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この辺りから路盤の状態が怪しくなってきます。
一旦谷筋に降りてから回り込まないと通過できない
所も出てきました。 |
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この辺りが一番の難所でしょうか。
上部の木が一本立っている所が路盤跡ですが、
その前後は崩落しており、谷筋の迂回を余儀なくさ
れます。
迂闊にあの路盤跡に這い上がってみると、すぐ先
も崩落で、進退が極まりかけました。。。 |
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ひとしきり喘いだ後、また平静さを取り戻します。
それにしても、この切り立ては大変そうです。 |
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左側、ぼこぼこになりつつも道が延び、やがて、
問題の地点へ。。。 |
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大流失!!!
路面が地滑りの影響で見えなくなっています。。。
しかし、問題はそこではなく。。 |
!!!?
遂に隧道キタ!!!
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。???
。。。と100%思いましたよ、そりゃあ。。。
左なんてまさにまんま。。。右も怪しい雰囲気。。。
結論から、右は錯覚です。。。小さい赤いモノは、カラーテープです。 |
??????????????
あれえ???
右側に見えている場所ではありません。前の写真で暗くなっていた場所は、この写真で言う中央部分ですが。。。
確かに窪みになっていますが、あんなに沈んでいるようには見えませんでしたが。。。 |
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またとことん土被ってるんやろ!と思いつつ、
覗きこみますが、どうも穴っぽくない。。。
埋めているのは側面を滑ってきた大量の石礫。
試しに1個1個取り除いてみますが。。。
どうも隧道のような空洞に行き当たらず、凹みが
続くのみとなっています。。。 |
先に見た写真ですが。。。ねえ。。。どう見ても口が開いているようにしか見えませんが。。。
因みにここを隧道で抜けないとなると、正面の山肌を避けるために右に逸れ、谷筋に沿って迂回しないといけなく
なりますが、そちら方向に道筋が全く見出せない。。。
登山用に、写真右よりにエスケープルート(正面の山筋に登るルート)がありますので、とりあえずそこから
脱出します。反対側が見つかればいいのですが。。。 |
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この隧道?っぽい窪みの場所が左です。
これだと何がなんだか、という状況と思いますので
やっぱり地理院の地図をご覧下さい。
ねえ?隧道あってもおかしくない場所でしょ? |
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失意のエスケープ行き。。。
エスケープルートですので、路盤では当然ありま
せん。 |
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。。。荒れ果てているものの、どうやら支線跡に
戻ってきたようです。。。
しかし。。。見つけられん!反対側がありそうな
ポイントが。。。ここは再訪の余地を残しました。 |
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エキサイトの地図では、2本目の隧道表記はまだ
先でした。
現地ではそれが分からずに、さっきの隧道?凹み
?ポイントにもやもやしっぱなしです。
。。。しかし、そういうもやもやも吹き飛ぶいい光景
が現れます。
なんと高い切り立て!路面状況も最高に良いです
なあ。 |
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久しぶりの水気登場です。
暗渠や開渠の痕跡が無く、まさか林鉄の
「洗い越し」ですか???
そんな訳ないか。。。
軽く土台を設けて、そのままレールを渡していたん
でしょうかねえ。 |
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水は上部から滝で流れ落ち。。。 |
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路盤を横切り、また滝となって流れ落ちていまし
た。
どうやら2段の滝になっていて、その中間に支線
跡があるといことのようです。
なかなか面白いですねえ。 |
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また面白い景色が出てきました。
今まで見た切り立てよりも、ややオーバーハング
ぎみになっています。
いわゆる。。。片洞門? |
反対側から見ました。
どうです?立派な片洞門ですよねえ? |
続きまして。。。
この探索で最も美しい景色ナンバー1を独断と偏見で。。。
この切り立ての高さ!路盤の状態!光の加減も良く、我ながら良く撮れたと自画自賛です。 |
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奥に入り込む程に良い景色を拝めます。
さすがに秘境黒蔵谷。 |
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しかし。。。そろそろあってもおかしくないと思い
ますが。。。
ちょっと不安になってしまいます。。。 |
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そんな不安が広がってきたころ。。。
むむむむ!
あの影は! |
!!!
今度こそ間違いないでしょう!ついにホンモノの登場です! |
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右側谷筋は絶壁。。。
隧道から先も相当な絶壁ですので、耐えられずに
隧道化したのでしょう、斜め左に突っ込んでいます。 |
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いやあ、極端に左カーブですねえ。
急遽谷筋を断念したような感じに見て取れます。 |
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さて、内部、と。。。
うお!結構長い!支線の隧道の割に結構気合
入ってますねえ。 |
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東側坑口より振り返り。
やっぱり道は急激に右に折れています。
トロッコなら結構な迫力になりそうです。 |
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(カーソルオンでフラッシュなし映像)
完全素掘りの美、です。 |
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路面に瓦礫は降っているようですが、丸みを
帯びた洞内は安定感があるように見受けられます。 |
むむむ!!!
路面に何か。。。待望のモノが!? |
かかか。。。完璧でしょう。。。
枕木の登場!!! これで林鉄支線跡確定でしょう! |
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イヌクギもしっかり確認! |
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枕木はもう1本確認!
よく路面を見ると、枕木間隔で凹んでいるように
見受けられます。
廃線トンネル内でよく見る光景です。 |
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西側坑口付近はぬかるみがひどいです。
枕木と思われる木片が散らばっています。 |
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西側坑口までやって参りました。結構長かった
ですねえ。
しかしこのぬかるみは長靴でないときついです。 |
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西側坑口直前。漏水がすごい!
坑口に沿ってえらい勢いで流れ落ちています。
ぬかるみの原因はこれですな。。。
それと、右側の斜面が崩落しているようですねえ。 |
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シャワーを潜って、無事脱出できました。
道筋は左の切り立てに沿って先に伸びています。 |
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西側坑口も斜めを向いています。
これは、林鉄トンネルの斜坑ということでしょうか。
かなりレアな気がします。 |
一応2本目の隧道(謎の凹みは次回の宿題)として。。。
「黒蔵谷二号隧道」と命名します。竣工年度は一号と同じく1953年(昭和28年)付近と思われます。
延長はおよそ140mと目されます。 |
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場所はここ。ずばり地図通りの位置です。
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この後も探索してみると、結構軌道跡と思われる
区間が続きました。
木製の橋跡っぽいのもありましたが、終点をはっき
りとは捉える事ができませんでした。
ここは、もう一度来ようと思います。
中間地点の隧道疑惑解明と、終点の確定を次回
の課題と致します! |