有峰林道小見線隧道群


富山県


その3

  

 
半四郎トンネルに続いてまたもや長大トンネルの登場です。
しかもここははっきりと旧道&隧道表記があります。
 これも明らかに新トンネル。

 「新真谷トンネル」
 1998年(平成10年)3月竣工 延長1457.0m
 高さ4.5m 幅員6.5m


 当然のように右手に旧道が存在しました。
 旧道は南京錠で施錠された差し込み柵3本で
封鎖されていました。
 この状況なら、今も関係車両が入ることがある
のかもしれません。
 昔懐かしい橙色の速度制限ペイントが残って
ました。「20」かな?
 うーむ、狭いですなあ。すれ違いは無理ですな。

 出た!
 ついに旧道車道隧道一本目の登場です!
 第一印象。。。ちっちぇえ!道に比して狭いなあ。。。
 「イタドリ隧道」
 竣工年度 延長 高さ 幅員 全て不明


 実は有峰林道の隧道群、新トンネルたちでさえ
「全国隧道リスト」や「全国道路トンネルリスト」
には出てきません。
 なんででしょ?
 内部は。。。おおお。。。覆工なしの完全素掘り
です。当時は結構な恐怖をもって通過していたの
ではないでしょうか。
 振り返り撮影。
 うおっ、右手にも斜めに隧道の口が。。。
 冬季用の管理隧道のようです。
 少し素掘りのあと、ちゃんとコンクリートで固め
られています。
 実はこの隧道は探索をしていません。
 今思えば逝っとけばよかったなあ〜。
 まあ、車道隧道の方を探索しましょ。
 振り返り!
 見事な削られっぷりですなあ。
 洞内は坑門に比して広いですな。

 高明度写真!
 荒々しい岩盤が剥き出しです。
 。。。それにしても、奥の隧道の様子、ヘンではないですか?

 んんんんんん!????????

 
洞内分岐!!!?

 しとるやないか!!!!?なんじゃこりゃ!? 
 右側はすぐ日の光が出てきますが、左側は暗〜
いです。
 なんなんだこの状況は。。。?
 やっぱり自然と左に足が向きます。
 路面は荒れ果て水が溜り、こうもりさんのざわ
めきが聞こえてきます。
 洞内は右に曲がっていきます。
 振り返り〜
 強烈な日差しが差し込んでいます。
 こうもりさんの飛来がはんぱない状況です。
 どうやら巣を突いてしまったようです。
 ここは少し巻き立てられています。
 どんどん右に曲がっていきますなあ。
 出口です!
 えらい右に曲がってましたが、この状況だと。。。
 うーむ。。。
 なんとなく想像した通りの状況な気がします。
 おおお。。。
 赤い鉄骨が行く手を遮っています。
 そして先にもう1本隧道が。。。
 この坑口の状態は。。。

 はい!こういうことですな!
 右手の暗い穴から出てきました。どうやら線形改良を施したようです。
 もともと一本の隧道だったんですが、少し内側にシェッドを使って線形改良。結果二本の隧道になってしまった
感じですなあ。
 なかなかに荒っぽい施工状況ですねえ。
 最低限のことしかやってません。旧隧道の洞内
の削られ方もホントざっくりですなあ。
 うーん、この僅かの線形改良に、当時はどれほ
どの効果があったのでしょうか。
 シェッドから分岐地点に戻ってきました。
 ほんとすぐです。
 うーむ。。。
 シェッドは結構新しめな雰囲気です。
 うーむ、完全にお外が見えています。
 確かにこちらの方が明るくていいですが。。。
 新道になってからは2本目となる隧道です。
もともと一本だったみたいですがね。
 イタドリ隧道南側坑口までやってきました。
 イタドリ隧道南側坑口。
 北側に比べると随分まともな広さを有していま
す。
 よく見ると坑門左上に「NO.3」とペイントされてい
ます。
 3個目の隧道ってことですかね。しかし、旧隧道
は料金所からは初めてだったんですがねえ。
 見落とした?
 気を取り直して先に進みます。
 おや?分岐があります。
 おお!本日2本目の車道隧道登場!

 「真谷隧道」
 詳細不明


 ん?この隧道は電気が点いている?
 間違いなく点いています。
 ここは思いっきり現役で使われているようです
なあ。
 おおお。。。
 ここの隧道右手にも暗い影が。。。
 おおお、続いてますなあ。
 遠くに恐らく小窓からと思われる日の光も見え
ます。
 ここも逝かなかったんですよねえ。
 隧道の中の隧道坑口。。。
 雪国ならではの光景ですなあ。
 真谷隧道を潜ってしまうと、車取りに帰るのが
ホネかな、と思って潜りませんでした。
 引き返す前に真谷隧道右手にあった道に入って
みました。
 おや?あんなところにも。。。
 道はすぐ終点になり、そこにまたもや管理用
隧道が。。。こちらは完全に封鎖されております。
 同じ感じの管理用隧道。この辺りは現役で使用
されているのかもしれませんねえ。
 隧道の右手にある古い階段。
 上には行ってみませんでしたが、何もなさそう
です。
 さあ、引き返しましょう。
 さて、あっという間に新真谷トンネルを潜って
南側にやってきました。
 こちら側の旧道は明らかに管理されている感じ
満天です。
 可倒式の虎ポールには南京錠が付いています。
 お、なんか設備が見えてきました。
 その右手には隧道入口が見えています。
 「和田川第二発電所」
 1959年(昭和34年)6月竣工


 だそうです。
 こんな所にも発電所があるんですねえ。
 真谷隧道南側坑口です。
 こちら側はえらい装飾的な坑門を有しています。
 電燈も煌々と灯されていますなあ。
 コンクリートには変わりないですが、迫石と要
石の装飾があります。
 発電所の真横だけあって、ちょっと気合を入れ
たのでしょうか。
 素掘りとコンクリ巻き立てを交互にしたなかなか
雰囲気のある隧道です。
 旧道は封鎖されているので、一般車が通行す
ることはありませんが、電燈は常に点いている
んでしょうかねえ。
 南側坑口からの景色。
 覆いなしの素掘りと電燈がミスマッチでいいで
すなあ。
 2本目の旧道車道隧道制覇!
 さあ、どんどん行きますよ!

 以降、 
その4 に続く!