遠州遠征オフ 2014


静岡県


その7

  


                       2014年9月訪問


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 すみません…ここは2日目の初日と思いこんで
おりました。
 日没までまだ余裕があったので、ここも行ってしま
おう!ってことになっておりました…

 で、この物件ですが、掛川市で最も有名な素掘り
隧道ではないでしょうか。2日目で登場の4連隧道
も有名ですが、ここも有名です。
 そう!ここはナニコレ珍百景に採用されたんです
ね〜
 お陰でネットを検索すると動画やレポートがたく
さん出てきます。
 そんな有名物件をくるまみちでもレポさせて頂き
ましょうかね〜

 明らかな軽トラ規格のコンクリ舗装路を西進。
 どんな場所かは事前に知っていたので、当然車は手前に置いておき、徒歩での接近です。
 一直線の道の先にもう見えてますな…

 緩やかに、一直線に伸びる林道?は、遂に山肌にぶつかり、そこに…「まるっ」っと突っ込んでほしいとしか
思えない風貌をした隧道が口を開けています。 

 おおおお…奇怪な…
 車道にしてはあんまりな小ささではないですか!?
 それなりの車道の暗渠だったら水路でこのサイズ以上の土管、ありまっせ!?
 まさに「ナニコレ」って感じですな。奇妙奇天烈…

 「頭上低い 道幅せまい 掛川市」…またも掛川市の看板が。
 「車幅何m以上の車両通行不能」とか、この車道の始まり辺りに掲げられていて然り、と思いますがそんなものは
一切なし。目の前に来ても、この看板… 
 行けるの?行けないの?そんなもん、自分で判断せんかい!と突き放す掛川市…まあもっともやけどね。
 だいたいこんなとこに車突っ込む通りすがりはおらんわな。

 で、この隧道名は分かっております。

 
岩谷隧道 

 隧道データベースでは
 1994年(平成6年)竣功? 延長64m 幅員1.6m 限界高2.0m
 全国道路トンネルリストでは 
1931年(昭和6年)竣功 延長64m 幅員1.6m 高さ2.0m

 となっております。たまたま同じ6年で表記ミスとかあるのかな?と思いますが、どっちにしても改修年度ではなかろうか、
と考えます。それにしても、掛川市上西郷〜下垂木を結ぶ隧道。岩谷の名前はどこからきたんでしょうねえ。

 セントル巻きは東側数mのみで、そこから先は素掘りになります。
 路面はコンクリート舗装が続き安定したものですが、この素掘りの断面が…えらいことになっています。

 ぼっこぼこです…
 周りは整形した跡があるのに、この辺はぼこぼこのまま放置されています。
 なんででしょ?
 天井の出っ張り…
 努力の跡が見て取れます。そんなに固いの!?
 掛川市さん、今やったら取り除けるのでは?
 まあでも取ったら、この隧道のチャームポイント
がなくなるかな(え?違うって?w)

 うーむ、見事にぼこぼこです。これがどうしても削れないんでしょうねえ。
 出っ張りの気になるところは、蛍光塗料が塗布されていますねえ。

 東側坑口方面を振り返り。
 …うーむ、こっちへ突っ込むほうが怖いですなあ。
 この辺が真ん中ぐらいでしょうか。

 真ん中を過ぎると突然天井が高く、アーチ状に成形されます。
 東側とえらい違いですねえ。
 で、左側になんか穴が…
 
 人が入れるくらいの穴が開いています。
 中にはブラウン管テレビの残骸など、がらくたが
散らばっています。
 おおお…
 これは…お手製の燭台?
 ロウソクでも立ててたんでしょうか。
 どうやら生活者がいた模様です。酸欠にならん
のかな…
 穴ぐらから振り返り。
 そこそこ広かったです。

 西側の広さから東側の狭さのギャップ。ガリバートンネルみたいですな(笑)
 高い天井のまま、西側坑口へ。

 振り返り。
 人との対比はこんな感じです。高さ2.0mは東側坑口付近のことを言っているようです。
 こちらは3mぐらいの高さがありそうです。
 因みに右側の壁画は落書きならぬ落掘りです。ホントやめていただきたいですねえ。

 セントル巻きの東側坑口と同じ隧道なの?と思うぐらい素掘りの大きな坑口である西側。
 ギャップが凄いですな。
 西側坑口を出た後はこのような風景。
 うーむ、立派に林道ですな。
 この先が下垂木の集落です。

 西側坑口です。もうちょっと引きの写真も撮っておけばよかったです。
 それにしても坑口上部の頼りなさげなことこの上ないですな。いつでも崩れそう。
 ここまで補修のない現役素掘り隧道もあるんですねえ。関西ぢゃ…ありえん…

 さすがにナニコレ珍百景に採用登録されるだけはある素掘り隧道。
 ホントにナニコレ?満載の隧道でした。

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 岩谷隧道を鑑賞してもまだ日没にはまだ時間
あるかなってことで…

 ここを日没ぎりで訪れておりました。
 杉谷の隧道ですっかり終わった気になってまし
た。おろろんさんのご指摘により記憶復活。
 危ない危ない。
 
 で、この隧道なんですが、岩谷隧道からほど近い
物件であるにも関わらず、対照的にこちらの情報
はあまりにも少なく、名称も判然としません。
 下垂木の集落と大池公園を結ぶ、まさに下垂木
の人々の散歩道?のみとしてあるかのような線形
です。
 公園ができる前から住民が南に抜ける近道として
利用されていたのかもしれません。
 しかし下垂木の住民は南と東に抜けるには素掘り
隧道を抜けなくてはならない…いや、逆か。西に
しか抜けられなかったのをこの2隧道のお陰で
3方から出入りできるようになった、てことですか。
 そう考えれば贅沢ですねえ〜
 さすがに薄暗くなってきましたな…
 南北に走る道は、なんだか寂れてきており、廃道
のようになってきています。
 その理由はすぐに分かります。
 右に折れてすぐ、何やら…

 ミニチュアのロックシェッドといったところでしょうか。
 珍しく?補修を入れている素掘り隧道が現れました。

 フラッシュ撮影…ありゃ…フェンスで封鎖されてしまっています。
 手前の道が廃化しつつある理由が分かりました。
 セントルアーチの屋根に鋼材の柱でできていま
す。落石除けですな。
 フェンスはありますが…

 内部です。明らかに人道ですな。洞内は綺麗に整形されています。
 ちょっと内部にお邪魔しました。
 他の素掘り隧道となんら変わらない洞内に見え
るんですがねえ。
 ちょっとぶれぶれですな。
 反対側は天井が低いですなあ。

 反対側坑口もフェンスで封鎖されていました。こっちはガードが堅いですな。 

 出られないのでフェンス越しに。
 って、ありゃ?なんだここは。
 実はここ大池公園の敷地内のようです。下垂木集落と大池公園を繋ぐ隧道…。まあ昔は公園ではなかったんでしょうけど。
 近年必要性がなくなったために封鎖したんでしょうか。
 …で、この道の先をよく見ると…もう1本隧道がある!!
 どうやらもう1本あったようです。が、あれはどうやら公園整備で改修済みらしいです。
 今回は見合わせますが、次回来た時に加筆しようと思います。
 結局名前は分からず…ので名称を大池公園から取り、
「大池一号隧道」と致します。先のコンクリ隧道を二号にしときます。
 
 長かった本当の1日目の終わり。結局コンクリ隧道4本、煉瓦隧道3本、素掘り隧道6本、コンクリ素掘り混合1本の計14本
本当に思いのほか訪問できました。おなか超一杯です。しかししかし!2日目も存分にまわりますよ〜

 以降本当に2日目! 
その8 に続く!