その5
2014年9月訪問
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煉瓦3兄弟を後にし、次に向かったのは… これはかなりマイナーな物件。 事前調査で把握していた物件で、青田隧道からほど 近い場所にあります。 |
ぶふっ 何か飲んでて通りかかったらまず間違いなく噴き出していたに違いありません。 なんじゃこりゃ!??? よもや関西では想像だにできないシチュエーションでの開口に一同あ然… まるで鉄道の暗渠のような佇まい。ですが、上部にあるのは線路ではなく茶畑です。奥の木々も高いところに生えているわけでは ないし…なんでここに隧道が必要だったの!? |
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坑門は植生と一体化しており、その真の姿を見ることはできません。 コンクリートのアーチだとは思いますが…坑門はないのかもしれません。 |
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内部は全面コンクリート。 ちょっと混ぜ込みの多い古い物件と思わせます。 軽トラ規格ですな。 |
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振り返り。 内部の緑がいい雰囲気を醸し出しています。 |
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そして…この隧道の最大の見どころが、ここです! ナント、中央部だけコンクリートの巻き立てがなく、素掘りが露出しています。 |
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何といっても最大の特徴はこの地層のライン!鮮やかですね〜 で、この地層ラインが手前から奥にかけて斜め下に走っているもんですから、まるで洞内が上り勾配であるかのような 錯覚に陥ります。 |
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内部に入って振り返り。 先程のフラッシュなし映像では岩盤のような雰囲気でしたが、やはりここもお馴染みの遠州地質です。 |
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南側コンクリアーチから振り返り。流麗な地層ラインですね〜 しかしなんでここだけ素掘りなんでしょ? |
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南側のコンクリアーチ。 こっちのが短いですな。 |
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南側坑口より。 完全な農道って感じですな。 |
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南側坑口を抜けてからの風景。 …うーむ、何にもないな… ホントに何で必要だったの!? |
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南側坑口です。 どうやらコンクリポータルが出ている模様です。 |
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綺麗に切断された側面の山肌。まるでコンクリート擁壁のような安定感です。 その切り立てにすっぽり収まるコンクリートポータル。そこに…扁額がある! こういった隧道に扁額があるのは非常に珍しいです。 |
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八木ノ田墜道 たまに隧道を墜道と表記しているところがあります。 ひどい?と隊道なんてのも見かけます。 でもやっぱり隧道にしていただきたいですね〜 で、この隧道のデータがどこにもありません。 竣功年度だけは隧道の扁額から確認できます。 1932年(昭和7年)4月竣功 計測やっときゃよかったっすね〜。 |
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さて、次の物件です。 ここは…特にその立地が変態です。 よくこんなとこにこんな物件が残ってますな!って 感じです。 |
その問題の物件のある場所がここ…ってどこ?てな感じですが、そりゃそうです。 ご覧の道は県道38号線。背後には東名高速の高架が聳えます。また、掛川インター、JR東海道本線掛川駅にも近い、 れっきとした掛川市の中心地です。 そんなとこに…? |
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上の写真左にある店舗はラーメン屋さんです。 味千ラーメンさん 熊本に本店があり、日本国内約100店舗、国外に なんと約650店舗もあるそうです。 そんなに大きなチェーン店だったとは… で、肝心の隧道のある場所は… この味千ラーメンさんの看板の右…ええ!? |
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……………???? むむむむむ…何か…ある? 緑のジャングル、その中心に暗い空間が… |
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ぐお!!! ホンマに開いとった…がな… こんな市街地の真ん中に、高速道路のすぐそばに…信じられん… |
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振り返り。 どうっすか、このシチュエーション。味千ラーメンマスコットキャラクターのチィちゃんが見えます。 まさにあのラーメン屋さんに行くための隧道?って感じです。 |
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ボーダー柄の地層ラインがいい雰囲気です。 そしてこの遠州オフ初日にして初のオール素掘り&通り抜け可能物件です。 堪能しますか! |
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内部です。 おおお、凄い!問答無用のスーパー素掘りです。岩盤をくり抜いたわけではない掘りっぱなしの素掘り隧道なんて、 関西では有り得ません。 ちょっと壁を触ってみるとさらさらの土が手に付きます。なんでこれでこの隧道は保ってるの!? しかしどう見ても廃隧道って感じなんですが、封鎖はおろか、通行止めの処置も何もなし。ということは絶賛現役認定中? |
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県道側坑口です。 光の加減で写真では分かりませんが、下界の景色 を見ることは可能です。 つくづく稀有な立地です。 |
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2枚上の写真左手にある凹み。 そこにはこんな穴が。掘りやすいから横穴掘って みました、ってな感じです。 何に使ってたんでしょうねえ。 |
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途中まで口径に統一感がありませんでしたが、反対側坑口付近になって、人道アーチ並に縮小しつつ整形されています。 なかなか謎の洞内です。 |
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県道側とは反対側の坑口。 ここでも人が普通に立って歩けるだけの口径を 有しています。 坑口の外はこれまた緑まみれです。 |
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振り返り。 いいですねえ!このビジュアル!口径は一定せず、掘りたい放題って感じですな。 斜め下に向かう地層ラインもいい味を出しています。 |
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てか、ここにも掛川市の「崩壊注意」の看板が。ここも把握してるのか!掛川市! しかし、例の都市建設部維持管理課の資料には載ってません。 どういうこっちゃ。市道ではないのか?でも看板あるしな… しかし崩壊注意…通行止めぢゃないんすね。超現役ってこってすな。 |
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坑口直前の緑の山を振り切ると、いきなりこのような 超のどかな風景が。 左は茶畑。少し先に民家があります。 この道…私道っぽいよな?でも掛川市の看板ある し、市道なの、これ? |
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振り返ればこの有様です。なんと恐ろしい光景でしょうか。 茶畑の片隅のこの位置に一体だれが隧道の存在を疑うでしょうか。 そんな場所に、わずかながらに反対側の光が漏れています。 何も知らずにこの光景に気付いたならさぞかしの衝撃でしょう。ありえーん… |
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ぐぐぐいっと近づくと、そのお姿を垣間見ることができます。 隧道免疫のない方がこの光景を目撃したら腰を抜かすんではないでしょうか。 |
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さて…この隧道の素性は… 隧道データベースにも全国道路トンネルリストにも載っておらず、名称すら不明です。 上張地区にあることからネット上では(仮)上張隧道の名称が使われています。 当然竣功年度も延長などのスペックも不明です。 掛川市の調査をお願いしたいところですな。 さて…遠州オフ1日目、残す隧道はあと2本!(時間かけすぎやな〜) 以降 その6 に続く! |