愛宕山鋼索鉄道隧道群
京都府


中盤戦その2

  

 3本立てで終わるものと思われた鋼索線探索です
が、意外と持久戦を強いられております。
 1号、2号はご健勝でございましたが、3号は既に
逝かれてしまっており、迂回を余儀なくされました。
3号から上に関しては路面の質が大幅にグレードダ
ウンしており、一般的な散策レベルがこの3号の下
りまでであることが窺えます。
 よって、ここからが本当の廃線跡ウォークの真骨頂
となるのではないでしょうか。。。すでに疲労は結構
タマっておりますが。。。ご覧のように、初めて路面
が消え去る場面に出くわしました。
 背後に見える3号の口は最早、鋼索線のトンネル
とは思えない風貌へと変化しております。
 さらに上空へ道は伸びます。。。消え入りそうな中
、枯葉に埋れながらも時折顔を出す路面遺構がま
だまだ終わりを告げずに登っていきます。
 その荒廃ぶりをローアングルからご提供。
 廃鉱山跡となんら変わらないコンクリの遺跡と化し
ております。
 下を舐めるように歩いていた為、次のトンネルが
近づいていることに気付きませんでした。
 ふと気付くと今立っている場所も橋の上ではないで
しょうか。。。
 ちょっと脇に出てみると。。。
 をを!見事に橋梁上でした。ぶっとい円柱の橋脚
が並んでおりました。
 4号トンネルですね。。。 
 ???んんん??
 なんかちょっと変ではないですか?
 何か反対側の坑口、やたら広くないですか???

 間近に迫ります。今までで一番短いトンネルです
ね。相変わらず両側の法面の深いこと高いこと!
 んん?
 路面中央のワイヤー通す場所の形が途中から変
わっているような。
 登り坑口は扁平アーチになってるし、何かいつもと
様子が違いますね。
 中央の溝が2つに分かれました??
 これが何を意味するか。。。
 うおおおおおおお。。。。。
 かつてなくえらい広いスペースが。。。
 そうです、ここはケーブルカーの離合ポイントのよう
です。
 当時は2台のケーブルカーで運行していて、ここで
離合していたのでしょうねえ。。。。。。

 って、待ってくださいよ。。。。2駅しかない鋼索線
の離合ポイントって、大体その線区の真ん中にあり
ますよね。。。ちゅうことは。。。

 まだ半分しか来とらんのかーーい!
 やばいよやばい。肺が、足がやばい。。。健脚とは
程遠い軟脚やのにい。。。
 4号坑口上り側。
 やはり、トンネル途中から離合が始まっているため
に徐々に口が大きくなっているそのお姿。。。
 珍品ですなあ!
 離合ポイントは十分の長さ確保されており、多少
連結が増えても賄えるようになっております。
 しかし荒れっぷりはますますすごいな。
 離合ポイントを過ぎ、ますます荒廃の一途を辿る
鋼索線跡をひたすら上ります。
 このころになると、ふとももの乳酸に耐えられなく
なるか、肺がオーバーヒートするかどちらかで立ち
止まらざるをえなくなります。
 ひいふう。
 ここまできたらこの趣味をやってるものとしての意
地のみがよととを支えています。
 絶対終点まで行ってやる!
 むむむ???
 来ました!本日5本目!
 草木の侵食は遂にコンクリート路面をも蝕むように
生えてきており、上に行くほど自然の猛威が濃いこ
とをうかがわせます。
 5号トンネル。。。下り側。。。暗いな。。。
 やな予感が。。。
 入った瞬間。。。やべえ。。。土臭え。。。
 思い出した。事前情報で。。。
 あああああああ。。。。そう、もう一個閉塞あり、
の情報が。。。ここだったのかあああ。。。
 すごすご逆戻り。。。景色は最高ですが、愉しむ
精神的余裕も、肉体的余裕もありまへん。。。
 またしても大そう健脚な先人様の残した獣道が右
から出ており、そこから急直登坂を強いられます。。
。。。
 まぢ、俺の体、大丈夫か???ぜいはあ。。。



無事終点まで辿り着けるのか!
以降、
後半戦へ!!