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今回ご紹介する隧道は、小さな名も分からぬ
廃隧道です。特記すべきはその廃され方、とで
も申しましょうか。。。
奈良県十津川村を縦断する国道168号線。
国道に並走するように十津川が流れています
が、ちょうど風屋ダムのあたりで内原地区へ向
かう道が分岐します。
その一般道の途中にあるこの大きく開削され
た、ヘアピンに近いカーブが現れます。
で、隧道は、というと。。。 |
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ナンと、ヘアピンカーブよりも先にあるようで
す。こういう残り方をする廃隧道をよととは初め
て見ました。全国には多々あるかもしれません
が。。。
大体道を拡幅するとすれば、隧道を開削して
しまうのが合理的なんではないかと、素人目に
は感じます。
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ご覧の通り一切手を付けずに放置されていま
す。
完全素掘りですがコンクリ噴き付け等の処置
はされています。昭和初期付近の隧道でしょう
か?どこにも情報は存在せず、なぞなぞなぞ
です。 |
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反対側です。大胆に大きく開削された道のア
ウト側に残る廃隧道。。。 |
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この隧道が現役だったころはヘアピン隧道と
して、その見通しの悪さに定評があったことで
しょうねえ。 |
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こちらの坑口から真っ直ぐに吊橋が架かって
います。軽なら通れそうです(地図では点線道
ですが。)
左手には、旧旧道と思われる、河川沿いの道
が伸びていました。
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なぜ、開削の対象にならずに残されたのか。
この角度で開削すれば、道のヘアピン角度が
鋭角になりすぎる、として、手前を思い切って
開削した、というのが無難な推論か。。。
市販の地図にはすでにトンネル表記はなか
ったが、マピオンの電子地図には残されていた
ため、奇跡的に出会えた隧道と言えます。
だってこの道は、この先大峰山脈にブツかっ
て終点になるんですもの。。。 |