有峰林道小見線隧道群


富山県


その4

  


 半四郎トンネル、新真谷トンネルに続いてまたも長大トンネルの登場です。
 山深き林道でありながらこれほどトンネルを量産できるのは、やっぱり有料だからでしょうねえ。
 新真谷トンネルの2年後に誕生したトンネル。

 「新鬼ヶ城トンネル」
 2000年(平成12年)3月竣工 延長1012.0m
 高さ4.5m 幅員6.5m


 これも延長1kmを超えてます。
 そして当然のように右手に旧道敷きが存在し
ました。
 3つの柵のうち、真中が抜けています。軽車両
なら抜けられるかもですねえ。
 少し旧道を進むと、右手に建屋が見えます。
 
 「有峰第一発電所」
 1981年(昭和56年)7月 運用開始


 だそうです。
 比較的新しいですねえ。
 。。。結構しんどいです、この旧道。
 発電所から先は完全に廃道で、僅かに人の
通る跡があるのみ。
 雑草、崩落瓦礫散乱しまくりです。しかも、やた
らまとわりついてくるハエみたいなのがうっとお
しい!
 なんだかんだ、先に進むと。。。出た。。。
 本日3本目の車道旧隧道です!
 
 「索道平隧道」
 竣工年度延長等一切不明


 名前の由来が気になる所です。
 「NO.6」のペイントがされています。
 えええ?6本目の隧道ってことですか?
 どっちから数えてでしょうか。
 今のところ、3本目の隧道ってことになって
いるんですがね。。。
 内部は。。。うむ、覆工なしの完全素掘りである。
 奥で右に曲がっているようですねえ。
 坑口付近の路面は、既に車両が通らなくなって
久しいことを物語っています。
 奥を右に曲がると、すぐ明かりが。
 カーブのアウトラインには反射板が付けられて
ますねえ。
 外はすぐにシェッドになっているようです。
 お馴染みの赤い鉄骨が見えます。
 うーむ、対向不能ですなあ。
 隧道とシェッド併せてまずまずの延長を有して
いますが。。。
 おおお!?
 対向不能の疑問を解決してくれそうな一品
が放置されています。
 信号機って近くで見るとでかいんですよねえ。
 やはりありましたね、交互通行の看板が。

 「青信号待ち約5分間 停車位置」

 だそうです。そうでなければこの屈曲した狭い
隧道では詰まってしまいますよねえ。
 振り返り。
 巨大な岩盤に穴を開けているのが分かります
ねえ。

 うーむ、よい廃景ですな。
 何気に信号機も写っています。

 またまた振り返り。
 シェッドがらみの廃隧道は雰囲気がいいですなあ。
 シェッドからの出口。
 大分植生が荒々しくなってきました。
 シェッドも併せて隧道扱いになっているようです
な。
 自然に覆われつつあります。
 さて。。。ここで私は大きな判断ミスを犯します。
 でもでもっ!この目の前に広がり倒すこの植生
を見て、さらに前進しようと思えます???
 背丈以上の猛烈な藪が道を完全に塞いでいる
んです。。。
 しかも今日はちょっとぐずついたお天気でして、
とてもこの藪は。。。
 この先に、もう一個隧道があるのはわかってい
ますが。。。ま、まあ、反対側から見に行けばいい
ぢゃないか!
 と、安易に考えて引き返してしまいました。。。
 ところが。。。

 
反対側に旧道がない!!!なんでぢゃああああ。。。
 
※ついでに写真もナイ。。。なんでぢゃああああ。。。

 どうやら旧道敷きは現行新鬼ヶ城トンネルによって削り取られてしまったようです。。。
 完全な選択ミス。。。もう一回索道平隧道を潜って、あの激藪に挑まなくてはなりません。。。をい〜。。。
 テンションが上がりません。。。ので、一旦スルーして、先に進むことにしました。。。 

 とりあえずテンションがあがらないとあの激藪には挑めません。
 ので、先にこちらを攻めます。
 雨が断続的に降り続いてます。。。ああ。。。
ますますテンション下がる〜。
 っと、おう!新トンネル!

 「新ニンニクトンネル」
 2010年(平成22年)11月竣工
 延長643.5m 幅員6.5m 高さ4.5m

 
まさにできたてって感じです。なんせ北側坑口
から外に向けて交互通行状態ですからねえ。
 ちなみに右手に旧道敷きは見えます。。。が、
絶対無理です。。。完全に現道と切り離され、崖
が見えるのみです。。。
 まあ、右から新トンネルを高巻きすれば行けん
ことはないですが。。。
 
 と、いうわけで南側にやって参りました。
 こっちもめ一杯道路拡幅工事中です。幸い本日
はお休みのようで、人影は見えません。
 こちらは左手に旧道敷きが残されており、工事
が休みなら簡単に行くことが可能です(車はダメ
ですけどね)。
 いきなり構造物が現れます。

 「ニンニク雪害防止工」

 いわゆるスノーシェッドですな。
 シェッドの中には重機が待機しておりました。
 油圧ショベル(ユンボとも云う=「小象」の意味、
でも正式にはドラグショベルと云うそうですよ。あ、
バックホゥとも云いますねえ(←なんの知識w)
と、ホイールローダ(トラクタショベルのタイヤver.)
がおりました。
 シェッドの先も旧道は続いています。
 それにしても道狭いなあ。。。
 きました!本日4本目の旧道車道隧道です。
 左手には旧旧道っぽい道筋もあります。
 「ニンニク隧道」
 竣工年度延長等一切不明


 なんでニンニクなんでしょ???
 やや左曲がりの隧道です。
 向こう側の光は見えてますねえ。
 南側坑口振り返り。
 雨は大分降り続いています。。。
 そして、北側坑口ですが。。。???
 土砂が溜まってる?
 半分以上埋まってます。。。
 人為的なものでしょうか?とりあえず出てみます
か。。。よいしょっと。。。

 !????????

 ぐわああああ!!!なんだこりゃあああああ。。。???
 隧道の瓦礫を這い上がると見える光景がこれです。。。何が何だかさっぱりの大惨事っぷりです。
 僅かに見える駒止めが、路肩を示していますが、それ以上に溢れかえる瓦礫の山、山、山。。。
 これは人為的というか。。。上から降ってきた
瓦礫でしょうね、やっぱり。。。
 こちら側からも旧道の跡が見えます。
 しかし、とても逝く気にはなれない光景が広がっ
ています。
 向こうに隧道があるってんなら行きますけどね
え。

 そして目の前の光景も。。。
 これは乗り越えて行くかどうか、という判断さえ憚られる程の崩落現場。しかも時間はそれ程経っていないのが
目に見えてわかります。結構崩れたてっすよ〜。。。ぶるぶる。。。
 ヘタしたら、新たな崩落の餌食か、道に乗った瓦礫ともども川底へダイブだ〜。
 という訳でいそいそ撤退。。。情報ではここの隧道は「ニンニク隧道」だけのはずですから。。。
 
 しかし、今回は写真の撮り忘れとか、数が少ない。。。結構困りますねえ。。。
 有峰に入ったのが遅かったし、雨もあって結構焦ってたのかもしれません。。。
 次回もちょっと写真が少なくて、いい塩梅にレポができないかもですが、おつきあい下さいませ。。。

 以降、 
その5 に続く!