(仮)湯川トンネル


高野山森林鉄道(和歌山県)

  


                   2008年1月訪問

 「くるまみち」レポから、「でんしゃみち」に変わ
ってしまった和歌山隧道レポではありますが、
今更止められるか〜!ということで雪化粧にも
めげずに探索再開致しました。
 前回まで、高野山森林鉄道隧道として現存確
認しているのは、「下古沢隧道」「中古沢隧道」
「上古沢隧道」「花坂隧道」の計4つです。
 その先にも隧道がある、それも完全な廃隧道
として。。。そんな情報を得ましてやって参りまし
た。
 世は冬の真っ只中。南紀和歌山と言えども雪は
降ります積もります。ノーマルタイヤのよととは、
花坂から伸びる林道途中までしか登れませんで
した。
 今回から地図を参照できるように致しましたが、
行ってみて下さい、というものでは決してありませ
ん。頭にルートの臨場感を持ってほしい為にあえ
て載せることにしました。
 写真は林道から崖下を覗いたところ。崖の手前
に1段道らしきものが窺えます。恐らくここは軌道
ルートか?

 写真は西側を向いて撮影。
 で、東を向くと。。。あれれ??道がないぞ??
 林道沿いに途切れた先も見ていくと、途中から
道らしきものが復活しました。相当に自然に還っ
ていることが窺えます。
 少し進むと、人の手が入った石垣を発見。
 その石垣の上に木造橋の遺構がみえる??
 (左の大木の右上らへん)
 やはりそうです。写真では見づらいですが、
橋脚となる木材が組まれ、その上に渡していた
であろう木材橋げたが脱落した状態で現存して
います。
 反対側から振り返って撮影。
 桁がごっそり落ちてますが、こういう形で橋梁
があったと推察されます。
 ハーフサイズの切り通しですが、倒木に塞がれ
ております。切り通しの上を進みます。雪上に獣
の足跡があって、その足跡がなんだか道しるべ
のようによととを導いてくれます。
 細川〜上古沢ルートと比較して明らかに廃道
化が進んでいます。しかも、左上の斜面は伐採
が進んでおり、放置された大木が何度も行く手を
遮ります。
 ちょびっとこだわり撮影。
 つらら越しに軌道跡を望む。。。なんてね。 
 ここも橋梁跡のようです。上古沢方面と比較し
て、かなり簡素な作りをしていたようです。
 別の橋梁跡。こちらは総木材作りだが、現役時
代を思い浮かべられそうなぐらい残っています。
 さすがに、角材1本渡りはできず、左の斜面沿
いに進みました。
 こういう背の低い橋梁あとも残ります。
 写真撮れていませんが、見た瞬間絶望感に襲
われるような倒木(密度の濃い枝が繁茂する巨
木)の連発に相当疲弊しました。橋梁の谷は浅め
ですが、倒木越え(本当によじ登らないとムリ)が
最強でした。疲れた。。。。
 どのぐらい倒木越えをしたか。。。遂にその姿を
捉えました!
 雪の中誰を待つでもなく、それでもぽっかり穴
を開けておりました。
 こんな所に。。。ちなみに林道からは随分離れ
ていると思われます。
 内部は水に浸っており、進む事ができません。
おく〜〜の方にうっすら陸地があるように見えま
が、基本水があったら進軍は致しません。

 途中から素掘りとなるようです。
 いつものショット。
 右側は水の通り道になっています。本来の高さ
がどっち側かいまいち分かりません。
 車道トンネルとの違い。
 碍子が残っていました。
 向こう側へ行きたいんですが、林道凍結のため
この日は行く事ができませんでした。
 また日を改めます。
 また死にそうになりながら引き返しました、
とさ。。。