(仮)七三峠トンネル


兵庫県


  

←スタート地点です。ここから北西に目的のものが
 あります。
 兵庫県神戸市の山手方面、ちょうど中央区、兵庫区、
北区の3つの境に「七三峠」という風変わりな名前の峠
が存在します。ここに至るには、区内とは思えないほど
山手の狭い道を辿らなければなりません。
 なぜわざわざそんな所を訪問するのかと言うと。。。
そう、地図帳にトンネル表記があるんです、この「七三峠」
の所に。。。
 機会を得て訪れました。アプローチは地図ではざっくり
4箇所ありそうです。
 1つは西側から極楽谷を遡上する道。2つ目は兵庫区
の南側から平野谷川を遡上する道。3つ目は中央区の
南側から再度谷川を遡上する道。4つ目は東側の再度山
ドライブウェイに至る道です。3つめの道は、いたるところに
階段の表記があるためパス。残り3つはどこからでも行け
そうですが、自宅(京都方面)から最もアプローチのしやす
かった4つ目の道を使いました。
 。。。ところがところが。。。ドライブウェイからの道はいき
なりダート道。それでも進めるのですが、猩々池(
しょう
じょういけ)の地点から写真のように封鎖されています。
 しまった、選択ミスかな。。。でも今更迂回は厳しい、仮
に他の2つも封鎖だったら意味ないし、ここから徒歩で進
軍しました。 
 。。。。。。。。。。。。。。。

 迷いました。。。

 林道を道なりに行けばあっさり辿り着けるのかと思い
きや、2つ目の道を南下していました。

 一旦この看板のあるところまで戻りました。
 掠れた赤で記される現在地。
 よく見ると、二本松林道上にトンネルがなく、神戸学園
という所に進む道に表記があります。
 訳が分からん。。。
 結局上の拡大地図で、トンネルを縦に横断する登山道
のような峰伝いの道を進み、七三峠までやってきました。
 この真下に求めるトンネルがあるはず。。。
 峠には石碑のようなものと、自然石がありました。
 石碑には文字が彫られていたようですが、すでに読む
ことはできません。
 ここからルートは3つです。相変わらず峰伝いに鍋蓋山
を目指す登山道と、今来た登山道。そして東方面に伸びる
道も存在し、このような門のような石柱が立っています。
ここを行けば降りられるのでは、という推測を元に進みま
す。
 予想どおりずんずん下っていきます。
 降りてきました。
 見上げればさっき下ってきた登山道が見えます。

 右側の矢印が今来た方向です
 「七三峠・鍋蓋山・再度公園」
 
 左側で左矢印が「二本松林道」
 右矢印が「極楽谷林道を経て有馬街道」
 
 となっています。
 

 二本松林道は途中まで辿ってきたはずの林道で、ナゼ
か違う方向から伸びてきています。
 極楽谷林道は冒頭で話した、1つ目の道です。
 どうやら1つ目の道へ向かえば七三峠の真下に出るよ
うです。。。つまりここから右手。。。
 !!!
 ほらごらん!ありましたよお〜

 アスファルトに枯葉絨毯の先に見える穴の姿が。。。
 散々迷いましたが、ようやく到着しました。
 ありゃりゃ?
 封鎖されています。

 高さ2.2m、幅は車1台分でしょうか。遊歩道並の狭さ
ですねえ。
 普通にそんな古さを感じないトンネルです。
 扁額はなく、名称を窺い知ることができません。
 ので、仮名称を「七三峠トンネル」と致しました。
 案内掲示がありました。
 この地図でこれまでの軌跡を説明しますと、やってきた
のは右下の点線登山道です。七三峠まで行き、点線道
を上に進んで車道に出る。そこから下に歩いてきた訳で
す。
 車道上が二本松林道、下が極楽谷林道のようです。
 内部です。
 特に何の変哲も無いコンクリのトンネルです。
 改修を受けたりしたのでしょうか。
 内部より二本松林道方面を望む。。。
 冬枯れの景色の何と寒々しいことか。。。
 で、こっちが極楽谷林道方面です。
 何かあんまり代わり映えしないなあ。。。
 こちらがわの風貌も反対側とほぼ同じで、銘板はおろか
扁額すらありません。
 何か情報お持ちでしたら、是非お助け下さい。。。
 右手を見ますと、先の地図に載っている、点線九十九折
登山道がありました。
 なるほど、ここを登って七三峠をまたいで、二本松林道
へ行くのが正規のハイカー順路ということですねえ。
 さあ、目的のトンネルも発見したし、帰るか。。。
 上の地図では上の車道から二本松林道にいける、とい
うことは、どこかで先に迷っていた道と合流するはず、
なので、この道を伝って帰ることにしました。
 これまでの軌跡は左の通りです。
 
 帰りの歩を進めつつ、
「このトンネルは「関西トンネル集」に収めるのが妥当か
な。。。いや、一応廃隧道やし、「関西隧道集」に入れとく
か。。。」
 なんて、さらさらレポする気はなかったのですが。。。

 降りてきた登山道をすぎてすぐ、驚くべきものを目にし
ます。。。

 んんんんんんん?????

 多分知っている人は知っていると思いますが、ノー情報
で目に入った光景に驚愕しました。。。

 以降、
後半戦へ!