愛宕山鋼索鉄道隧道群
京都府


中盤戦

  

 1個目のトンネル潜った直後にすぐ目に飛び
込んだ2個目のトンネル。両方が近接して存在
していました。
 相変わらずの登り調子で、やや左にカーブし
つつ穴が開いています。基本峰は高くなく、開
削も可能ではないか、と思える程しかありませ
ん。
 上の写真位置で振り返り、1号トンネルを望
む。お互いの距離感がなんとなく分かって頂け
ますでしょうか。
 2号トンネル。相変わらず何の意匠も纏わず、
笠石部分が階段である意外は特段変哲ない姿
をされています。
 1号よりも短いと思います。
 両サイドの法面は苔むした非常に古く感じる
石積みであるものの、全く危なげを感じません。
 何か掃除でもしてくれているのではないか、と
思える程きれいです。
 設備を配せばすぐにでも復活できそうです。
 北側坑口よりフラッシュなし撮影。
 フラッシュはないほうが味のある写真が撮れ
ます。
 2号トンネル北側坑口です。もはや見慣れた
形状のトンネルとなりました。
 さらにぐんぐん進みます。枯葉の量が増えて
きても階段が失われることはなく、ひたすら上
へ上へ進みます。一体どこまで続くのやら。。。
 路面の傍らにある四角い遺構。

 鉄塔が立っていたのでしょうか。
 ここは橋上です。歩いていても全く感触が変わら
ず、両側のやけに遠く見える景色でなんとなく分か
ります。
 !3個目のトンネルが出てきました!2個目から
そこそこ歩きましたがついに3個目の登場です。
 ここまででもかなりの段数を登ってきています。
そろそろ休みつつでないと息が上がるようになって
きています。
 で、この3号トンネルですが、事前情報では厳しい
現実が待っているようなのです。
 写真右手の石柱部分に赤のラッカーで「3号×」
とペイントされていますが、その理由は。。。
 3号坑口前。見た目には全く違和感はありません。
深い両側の法面にしっかり守られて、坑門には特に
損傷は見当たりませんが、洞内に1歩入りますと。。
。。。。
 妙に湿気が鼻に衝く洞内が待っています。明らか
に1号2号と違う雰囲気を漂わせています。
 そう、目線を先にやりますと。。。
 ずどーん、と予想された光景が目に飛び込んでき
ました。見事に閉塞しています。
 しかも、洞内左手にも亀裂が横に多数走っており
水が漏れてきています。このトンネルの死期が迫っ
てきていることが素人目にも分かります。
 そそくさと逆戻り。3号下り坑口より。
 閉塞したトンネルから先へはどないしたらええねん
、という所ですが、これも事前情報で一度路面を外
れ、先人様の開拓した獣道より迂回をするルートが
ございます。
 ただし開拓は、あくまで一般の人々が何度も同じ
ルートを採ることにより自然にできたような感じのた
め、非常に急勾配&滑りやすかったりします。
 迂回ルートを使う際には十二分な慎重さをもって
進まなくてはなりません。
 ぜえぜえ。。。。あ、あしが辛い。。。。
 10分後、3号トンネル坑門のすぐ脇に這い上がっ
て参りました。
 息を整え、3号北口を改めて拝見。当然のように
お先真っ暗(笑)です。
 ここも少しだけ下る事は可能ですが。。。
 やっぱり土臭い。
 まあ、当然の結果です。

 最上部を見ますと、やはりアーチ天井部分が割れ
て、瓦礫が顔を出しているような感じがします。
 完全閉塞ですねえ。
 3号北口より。
 それにしても、HPはかなり減ってきています。
 あとどのぐらいかなあ。平坦とはあきらかに違う
鋼索線の恐怖が実感となって覚えてきました。。。
 迂回で体力を大幅に削ったよととでありましたが、
本当に辛いのはまだこれからなのであった。。。

 以降、
中盤戦その2に続く!



(その2ってなんだああああああ。。。。。。)