白倉林道隧道群

三重県


その7

  

 白倉4号隧道はこの辺りでしょうか。
 秘境側から見た4号隧道坑口。12月でも緑が
濃い。。。
 古びた看板がありました。
 中央やや下よりに「現在地」が。
 このまま林道を進むと「光山国有林」に、銚子川を
挟んで対岸は「二ノ俣国有林」。山の南側が「古和谷
国有林」だそうです。光山という名称は初登場です。
 この期に及んでも存在する舗装路面。
 一体車両が通らなくなって、どれだけの月日が
経っているのでしょうか。
 !!!
 ごふっ。。。
 久々に登場しました、巨大な崩落現場!!!
 水路とグレーチングの先から突如として瓦礫の山、山、山。。。
 相当な規模での崩落です。
 。。。凄まじいまでの崩落量。。。

 左手斜面を大量の瓦礫が降り注ぎ、転がりまくった
ようです。土砂による崩落ではなく、瓦礫の流出で
す。ここいらの地質をまざまざと感じられる惨状で
す。
 まさに土石流が如くの惨状であったその時には、
とても人間など介在することが許されぬ大地の咆哮
が轟く地と化していたのでしょう。
 正直この現場を目の当たりにして、震えが止まり
ません。
 振り返れば路面にたっぷりと残された瓦礫の量を
見て取ることができます。
 路面に残りえなかった瓦礫共は当然数100m下
まで転げ落ちて、銚子川に降り注いだのでしょう。。。

 しかしながらまだ路面は活きています。ので、先に
進むことが何とかできます。
 。。。。。。。。。。。。

 ところで、先に進む路面が見つかりません。。。
 右手の緑群生地帯は、絶壁でとても路面があった
ような形跡がありませんが。。。
 
 。。。行き止まりでなければ真っ直ぐ進むしかあり
ません。あの前方の壁をクリアするには、唯一「アレ」
しかありませんが、果たして。。。
 !!!やはり!!!

 居ました!通算5本目の穴です。
 しかし、こんな見下ろした場所に存在するとは思い
もしませんでした。
 瓦礫は隧道の眼前に迫りつつも、間一髪閉塞の
危機を免れています。
 
 うをを。。。
 結構延長あります。。。
 そして、閉塞はしていないようです。

 この5本目からはトンネルリストに出てこなくなり、
全くの未知の隧道となります。
 データ上では未知ではありますが、電子地図には
記載があったりします。
 おそらくこれが5本目の隧道と思われます。延長
がかなり近い感じがします。
 1号、2号、4号は電子地図には載らず、3号と
5本目が載っています。やはり高延長だったのが
幸いしたのでしょうか。
 いびつながらも広い坑口を有します。
 やはり、林鉄に代わって、大型のトラックを輸送に
使うために穿たれた隧道ということなのでしょうか。

 いやあ、それにしても閉塞していたら完全アウト
でしたよ、この先の探索は。。。
 荒削りながらも、その岩質からか、崩落はさほど
多くありません。外よりはるかに安全な気がしてしま
います。
 隧道内部の途中で大きく側面が抉れている箇所
があります。。。なんだろう。。。?
 待避所みたいなのを造りたかったのでしょうか。
 路面は変わらず舗装されており、筋が走ってはい
るものの、いたってフラットです。
 秘境側坑口までやってきました。
 まだまだ道は途切れることなく先に続いている
ようです。
 秘境側坑口です。
 いやあ、随分と遠くまで歩いてきた気がします。
 帰りの体力残しておかないと、マジ遭難しかねま
せんねえ。
 って。。。おおっ!
 なんと、ペイントが残されていました!

 思わぬ発見で第5隧道であることがほぼ確定
しました。

 白倉5号隧道 竣功年不明
 延長 156.0m 幅員 不明 有効高 不明


 名前と延長だけは何とか確認できました。
 少し離れてみると、もはや穴ぐらという方がしっくり
くるような姿をしています。

 えらいとこまで来たもんだ。。。

 以降、 
その8 に続く!