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早速やってきました。
「深山第一砲台」へは遊歩道が整備されており、
簡単に行くことができます。
ご覧のように煉瓦で敷き詰められた遊歩道が伸
びています。
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アプローチポイントはここです。
県道65号線から休暇村紀州加太へ向かう道を
遡上します。
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休暇村へ至る手前の駐車場に車を停めます。
そこから茶色のルートを歩けば砲台跡はすぐで
す。
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振り返れば休暇村への車道が見えます。
左手付近に駐車場があります。 |
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後付け?であろう煉瓦の道を進みます。
しかしこれだけ敷き詰めた煉瓦道も数少ないで
しょうな。 |
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ものの5分程度で深山第一砲台に辿り着きま
す。
ここは誰でもこれるスポットですよ。 |
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広っ
広い空間一面に煉瓦が敷き詰めてあります。
すごい数の煉瓦ですな。。。 |
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周りは石積み、笠に煉瓦を施した壁で囲まれて
います。
ここは何かを設置していたであろうスペースが
あり、右手には階段があります。
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広い空間から先にまだ道は伸びています。
?おや?案内板の奥辺りが凹んでいるような? |
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おお!?切れ込みがあり、地階に何かあります
よ!? |
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階段があります。
こんな隙間に。。。煉瓦の部屋が? |
欠円アーチの部屋。。。アーチ部分はコンクリートで補修?されていますが、当時は煉瓦アーチだったんではないでしょうか。
一回り大きな煉瓦長手一個分出っ張っていますが、そこの煉瓦がコンクリートで覆われずに見えています。
窓が2つに入口1つの仕様です。入口の笠、窓枠の笠と桟には切石が嵌め込まれています。
それ以外は全て煉瓦仕様です。 |
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入口両側に3か所穴の開いた石積みがありま
すが、これは扉の蝶番みたいなのが付いていた
跡でしょうか。てことは観音開き?
封鎖しないところに心意気を感じます。 |
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そして。。。
煉瓦積みの教科書みたいな施工が!
これはイギリス積みです。しかし!他の大部分
で見られるイギリス積みと呼ばれている組積法は
実は正式にはイギリス積みではありません。
厳密にはこれが正解。
違いは端部の処理の違い。
正式なイギリス積みは端部一個隣に「羊羹」と
言われる、通常煉瓦を縦に半分にしたもので仕上
げます。
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参考例ですが、殆どの端部処理はこのように
なっています。端部一個隣の煉瓦は小口になって
いるのがお分かり頂けるかと思います。
厳密にはこれは小口ではなく、「七五」と呼ばれ
る通常煉瓦を横に3分の2にしたものが使われ
ています。
これが日頃目にするイギリス積み、厳密には
オランダ積みの範囲に入ります。
従って、このようにお手本のようなイギリス積み
が見られるのは非常に貴重です。
細か〜い点ですが妙に感動してしまいました。 |
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さてさて講釈はさておき、内部です。
おおお。。。妙な空間です。奥行きはそれほど
なく、むしろ狭苦しく感じる欠円アーチ状の空間
です。元々は全面真っ白にペイントされていた
ような感じがします。
ここは棲息掩蔽部(セイソクエンペイブ)といいます。
弾薬等を保管しておくスペースだったようです。 |
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奥から振り返り。アーチの煉瓦は一回り大きな
ものを使用しています。
非常に丁寧な造りです。第二次世界大戦時の
急造ではないのがこの点で分かります。
因みに深山第一砲台の竣工は明治32年だそう
です。日清戦争後、日露戦争前の時代です。 |
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そして、この部屋は内部で隣と行き来できる
ようになっています。 |
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隣の部屋です。
白いペイントがより残っている雰囲気です。
因みに内部は真っ暗ですんで、懐中電灯は
必要です。 |
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先ほど降りてきた階段です。
完全に地下一階ですな。 |
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そして振り返って角を曲がればさらに3部屋。
合計5部屋あります。 |
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そして角の処理がまた丁寧!
円弧形煉瓦を使用せず、小口4列のみで円弧
を実現しています。その代り半径は大きくなりま
すが。 |
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参考です。
円弧形煉瓦を使用すればこのようなタイトな
角処理が可能です。 |
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で、ここの3部屋は内部で繋がっておらず、個室
になっています。 |
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で、各部屋の天井に必ずこうしたパイプ?が
刺さっています。
換気口でしょうか。 |
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この角度でみると、側壁とアーチ部分の煉瓦の
大きさの違いが分かりますねえ。
目測およそ2倍です。 |
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振り返りです。
ここの3部屋は先の2部屋よりもさらに狭いで
す。
こっちのが弾薬庫っぽい感じがします。先の
2部屋は兵舎みたいな役割をしていたのかもしれ
ません。 |
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反対側の階段です。
左手の側壁も大分高いんですが、非常に丁寧
な造りです。
100年以上経っても全くもっての安定感。コンク
リートならひび割れの心配がありますがねえ。
改めて煉瓦の長持ち具合を再認識しました。 |
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地上に上がって来ました。
右手には遊歩道が整っています。
早速美麗な煉瓦造りを堪能できました。
次は隧道(微妙な感じですが)も出てきますよ!
以降、 後半戦 に続く! |