立梅用水トンネル群


三重県


  

 三重県道745号(片野飯高線)、それは櫛田川を
挟んで向かいの国道166号線に付き従うように
続く県道です。そして、何かと話題の多い県道。。。

 2010年9月、三重中部オフ会の初っ端に訪れた
場所でございます。
 
 その話題の1つが、上の地図の場所から北側
数100mの区間です。
 ここが南側の端点です。 
 看板に記されている通りです。この先は車は通行
不能となります。
 ここから数100mは廃道。。。いや、現役経験が
ない、未成区間ということらしいです。
 ただ、今回は未成道探索がメインではありませ
ん。相互リンク先の「奈津子のパトロール」様情報
で、どうやらこの区間に「隧道」があるようなので
す!つい最近、別のオフでこの県道を堪能したので
すが、この未成区間だけは手を付けておりません
でした。まさかその区間に隧道が存在するとは。。。
 通行不能看板からいきなり未舗装。。。
 しかしながら車道規格幅はありますが。
 おおおお。。。なんという見通しの良さ!
 櫛田川の外側を走る道筋がずっと見えています。
 隧道は。。。まだ見えませんなあ。。。

 
 車道?いや、どっちかと言うと川の擁壁の上です
なあ。でも一応この辺まで車で来れそうですが。。。
 ついに置石登場!

 ここで完全に車ムリとなります。(カーソルオン)で
よく見たら段差があります。そのあたりの危険な
部分も考慮して置かれたのかもしれません。

 も一個置石があってから、道幅がぐっと狭まりま
す。右手の赤丸印の付いた部分はやや湾曲してま
す。なんだこれ?
 。。。もう道とは呼べない感じですねえ。川の擁壁
の上って感じ。。。
 擁壁の右側に盛り上がるコンクリ構造物が。。。
さっきの赤丸印のとこもこんな感じやったな。。。
ますますなんじゃこれ?
 コンクリ擁壁と、謎の丸っぽい構造物は姿を消し、
ついに昔の人道のような道筋が出て参りました。

 川面と岩場の隙間を縫うように道らしきものが
続いています。もはや県道の「け」の字も感じられ
ませんが。。。
 むむ!?
 写真ではあまり分かりませんが、少し先の右手に
何かありそうな予感が。。。
 ぐをっ!!!!?

 思わず手ブレ。。。
 右斜め後方に向かってぽっかりと穴が開いとる
がな!

 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 うーん、頭が低い。。。。。。。。。。
 車道トンネルにしては異様に頭が低い。。。人道用にしたってこれはあんまりな。。。埋まったから?
 って、これ、どうも水路用のようです。。。水路用と考えれば。。。でかっ!!!
 すぐ右手からやってきて、ほぼ振り返る感じで発見しました。
 内部を覗き見。。。うーーーむ真っ暗。。。
 さあ、やっぱり穴があったら入りたい性分。。。
 内部潜入を試みます。
 この異常行動に同調してくださったのは、ピカさん
とおろろんさんの2名。。。うーんこの変態!(敬称)

 ぬかるみが酷そうな感じのした洞庄ですが、意外
と持ち堪えます。
 側面はコンクリートで固められていますが、天井
はざっくざくの岩石剥き出しです。
 暗い、長い、狭い。。。結構中腰でないと天井に
頭をぶつけます。。。
 そりゃあ水路ならこれで十分ですわな。。。
 むむむ?
 何か洞内の形が変わってそうですよお?
 おまけになんかぶらさがってる気が。。。

 コンクリアーチに変わりました!トンネルっぽくなりましたねえ。

 。。。。。。。。。。。。。。。。。

 で、この天井から生えるこの突起物はナニ???

 。。。ナンか巨人が隧道に人差し指突っ込んだようなイメージ。。。ずぼっって。。。
 岩が。。。コンクリの天井を突き破ってる???
 なんなんすか、コレは!?
 こんなの自然にはなり得ないと思いますが。。。
 人工的にする意味も皆目分かりませんねえ。
 巨人の人差し指から格段にこうもりさんが増えて
きます。。。
 ヤな予感。。。大人しくしといてくれよお。。。
 写真では現場の状況をなかなか伝えられません
ねえ。。。
 。。。と、思ってましたが、
 
 こちらの映像はピカさんご提供の画像です!
 ありがとうございます!
 とんでもないこうもり乱舞!


 身を屈めないと進めない洞内で、大量のこうもり
さんが旋回をはじめます。。。恐れていたことが。。。
 
 空気の流れはなんとなくある感じはするので、
貫通はしているとは思いますが、とにかく旋回量
が多い!
 3人とも現場で暫くフリーズしてしまいます。。。
 あえなく撤退!
 あまりにしんどいこの状況に、先に進む気力を
失いました。。。

 ピカさんの歩き方を見てもらえれば、その低さが
伝わるかと思います。
 こんな狭いところで旋回されちゃうとかないませ
ん。。。
 人差し指突っ込み部分から先は、天井素掘りに
戻ります。。。
 さあ、にげるぞお〜
 脱出中。。。

 マジで身を屈めて進まないと、天井の突起物に
頭を強打しかねません。必死に屈みながら進み
ます。
 腰が痛え〜

 無事生還!
 隧道の外で待っていただいた、ひろきさん、Yori-yanさん、むねぞうさん、クイック・ニックさん、お待たせしました!
 なかなか帰って来ない変態3人に半ば呆れられたかも。。。
 今回参加の皆様。
 1個だけではないという隧道、次を求めて歩き
だします。
 これが1本目の隧道です。
 右手の擁壁沿いの道から来ました。
 。。。ねえ、この位置関係。。。道とほぼ同じ高さ
に水路隧道があるなんて思えません。。。
 あきらかに車道隧道の趣きです。

 現役時代は、やっぱり水路ですから、水路用の
擁壁があったのではないでしょうか。

 反対側の状況を確かめたかったですが、とりあえ
ず、次の物件に向かいます。

 以降、 
後半戦 へ!