石部磯浜トンネル、横坑群


旧中央本線 愛知県高蔵寺駅〜岐阜県多治見駅間


その3

  


                  2017年5月訪問

 大きめの橋梁を過ぎると、次のトンネルが見えて
きました。
 「4号トンネル」
 正式には「玉野第四トンネル」(約75m)です。
 こちらも綺麗な状態で遺されていますね!

 玉野第三トンネルと瓜二つですね!でもよく見るといくつか異なる点があります。(カーソルオンは玉野第三トンネルです。)
 先ず、馬蹄型アーチ下部の隅石がありません。普通に煉瓦仕様です。ピラスターの足元も切石ではなくなっています。
 後は、左側に少し翼壁があるぐらいで、後はほぼ一緒です。
 補修の跡が一切見られない、見事な坑門です。
 重厚なピラスター、馬蹄型の流線的なアーチが
非常にいいです!
 内部です。
 ここも補修なしで往時の姿を留めています。
 振り返り。
 新緑の季節もいいですねえ。
 あっという間に多治見側坑口。
 途中に退避坑があるんですが、うまく撮影でき
ていないので、カットです。
 玉野第四トンネル多治見側坑口です。
 翼壁が目立ちますな。
 少し引いて。
 いい感じですね〜
 ここ近辺は玉野渓谷です。
 因みに庄内川は、岐阜県内では土岐川と呼ば
れ、玉野渓谷付近では玉野川と呼ばれることも
あるそうです。
 また橋梁跡に出てきました。
 こちらも煉瓦橋台ですね!
 暗渠(アーチ)がないのが残念ですが…
 新緑の中の廃線跡。
 この季節は本当にいいですねえ。
 中継信号機・継電器箱(通称・お釜)台座跡

 道路信号機と同じ役割の列車の安全運行に欠
かせないものです。
 (青が進め、赤が止まれ、橙が注意徐行)
 
 蒸気機関車の運転士は進行方向左側に座って
運転していたので、春日井側の台座が下り用、
多治見側が上り用だったと思われます。
 さて、そろそろ中間地点、何だか向こうが賑や
かです。
 お弁当売り場はコチラです(笑)
 
 鯉のぼりが廃線跡の上を泳ぎ、その下で大勢の
人々が寛いでいます。

 そんなのどかな雰囲気ですが、そんな場所に
大きな竪穴があります。
 うおっ。なんじゃこりゃ?
 ものっすごい深いです。しかも…下部には… 
 煉瓦アーチ だ…

 あんな低い場所に煉瓦アーチが口を開けてい
ます。
 をいをい…どうやって降りるんだ、これ。
 って、帰りの順路で反対側から見られるそうで
す。ほっ

 「暗渠」

 「大きな沢を横断するために施した盛土の底部に
アーチ型水路を通した「トンネル型の橋」のことで、
鉄道用語では「暗橋」とも言います。この沢
(笠石洞)は建設当時、深い谷であったため、線
路を架設するため高さ10mの盛土を築いて列車を
通過させましたが、その折に総レンガ造りの水路
を設置しました。
 しかし、この沢は土石流が多発し、盛土がはから
ずも逆に砂防ダムの役割になってしまいました。
特に昭和32年の豪雨による土石流で、盛土の築
堤が完全に埋まってしまったため、その後、現在
の大規模なコンクリート壁が設置されました。
 この暗渠の水路を形造るレンガは、設置され現
在までほとんど陽に触れることがなかったため、建
説当時の赤い輝きをとどめています。
 ※平成26年に新設した復路専用の玉野古道(5
号トンネル春日井側に古道への降り口あり)を通
ると、暗渠の水路トンネルを覘くことができます。」
 玉野古道の話もでておりましたので、興味のあ
るかたはどうぞ。
 明治の超短命玉野街道、「名古屋新道」は非常
に気になる存在です。

 …それにしても…
 この沢の名前が「笠石洞」というみたいですね。
 てことはこの暗渠の名称は、

 
「笠石洞橋梁」

 ということでいいですかね?
 
 笠石洞橋梁は帰りのお楽しみに取っておくとし
て、先に進みましょう。
 次の隧道が見えていますね!
 「5号トンネル」です。
 正式には、「隠山第一トンネル」(99m)になり
ます。先の2本よりも20m程長いですね。

 右側のウィング(翼壁)が特徴的な隠山第一トンネル。巻厚5層の煉瓦馬蹄型アーチです。
 こちらの馬蹄型アーチの足元は隅石補強されています。今まで3基見ましたが、どれも微妙に意匠が異なります。
 「護り稚児地蔵」だそうです。
 詳細は見るのを忘れていましたが、ここにあった
ものではなく、近くの土中から発見されたそうで
す。
 それにしてもこの翼壁は見事です。
 イギリス積みで整然と並んだレンガが見事です。
 側面に廻ってみると、このような面白いものが。
 逆さを向いた2層の煉瓦アーチが乗っかっていま
す。雨樋ですかね。アーチ状のは初めて見ました。
 内部です。
 相変わらず補修なしのオール煉瓦仕様です。
 素晴らしいですねえ。
 振り返り。
 要石と隅石がチャームポイントです(笑)
 退避坑です。
 今回初めての掲載です(笑)
 3層の煉瓦アーチ仕様となっております。
 馬蹄型なので湾曲していますが、退避坑の奥は
垂直となっています。
 多治見側に来ました。
 
 「5号、6号トンネル」

 「当時この2基のトンネル工事は難航を極めて
何度もの崩落を繰り返し、特に5号トンネルでは「
50坪あまりの面積を持つ巨岩崩落により作業員
5人の命が奪われた」と報ずる明治30年当時の新
聞記事があります。川側にはその証である崩落
レンガの残骸が多量に廃棄されており、難工事が
しのばれます。委員会ではこの廃棄レンガを拾い
集め、コンサート広場の床材として活用すること
で、再びレンガに命が吹き込まれています。
 この4年間のトンネル工事で計20名以上の方々
が亡くなったため、定光寺駅前の旧千歳楼前の
玉野園地入口には慰霊碑が建立されています。
 〜以下略」

 5号はこの隠山第一トンネル、6号は次のトンネ
ルのことです。
 隠山第一トンネル、多治見側です。
 相変わらず写真撮るのに難儀します。
 こちらも翼壁が広い!
 こちらは翼壁の先に、面白いものが付いていま
す。
 それはまた次回に。

 以降、 
その4 に続く!