近鉄大阪線青山廃線跡トンネル



三重県 伊賀上津駅−温泉口駅間


  

 。。。ついに、やってきてしまいました。。。

 三重福井を含め、関西一円で最大規模、あの福知山
線の武田尾廃線跡をも凌ぐビッグマーケット。。。近鉄
大阪線三重青山廃線跡に遂にやって参りました。。。
  廃トンネルの数こそ武田尾の12本には及ばないも
のの、なんと言っても将軍「青山トンネル3km」を初め、
高延長のトンネル群を従える関西私鉄の雄であります。

 写真の道は近鉄大阪線、榊原温泉口駅が程近い
県道28号亀山白山線です。
 トンネルの位置です。
 その県道と近鉄大阪線が交わる場所は、比較的新しい
トンネルで県道が下を潜っておりました。
 釣鐘型の断面、1車線分しかない幅員。。。もっと広く
施工できるような気がしますが、なんでかこのサイズ。
 しかも北側は左に道が反れているので見通しが悪い
し。。。県道なのになあ。
 内部を覗くと、結構年季が入っている感があります。
 左6割がアスファルトであり、右4割は排水の上に蓋を
されたようになっています。昔は左6割しか道幅がなかっ
た可能性がありますねえ。 
 北側は。。。これは結構古そうです。
 南側は近年補修されたようですが、こっちはどうでしょう
か、竣工当時からの姿なんでしょうか。
 そのトンネルを出てすぐ左折(西)して、近鉄大阪線
沿いの道を行きます。近鉄大阪線は徐々に南に離れて
行き、謎の高台スペースが広がっていきます。
 それこそがまさに旧近鉄大阪線廃線跡の始りなの
です。
 その道は錆びた横引きのシャッターで封鎖されており、
車は通ることはできません。
 車をここに停車して、脇から通らせてもらいます。

 ここからまさか、あんなに歩く事になるとは。。。

 ダートでありつつもフラットな道筋。轍がくっきり残って
いますので、関係車両が時々通るのでしょう。

 まさに廃線風景ですねえ。。。

 赤い橋梁が見えてきました。
 振り返っても、その廃景は変わりません。
 右側の擁壁がいい味を出しています。
 巨大な赤いトラス橋が頭上に聳えています。
 旧線が現役の頃はなかったのではないでしょうか。
 実は、廃線跡に乗り込む前にこの橋梁の道を通って
いました。
  


  
 猪の倉温泉橋(いのくらおんせんばし)
 平成2年(1990年)3月竣工のようです。
 橋梁の左手から廃線跡を見ます。
 その道筋はくっきりとのこされています。
 橋梁右手より。
 轍とともにくっきりと廃線跡が続いています。
 線路を敷けば今にも電車が走ってきそうなぐらい見事
に道筋が残されています。
 橋梁の位置です。
 廃線跡に戻ります。
 赤い橋梁から先、上の写真の廃線目線です。
 !!

 来ました!本日一本目!
 両側の法面に挟まれた狭い廃線跡の先に見える黒い
影。。。
 何度でも振り返りたくなります、この景色。。。
 廃線後に高圧電線を通しているようですねえ。
 鉄塔を避けて轍がトンネルの中に消えていきます。
 関係車両はトンネルを通過して行くんですねえ。。。
 羨ましい。。。
 将軍青山トンネルの先鋒を務めるのは、

 「梶ヶ広トンネル」
 延長はヤフー地図で計測して350mぐらいではないで
しょうか。。
 煉瓦は使用されておらず、切石で構成されているよう
です。切石の迫石が3層巻きされています。
 扉が全開です。
 高延長と、やや左にカーブしているはずですので、
反対側の光は届いておりません。。。

 次回、先鋒探索に着手します!

 
その2 に続く!