑本坑を突破できたお蔭で、南3坑〜南5坑、南6坑への横坑まで確認できました。
 埋没や水没で見に行けなかった個所は無く、東側は完全解明といって良いでしょう。
 やはり北坑に比べればこの南坑は後発での開発だったことが分かりました。

 さあ、残るはあの小水没&大水没の2洞のみ!!!
 ここを突破できればこの地下工場の全容が解明されることになります。
 次回、遂に最終回か!?

 以降、 
その37 に続く!