近鉄大阪線青山廃線跡トンネル



三重県 伊賀上津駅−温泉口駅間


その2

  

 先鋒「梶ヶ広トンネル」延長は350m程で、中々の
延長を有します。
 扉全開で、まるで闇の中に誘われている感覚に陥り
ます。
 ここから「将軍」まででも結構な距離とトンネルを潜り
ます。気合を入れて探索です。
 おなじみの廃景です。
 鉄道を通さなくなってすでに30年以上経過していま
す。
 天井アーチはモルタルで補修は受けているものの、
両サイドの切石積みはしっかりと残されています・
 左手には碍子の遺構も残っていたりします。
 予想通り洞内はやや左にカーブし、やがて反対側の
光を許すようになりました。
 350mでも結構な長さだと思います。
 退避坑もしっかり残されています。
 振り返ると、もう来た方向の光が閉ざされようとして
います。
 西側坑口が近付いて来ました。
 こちらも扉全開となっております。
 西側坑口に辿り着きました。
 
 。。。もう、次のトンネルが見えてますねえ。。。
 梶ヶ広トンネル、西側坑口。
 3方を緑に囲まれ、路面もダート。まさに自然に取り
囲まれて余生を過ごしております。
 。。。周囲には何もありません。。。

 真新しい鉄塔と、対面して旧トンネルが存在するのみ
で、他人工物の見当たらない寂しい空間です。
 早々と本日2本目のトンネル登場です。

 名前を「総谷トンネル」と言います。
 延長は356.1mだそうです。

 。。。そして、「青山事故」と呼ばれる車両事故の
現場となったトンネルでもあります。ここではそれ以上
のことは申しません。
 振り返りますと、くっきりとした轍の先には今通って
きた梶ヶ広トンネルの姿が。
 総谷トンネル。。。こっちも扉全開です。
 梶ヶ広とおなじくらいの延長だと思いますが、こちらも
向こう側の光が届いていません。
 東側坑口からの廃景には梶ヶ広も映り込む。。。
 やはり向こうの光は見えない。。。
 洞内は結構白っぽくなっています。
 。。。。。「水」。。。だそうです。。。

 漏水がおおいよってことでしょうか。
 一瞬、びくっとします。
 ブルーシートにくるまれた「何か」が放置されていま
す。。。
 東側坑口が遠のきます。。。
 いまだ西側の光は見えず。。。
 もちろんある退避坑。
 光が見えました!
 梶ヶ広は左に曲がっていましたが、総谷は右に曲
がっていました。
 どっちも光が見えない理由です。
 西側坑口に無事辿り着きました。
 坑口からの景色が結構明るく開けています。
 。。。そういえば扉がないなあ。。。外れてる?
 総谷トンネル西側坑口です。
 事故はこちらの坑門付近で発生したそうです。

 複線化されて本当によかったと思います。
 総谷トンネルから西側は視界が開けます。
 かつてはこの辺りに信号所、一部複線化になって
いたそうです。
 少し行くとこのような看板が。
 よく他サイト様でも見かけた案内標識です。
 。。。行き止まりから出てきてしまいました。。。

 で、右前方には東青山駅が。。。
 あちらが現行路線の東青山駅です。
 結構なだらかではありますが山中に位置しますの
で、駐車場はガランとしています。
 振り返れば、周囲の風景にそぐわない不気味な
暗闇がひとつ。。。家族連れだったら、近付かない
気がします。そんなオーラを感じます。
 この辺りのスペースは、「四季の里」という公園に
なっており、日曜祝日なら家族連れで賑わうのでしょ
う。
 ここがかつて廃線跡だったと知っているファミリー
は一体何人いるのでしょうか。

 さあ、まだまだ廃線跡巡業は始まったばかり、

 
その3 へ続く!