愛宕山鋼索鉄道隧道群
京都府

  

 
 1944年(昭和19年)ごろ廃止されたそうです。
鋼索線(ケーブルカー)と、清滝トンネルを通過
して嵐山まで結んでいた平坦線も同時期だそう
です。愛宕山鉄道は64年も前になくなってしま
ったようですね。
 平坦線には、最大の遺構であり現役車道トン
ネルとして活躍する清滝トンネルがあります。
 では、鋼索線は?よととは存在すら知りませ
んでしたが、ネットでその存在を知りやって参り
ました。その過酷な行軍となることも考えず。。
 清滝トンネルを過ぎると車を停める場所が有
料の所しかありません。料金は1日500円だっ
たと思います。
 で、駐車場から橋を渡るとこの場所に立つこ
とになります。
 この正面の階段を登ると。。。
 ご覧の場所に出ます。手前に広場、その先は
スロープになっており、中央は、左上にある民
家の車が通るのでしょうか、轍ができています。
その轍の両サイドのスロープに何かあるようで
すが。。。
 階段状に木材が埋められているようです。
 そうです、ここが愛宕山鋼索鉄道の始発駅(
始発駅といっても2駅しかないのですが。。。)
清滝駅跡です。
 上から撮影。一番上には広めのタラップがあり
、轍の部分にケーブルカーが入って、両サイド
のどちらかから乗り込んでいたのでしょうか。
 ここから上を見るとなだらかな斜面がずっと
上まで続いているのが分かります。
 よっしゃ!いっちょいったるか!気合を入れて
さあ進軍開始!
 見上げると果てしなく続く階段が。ケーブル路
面にはずっと階段も併設されているようですが
。。。。。。。。。。。。。
 果たして何段登ることになるか?
 路面の左手一段上がったところに登山道が。
。。あちらが正規の愛宕山へのルートのようで
す。登山客は少なかったですが、怪訝な顔をさ
れてしまいます。あいやあ。
 しかし、このスペースをかつてケーブルカーが
走っていたなんてねえ。いい景色です。
 !何と退避口まで造られています。鉄道であ
れば必ず必要なものですよね。
 程無くして左の登山道と別れ(別れるのは登
山道です、もちろん)、軌道跡の1人舞台となり
ます。
 眼下に現道が見えます。清滝川沿いに取り
付いている道です。
 実は先にあの現道からこの軌道跡を発見し
ていました。現道から見えるスポットはここだけ
じゃないでしょうか。
(カーソルを写真に合わせると、下から見上げた
写真に変わります)
 下から見上げた橋げたの上がこの写真です。
とても橋の上とは思えません。
 平坦路線と違い、橋脚の存在が非常にわかり
にくいですね。他の場所と変わらずの階段が
続きます。左右に欄干の支柱がある点が他と
違うところかもしれません。
 先ほどと打って変わって両サイド石積みの法
面が続きます。
 しかし、意外としっかり遺構が残っています。
切石を多様しており、枕木など木材中心の平坦
路線より遺構が残りやすいのかも知れません。
 2枚上から薄っすら見えてましたが、結構早い
段階で本日1本目の隧道が現れました。
 路面に切石が多くある為籔化もせず歩き(登
り)やすく、あっという間に辿り着きました。
 車道隧道や平坦鉄道路線と変わらぬコンク
リートトンネルです。断面が縦長なのが特徴で
す。仮にこのトンネルを愛宕山1号トンネルとし
ます。
 それ程長くないトンネルで、やや左に曲がり
つつ、出口が見えます。
 やはり、平坦路線と一線を画すのがこの路面
です。真ん中にケーブルが通っていて、その一
段外側に線路があったのでしょうか。
 「下り」側から「下」の眺めです。うーむ、あまり
使わない表現やなあ。
 うっすらスタート地点も見えるような。。。
 一方、「上り」側から「上」の眺めっす。
 あんまり変わんなかったですね。
 「上り」側坑口です。笠石にあたる部分が階段
状になっています。かなり変わった坑門です。
 ををっ、1号トンネルからすぐ2号トンネルの姿
を捉えました。なんや!意外と早く攻略できるん
ちゃうん!と、まだまだふとももに余裕を感じな
がらそう思いましたが。。。。。。。。

それが数十分後、激しく打ち砕かれることにな
ろうとは。。。軽装備で大丈夫か?よととよ!

以降、
中盤戦へ!