Extra Stage


岐阜県

その1

 


 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。何だそれ?

 多くの皆様の突っ込み覚悟ですが、ExtraったらExtraなんだい!。。。。。。。。。。。。。。。。。

 冗長に続いた可児久々利地下防空工場隧道群でしたが、37回見て頂いた皆様に感謝の意を込めまして、
Extra Stageをご用意させていただきました!(←え?いらん!って?)
 まあそう仰らずに、是非お付き合い下さい。うふふふふふふふ。。。。。。。。。。。。。。

 今回敢えてExtra Stageとさせていただいたのは、諸般の事情から場所や地名を一切伏せさせて頂くためです。
 このレポにおいて、場所をご存じの方も、コメントにて固有名詞出しは一切不要でお願い致します。
 何卒、ご協力の程。。。 
東  再び西側にやって参りました。
 そう。。。ここ。。。見た瞬間おおナエの
坑口。。。
東  。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 いつ見ても
大・水・没
 ここを突破しようとゆーんですから正気の
沙汰とは思えません。

 。。。。。。。。。。待ってろ!おまえは後
回し! 
東  先ずは左隣のこいつを片付けます。
 ここは南4坑の西側坑口。
 前回南3坑回りで4坑の東側は踏破して
おります。その際、南4坑は内部で貫通して
いないことを確認してます。
 大よその実態は想像できますが、やはり
突撃して目視しないと納得できん!
東  前回はこの段差と水没状態で撤退してし
まいましたが、ちゃんと泥濘具合をチェック
していませんでした。
東  そろそろと踏み込みます。。。
 うむ!長靴でもいける!
 意外と泥濘は深くありませんでした。
東
 ピカさんが先陣を切ります。水没しつつも長靴で十分事足りる安定した洞床です。
 洞内の側壁はまだ安定した幅を有しておらず、掘りかけの印象を強く感じますなあ。
東  むむ。。。ピカさんが立ち止まっています。
 ここからでも壁面が立ち塞がっているの
が分かります。
東  うむ。完全なる掘りかけ!
 ここまでずっと水没状態でしたが、長靴で
大丈夫でした。
 東側は結構ズリが放置状態でしたが、こ
ちらには残ってませんなあ。
西  最深部より振り返り。
 結構深かったですな。ここまで分岐はなく
一本道でした。
 それにしても、この西側からの延長、東側
からの延長を考えると貫通はもう間もなく
だったのではないでしょうか。
西  うーむ、いびつですな。。。
西  この水はどこからきたものでしょうねえ。
 雨水が溜まったものか、地下の湧水なの
か。。。両方ですかね。
西
 2012年2月探索メンバーからのお出迎え。はみ男さん、むねぞうさん、おろろんさん、ピカさんの4名です。
 穴は半分程コンクリートで塞がれており、水が出ていく場所がなくなっている状態です。恐らく隣も。。。
 南4坑無事両側とも制覇!
東  さて。。。残りはこいつです。。。
 実はここからは季節が異なり、夏でござい
ます。
 どういうことだ。。。つまりそういうことで、
実は一旦撤退しています。長靴でどうにか
なるレベルでは全くなかったので。。。

 そして半年後の2012年8月!リーサルウェ
ポンを携えて、再再リベンジ!!!
 そのアイテムとは。。。そう!
 
ウェーダー!
  
東  ウェーダー所持はピカさんと私の2人。
 ボートを入れようかというレベルの南5
坑。。。果たして。。。

 最初の一歩が恐怖です。頼むから早く底
に着いてくれ。。。
 祈るような感じでつま先を攣るぐらい伸ば
します。。。

 ひたっ。つま先に固いものを感じます。
 キタ!ウェーダー範囲内!!!
 しかししかし。。。腹まできますよこの水深。
 滋賀県の廃隧道、佐和山隧道で初体験
した下半身がピターッと圧迫される感触が
蘇ります。
 うひー。。。この先大丈夫か。。。?
東  フラッシュを焚いてみると。。。
 むむむ!右に折れる洞内に真っ直ぐの
穴を確認!
東
 間違いない。。。この西側坑口から半個ずれる感じで、小さめの穴が開いています。
 恐らくあれが南5坑の本坑。。。その手前、右に続く穴があれば南6坑本坑に続くはず。それが計画図に記載されている
内容ですが、果たして。。。
西
 お見送りして頂くのは、この柿下最終オフの面々。お初のペッカーさん、Yori-yanさん、アルプさん、おろろんさんです。
 ピカさんと私が水中探索と相成ります。
西  あああ。。。外界が遠のく。。。
 無事にあの日差しと4人に再開できるんで
しょうか。。。
 
 。。。。。。。。。この時はまだピカさんの身
に起こる
緊 急 事 態
を誰も知る由もありませぬ。。。。。
 
南  兎に角前進。。。
 足元が全く見えず、つま先だけ先に伸ばし
て、床の有無を確認しつつ進みます。
 。。。この柿下ではまだ確認してませんが、
多層階、がないとも限りません。
 三重県の半田にある地下壕がまさに多層
階構造で、本気で水中に穴が開いていま
す。
 その危険は常に付きまといます。
 角に辿り着き右を向きます。
 うむ!計画図通り!左手の穴は南5坑の
本坑。正面のは恐らく南6坑本坑への穴。
南
 ちょっと微妙な角度です。向きは南東って感じですかね。左の南5坑の本坑穴が東を向いてます。
 南6坑への穴は南東を向いているって感じですかね。
 しかしよくこれだけ水没したもんだ。
 足元には泥濘は無いものの、瓦礫がちょこちょこあるため足を取られます。
西  もうここからだと下界の景色は拝めませ
ん。。。
南  先に右、奥の南6坑を選択しました。
 やや右に折れつつ先に続きます。
 右に折れたことで南東を向いていた穴が
南に向いた感じです。
南  完全に南を向いた洞内。
 先に壁が現れます。
 その先は。。。
南  うむ。想定通り。
 右に穴はなく、左方向に穴が折れていま
す。
 南6坑本坑の始まりでしょう。
            〜南6坑〜
東
 広い!そして靄がきつい!の印象の南6坑本坑の姿です。
 南6坑と言えば、東側からは全く手が付けられていなかった坑です。よって本邦初公開、にして最終坑です。
 掘りかけではあるものの、これで南坑は全て手を付けられていたことが判明しました。
東
 ピカさんライト照射でちょっと見やすくなりました。
 どうやら広くなってるのは少しだけで、すぐ先はまた狭くなっておるようです。
 拡幅途中って感じですな。
東  覚束ない足元に気を集中させながら広間
を突破。
 瓦礫を脇に従えた拡幅前の本坑へ向かい
ます。
東  どこまで行ってもずっと水没しています。
 しかし水深はこれ以上増えることがないよ
うで助かります。
東  おおお。。。結構先まで掘ってますな。。。
 東側陣営よりも西側陣営が優勢です。
 
 それにしても。。。8月ですが水が冷たい
な。。。水深は膝くらいですが。
 しかしこれが思いのかけない事態に。。。
東  さらに前進。。。
 むむむ。。。なんか閉塞地点が見えてきた
ような。。。
 そして水面に何か浮いてる?
東  完全閉塞!
 意外と長く掘り進められていた南6坑本坑
ですが、ついに閉塞です。
 因みに浮いている白っぽいものは。。。
 何だったのか全く記憶にありませぬ。。。
東  うむ。完全に掘りかけですな。
 左手に穴が開いています。
東  ダイナマイト充填穴でしょうかねえ。
西
 閉塞地点から振り返り。
 ここまで来ると水深はだいぶ浅くなっています。
 しかしここを探索できたのは大きいですな。まさかこの水没坑道がこんなに広いとは思いませんでした。

 。。。ここでピカさんに異変が。。。
 え?腹が痛い?どうやらここまでの長い腹水没の影響でお腹にキタようです。
 本人しか知り得ない緊急事態!自身の立場になったら、このタイミングでの腹痛は死活問題ですよ!
西  お腹を押さえつつ、うなだれて撤退する
ピカさん。早いとこ脱出しないとエライこと
に。。。
西  。。。しかしここまでの行程と、脱出してか
らの苦難を考えると。。。
 脱出しても車の待機場所までの歩き、そこ
からコンビニまでの行程。
 極めつけはコンビニトイレ待ち!
 トイレノブの赤いしるしを見た途端果てる
のではなかろうか。。。心配です。
西
 うーむ辛そうです。。。何もしてやれず、見送るばかりです。Good luck!
 ここからは当方一人での探索となります。
 ふとその場で壁に目をやると、釘が打ち
込んでありました。
 ランタンとか吊るしていたんでしょうか。
西  一人ぼっちになってしまいました。。。
 しかもピカさん強力ライトがないので、一気
に暗闇に支配されます。。。
 いつも明るい画像ですが、ライト消せば
当然漆黒の闇ですからねえ。
北  行きよりもさらに慎重に戻ります。
 何かあっても一人ぢゃどないもできません
からね。。。
 脱出坑の明かりが見えてきました。
北  厳密には北西を向いているって感じです。
 ここまで戻ってやっと南5坑の本坑と分岐
です。
         〜南5坑〜
東
 右に曲がれば。。。ついに。。。遂に!
 有終の南5坑!
 遂にこの巨大地下壕群最後の一洞に
潜入です。 
東
 この南5坑本坑も手前部分は広い!綺麗に拡幅されています。
 外からのおろろんビームの光が奥の壁に当たっています。すげえな。。。
東
 満面の水を湛える大広間。水はとても綺麗。。。そして冷たい。。。
 外の音は聞こえず、滴の垂れる音と、当方の水をかき分ける音しか聞こえない、静寂の洞内。。。
 真の地下壕の雰囲気を思い起こさせるに余りある空間です。
東  南6坑と同様、こちらも先は狭いままです。
 因みに東側はほんの数m掘られていた
だけでした。
西
 振り返れば、おろろんビームによる奇跡の美麗映像が撮れました。
 この角度でのみ唯一奥に光を届けられます。
 なんか映画で見られそうな雰囲気です。
 雰囲気違いも一枚どうぞ。
東  狭く、靄がかる洞内。。。
 ちょっと周りも拡幅しつつあったのか、洞内
がいびつになっています。
東  ここなんて、一瞬ビクっとしました。
 分岐があるのかと思いました。
 それだけぼこぼこになっており、横幅が
広がってます。
南  全部確認しましたが、横坑掘りかけでは
なく、拡幅途中だったと思われます。
東  さらに前進。
 すると。。。むむむ!閉塞地点か!
東  完全なる閉塞地点。。。
 穴3つが特徴的ですな。
東  見事な3連穴。
 さあこれから充填ってとこで中止になった
んでしょうねえ。
西
 最後の。。。最後の閉塞地点から振り返り。。。
 なんというか。。。感慨深いですな。。。
 おろろんビームがまだ照射中です。
西  いざ帰路に。。。
 幸い下に落ちるような穴はありませんでし
た。しかし気を付けないといけません。
西  大広間に帰還。
西  うーむ、何度見ても神秘的ですな。
西  大広間出口です。
西  ついに!
 外の世界が見えてきました!

 。。。。。。。。。。。。。。。。。。
西
 三菱発動機可児久々利地下防空工場隧道群

 
完 全 攻 略 !!!

 遂に、遂にあの巨大地下壕の全てを行き尽くすことに成功!!!計画図にあった坑道は全て確認しました。
 もはやこれ以上踏査する個所はない!と断言できるほどの行き尽くしぶりを自負致します。
 
 〜これまでの可児久々利地下工場探索隊の皆様〜
 第一次合同探索:2011年12月:隊員:ピカさん、おろろんさん、私
 ・ピカさん:全探索にご同行頂き、突撃隊の筆頭として活躍頂きました。素晴らしいマッピングもピカ仕様です。
 ・おろろんさん:全探索にご同行頂きました。撮影、照射班として特に後方支援、頭脳支援として活躍頂きました。
 第二次合同探索:2012年1月:隊員:ピカさん、おろろんさん、私
 第三次合同探索・2012年2月:隊員:はみ男さん、むねぞうさん、ピカさん、おろろんさん、私
 ・はみ男さん:なんと愛媛県からの緊急参戦です。このためだけに車で来て頂けるます。多謝!
 ・むねぞうさん:仲間内でのお母さん的な役割をして頂いており、特に居酒屋でのご奉仕は格別です。
 第四次合同探索:2012年4月:隊員:まつけんさん、ピカさん、おろろんさん、私
 ・まつけんさん:私は初めてお会いしました。他の地下壕も周りましたが、突撃精神溢れるお方です!
 第五次合同探索:2012年8月:隊員:ペッカーさん、アルプさん、Yori-yanさん、ピカさん、おろろんさん、私
 ・ペッカーさん:皆初見の方でしたが、一瞬で同じ匂いを感じました。またご一緒下さい!
 ・アルプさん:探索隊において紅一点の存在。最後の水没坑道ご近所の方と打ち解けておりました。さすがです。
 ・Yori-yanさん:仲間内での走り担当ですが、今回は参加頂きました。バックミラーに映る鬼早Keiさんはトラウマですw
 
※第五次探索のメンバーに誤りがありました。むねぞうさんではなく、Yori-yanさんでした。深くお詫び申し上げます。

 他、居酒屋参加して頂いた方々、この足かけ2年もかけやがったレポを最後までご覧下さった皆様

 
本当にありがとうございました!

 皆様のご支援あってようよくレポートを完成させることが出来ました。
 ペースは低調なままですが、今後も穴に関連したレポートを上げ続けていきますので、これからも応援よろしくお願い
致します!

 最後の完全版マップの前に、久々利地下工場の計画図(赤)と実際の踏査結果図(青)を比較してみましょう。
 ロールオーバーしてますんで、カーソルをマップに合せてみてください。
 計画図にかなり沿って掘削されていることが分かりますね〜。もう少しで完成の所まできていたようです。

 最後にピカさん謹製の可児久々利地下壕の完全マップをお届けします。
 どこよりも絶対負けない完全攻略マップと自負しております。
 後世にこれからもこの地下壕が遺されることを切に願っております。
 ※内部は比較的安定はしているものの、危険な場所であることは変わりません。探索されるようなことがあっても
細心の注意を払って、万全の対策をとって下さい。当方は責任を負えません。