三菱発動機可児久々利地下防空工場隧道群


岐阜県

その33

  


南  隔絶された南3坑方面から再び土嚢
を乗り越えて帰ってきました。
 正面が先ほどまで潜っていた穴で
す。
 残る土嚢地帯は2つ。。。
西  1つはすぐ右横。
 テンの棲家になっている所です。
 。。。ここはダメだ。。。
 あまりにも隙間が狭すぎる。。。
西  で、戻ってきたのがここ、南1坑の
西側坑口方面土嚢地帯。
 南坑の一番最初の場所ですな。
 ここなら行けるんぢゃないか。。。と
いう算段です。
西  改めて中を覗きます。
 うむ。こっちの方がなんか行ける
気がします。
 取りあえずここを確認してしまいま
しょう。
西  ごそごそと一か所目の土嚢を突破。
 すぐ先に2か所目の土嚢地帯が迫り
ます。
 なんで2か所設置したんでしょうか
ねえ。
西  2か所目も突破!
 幸い土嚢のカタマリの幅は狭く、すぐ
乗り越えることができました。
 乗り越えた先の坑道は急速に左に
折れていきます。
西  ここで折れ曲がります。
 まっすぐ西側坑口にいっているって
わけではありませんでした。
西  方角的には45度ぐらい南にずれま
したが、便宜上西方面としておきま
す。
 結構曲がってからも延長がありま
すな。そして右の壁にずっと配線が
続いているのも気になる。。。
西  半分程度進むと、足元が覚束なく
なってきます。泥濘だ。。。
 天井が徐々に下がってくる状況で
足元の泥濘はかなりつらい。。。
 どうやら土砂の堆積が増えていって
いる模様です。
西  靄がきついな。。。
 足元悪く、屈みながら前進する
と。。。?
 むむむ、丁字路に出た?
西  むむむ?なんだこりゃ?
 先ほど左に折れましたが、今度は
右に折れます。
 で、先には光が。。。
西  おお眩しい!下界の光だ!
 見事貫通!南坑潜入後初の貫通
確認です!
 これは嬉しい。
 地面は大分土砂によって嵩上げ
になっていますが、開口は間違いあり
ません。

 で、振り返ると。。。
東
 おお!洞内分岐!
 こうなっていたか。。。左の穴から出てきました。
 これでなんとなく分かってきました。どうやら南1坑の西側坑口は存在せず、南2坑の西側坑口に向かう坑道に
合流するようです。
 この辺りは水気が引いていますが、ゴミの散乱と共に水の流れた跡が確認できます。
 大雨の時は水の流出があるのでしょう。
東  それでは右側、南2坑の坑道と思
われる穴を確認しましょう。
 予測が正しければここはあのテンの
棲家の穴と繋がるはず。。。
東
 うむむ。。。急速に穴が狭くなって
きます。。。
 土砂の堆積が凄まじい。。。
東  うぬぬ。。。ゴミが半端ない。。。
 今にも閉塞してしまいそうです。
 とにかく行けるところまで。。。
東  うーむ、厳しい。。。
 なんでこんな奥にゴミが溜まるん
だ。。。
 も、もうちょっと。。。
 
東  ゴミが途切れそうなあたりまでズリ
ズリ。。。
 むむむむううう。。。あかん!
 狭すぎる!土砂がマックスまで溜り
まくりです。
東  。。。だめだ。。。もう行けん。。。
 発砲スチロールのケースがあると
ころは、もうその高さしか隙間がない
感じです。
 。。。まあ、予測は正しいと思われ
ます。
 ここをテンになって前進すれば、
あの南2坑の土嚢に到達するはず!
です。
 変な納得のさせ方で、前進断念〜
 。。。ふとその場から右を見てみる
と。。。
 んんんんんんんん!???

 斜め上に向かって穴が開いとる!?

 !?なんじゃこりゃ!?
 立坑に近い感じで右上に穴が進み、上部で塞がれています。
 塞いでいるのは。。。大量のごみ!?どうやらゴミが詰まっているようです。
 。。。何となく分かりました。。。この周辺の大量のゴミは、この上から捨てられたもののようです。
 ゴミ捨て場になってしまったようですな。。。

 後程、外からこの立坑付近を捜索しました。
 はっきりしませんが、ここが立坑の想定値です。今はゴミ捨て場としても使われていないようですねえ。
西  立坑地点から振り返り。
 穴はこんなに低くなっています。
 荒々しい側面を見せる南坑
西側。。。
西  南2坑の西側坑口へ進みましょう。
 坑口直前右側に木製の台が。
 その上に。。。?
 こりゃあなんだ?水耕栽培に使う
グッズでしょうか。
 容器に水を張って、スポンジを乗
せる。スポンジの上にかいわれとか
もやしとかの種を乗せておけば、この
環境なら育ちそうです。
西  遂に下界の姿を確認!
 どうやら民家の真裏に出る模様
です。ガレージが見えますな。。。
 どうやらこの坑口は私的に利用され
ていた模様です。
東  外に出るのは憚られたため、その
まま来た道を戻ります。
 兎に角貫通確認できてよかった!
 途中経過でっす!
 青線が柿下車道隧道。
 オレンジ線が南坑踏査個所です。
 結構計画通りに進んでいないことが
この時点でも分かります。
 南1坑、2坑の東側坑口はありませ
んでしたし、中央の横坑もなし。
 西側横坑、南3坑から4坑への通路
も掘りかけでした。
 斜坑っぽい立坑の存在は計画図に
は記載されておりませんでした。

 さあこれからどうするか。。。
 西側は民家が多く探索しにくい。。。
 心理的にまず東側のアプローチ路
を探す流れになりました。
 計画図通りであれば南3坑の東側
坑口があるはず!1坑、2坑がなかっ
たので、何とも言えませんが。。。

 南3坑本坑の水没泥濘で弾き飛ばされた探索隊一行は、今度は南1坑西側坑口に潜入。
 そこではゴミ山、土砂山に悩まされました。その中で唐突な立坑も発見し、ますます混迷を極める南坑。
 次回は東側外から南3坑へアプローチできないか、を調査致します。
 すんなり行かせてくれんかな〜(泣)

 以降、 
その34 に続く