石部磯浜トンネル、横坑群


旧信越本線 群馬県横川駅〜長野県軽井沢駅間


その4

  


                  2017年8月訪問

 早速碓氷峠の巨大遺構を目の当たりにして度肝
を抜かれて、ちょっと放心状態。

 が!休む間を与えないのがこの碓氷峠の遺構
群。早速本日二本目の隧道が現れました。
 (T2)
 
碓氷第二隧道
 
延長369尺11寸(約111.85m)
 明治25年9月竣功


 横井側は笠石、帯石を除いて総煉瓦の冠木門
タイプの坑門となっております。
 巻厚4層の煉瓦馬蹄型アーチとなっております。
 ピラスターと相まって緻密な造形を見せてくれま
す。
 第二隧道の内部は補修ががっつりされておりま
す。
 アーチに分厚いモルタルを施し、下部でこれまた
がっしりとしたレールセントルで支えています。
 こういうパターンの補修は私は初めて見ました。
 振り返り。
 どんどん山が深くなっていきます。
 
 …これって、レールセントルはアーチ状にモルタ
ルの中も回っている気がしますね。
 じゃあ、モルタルを下まですればいいんでは?と
思いますが、何ででしょ?
 補修は一部でした。
 また煉瓦アーチを見ることができます。
 退避坑もね。
 熊ノ平側坑口に辿り着きました。
 第二隧道熊ノ平側坑口です。
 オーソドックスな坑門ですね。
 右側の擁壁は往時のままでしょうか。
 上には車道があります。
 その車道は碓氷湖に繋がっています。
 廃線跡から見える有名な眺めです。
 碓氷湖に架かる有名な橋梁。
 まさかの煉瓦アーチ橋梁!?
 超望遠!
 …まあ、そうですよね。
 こんな所に煉瓦アーチがあったらえらいこっちゃ
です。
 明らかなコンクリ製の煉瓦パネル張りですな。
 橋以外に”あるもの”がある、ということで、翌日
の早朝に訪問しましたので、ちょっと割り込み致し
ます。
 遊歩道は湖を一周しており、簡単に橋にもアプ
ローチできます。
 おおお…
 なかなかの流線形です。
 ほほえみばし
 
平成六年三月完成
 赤芝沢


 赤芝橋のが良かったなあ〜
 煉瓦橋梁ではありませんが、歩廊には煉瓦を
並べている模様です。
 なかなか良い雰囲気です。
 …って、あれ?
 も、一個あるの???
 あれは廃線跡から見えてないやつですね。
 しかもあっちのが径間が長い!

 しかし、あの橋の前に"あるもの"が居ります。
 それは…
 これです。
 これまた煉瓦!…ではないですよね〜
 でも、トンネルあるなら逝くしかございません。
 ふれあいトンネル

 命名者は地元中学校の女の子のようです。

 碓氷湖隧道がよかったな〜(もうええって?w)
 …真っ暗です。
 早朝だから点いてないのかな…?
 スイッチは見当たらなかったと思いますが…
 表のコンクリ煉瓦パネル張りから一転、モルタル
素掘りの洞内です。
 とても「ふれあい」感はないんですが…
 電気ついてないからかな。
 湖周遊歩道にしては意外な延長の碓氷湖隧道
(てことにさして下さい)。
 意外と良い雰囲気です、隧道的に。
 おおお…
 突然絵が出てきました。
 これも生徒作でしょうか。
 もう一枚あり。
 上手ですね〜
 反対側の坑口が見えてきました。
 反対側の坑口です。
 トンネル名称は変わりませんが、命名者の学校
と名前が変わっておりました。
 扁額のプレートが自筆なんですかねえ。
 トンネルを抜けるとそこは…
 多径間の擬似煉瓦アーチ橋梁がどーんと現れま
す。
 推定5径間のアーチです。
 その橋梁の手前に木製の橋が。

 
とうげのはし

 だそうです。
 そしてこの湖最大の橋梁に。

 
夢のせ橋
 平成六年三月完成
 碓氷川 中尾川


 なるほど、2つの河川を跨いでいるわけですな。
 ながーいです。
 両河川の真ん中に降りられる所がありました。
 
 朝靄の碓氷湖を夢のせ橋から望む。
 
 季節や天候によって色んな景色が望めそうで
す。廃線跡に来られた際は寄ってみてもいいかも
です。

 脱線しましたが、次回は廃線跡に戻ります。

 以降、 
その5 に続く!