三菱発動機可児久々利地下防空工場隧道群


岐阜県

その24

  


北  東1、2、3坑の未貫通隧道及び東4坑
の貫通隧道まで探索完了しました。
 東坑の南側は全て押さえたことになりま
す。
 のでこれから北側、東5坑以降の探索
を開始します。
 東1坑から東側横坑を北進、この地点は
東3坑本坑の分岐地点です。
 水路のトリッキーさが窺えます。
 
西
 これは東4坑本坑の姿!この奥からやって来ました。
 これこそ自然な二段掘りと思われます。西側の東4坑本坑の二段掘りはあまりにもトリッキーすぎますよ。。。
北  インパクトの強い東4坑を横目に、さらに
北進。東5坑を目指します。
 4坑と5坑の間に大きな瓦礫が固まって
います。これもズリの残骸ですな。
 瓦礫で見えませんが、中央に水路も
確認できます。
北  おお!?
 えらいややこしい空間に出てきました。
 東側の横坑が坑道1つ分程左に広く
なり、そこから数mで事実上広い東側
横坑は終点。
 その終点左隅に、北行き坑道1本、西
行き坑道1本が開口しております。
 また、北行き坑道に向けて水路が続い
ています。
西  これは西行き坑道です。
 水路が斜交いに横切っていますねえ。

 この西行き坑道が恐らく北5坑本坑と
思われます。
南  東側横坑を振り返り。
 扁平な横坑ですなあ。
北  一方北行きは。。。
 坑道入口付近で盛り土、水路が埋まっ
てしまっています。
 で、その盛り土から先の光景は。。。
北  水没しとるがな!
 なんなんだ、あえて水没させているの
か!?
 

 (写真提供:おろろん氏)
北
 しかもこの北行き坑道、ここから見る限り左向きに分岐が見当たりません。
 ここは。。。先に逝っとくべきではないかい?という話になり、変則ですがここから調査することになりました。
南  水深が心配されましたが幸い長靴で
何とかなるレベルです。泥濘が酷いです
が。。。
 振り返り撮影!
 あれ?気づいてなかったですが、真正
面の壁に掘りかけ穴?があります。
 掘りかけて、横坑がずれていることに
気付いてやめたんでしょうか。。。
北  前進再開。。。って。。。
 おお!?右手の分岐から光が漏れて
いる!!!
 なんと、東寄りに下界への出口が!?
北  興奮して前進!
 しかし泥濘の酷さに苦戦します。
 何とか右側の光に到達!

 (写真提供:おろろん氏)
東
 な。。。なんだこれは。。。

 (写真提供:おろろん氏)

 地上に誘う異空間

 ってな衝撃。。。またもや立坑。。。いや、ちょっと斜め向いてる。。。
斜坑か?
 登れてしまった。。。
 意外と斜角があり、でこぼこもあるん
で登れました。
 左手のロープは元々ありました。先人
が残してくれたのでしょう。

 (写真提供:おろろん氏)
 この前の立坑といい、いちいち穴が
デカい。。。
 なんでこんなにがっつり穴を開けるん
でしょうか。
 立坑の場合は、換気目的とか荷物や
ズリの搬出用なのかな、と思います。
 一方この斜坑は、勿論その意味合いも
あると思いますが、こういった地下壕に
は結構頻繁に見られる、ある用途が。

 (写真提供:おろろん氏)
 そう、緊急脱出坑ではないか、と。
 ここはゲートボール広場からはちょうど
反対側、裏手にあたり、ここから出ても
山の中です。
 つまり、敵軍に攻め込まれた場合の
脱出ルートとして確保されたのではない
か、と思われます。
 外には、現在は枯れてはいるものの
池があり、川筋もあります。
 そして、山の外に出るのもさほど苦労
しない位置関係となっております。
 とはいうものの、地上部には特に遺構
が見当たらなかったので、そそくさと穴の
中に戻ります。
 登りより降りの方が怖いですな。

 (写真提供:おろろん氏)
 
東  斜坑から坑道に戻ります。
 坑道の側面に無理やり穴を開けたよう
な感じですな。
北  先ほどの坑道に戻りました。
 水は引いたものの、やや泥濘がきつい
ですな。
 そして坑道は目先で右にややカーブ
しているようです。
北  カーブの辺りで再び盛り土。
 水が斜坑付近の坑道に溜まるように
なっています。
 敵が脱出口まで攻め上がって来る時間
を稼ぐため、というのは考えすぎでしょう
かねえ。
 で、盛り土から先。
 おお!光が見える!
北  少し方角が変わった東側横坑。
 左手に分岐が現れると同時にすこーし
幅が広がります。
南  振り返り。
 完全に人為的に盛られていますな。。。
北  取りあえずあの明かりの先を確認しに
行きたいと思います。
 盛り土から2本目の本坑が左手に見え
ます。少々瓦礫が多いですな。。。
北  更に北進。3本目の本坑が左手に見え
てきます。ここが東何坑の本坑かは今
ははっきり分かりません。
北  東側横坑の北方面はそのまま出口に
繋がっておりました。
 最後の通路。盛り土がされています。
北  多少泥濘と水溜りはあります。
 ここは綺麗に洞内が整形されていま
す。
北  おお?こんな所に分岐か?
西  。。。と、思ったらすぐ終点。どうやら
掘りかけのようですな。
北  北向きの坑口はここ柿下では珍しい
ですな。
 東坑に入洞して初めてのフラット坑口
に到達です。

 東坑から久々利地区が一望できました!冬枯れ様様ですな。
 左奥に柿下山=北坑の先っぽが見えています。中央にはお馴染みのアプローチ橋が。北坑から見る橋とは
方向が真逆ですな。当たり前ですが。。。
 橋の左奥には鉄塔が。あの鉄塔の袂は我々の駐車場になっております。
南  東坑で初のフラット坑口。
 しかも北向き。
 だいぶ変則的なライン取りをしてし
まったんで、ピカさん地図で位置関係を
おさらいです!

 既に画面に収まりきらない視聴者様続出(私もですwww)かと思いますが、そんだけ広いってことです!これに南坑増えたらど−なるんだ。。。
 今回は本当に変則行動をしてしまった。東5坑を横目に北進、でかい口の斜坑を発見。で、そのままさらに北進。本坑全てすっ飛ばして北側坑口まで突き抜けてしまいました。
 次回は北の端から順番にレポートしていきます。ので、真中が空洞状態という有様に。。。

以降、 
その25 に続く!