田代川取水編 後半戦
2013年12月/2014年1月訪問
暗渠にて続いていた導水路が山肌にぶつかり、同時に石造りの坑門の上半分だけ出てきました。 どうやらここから隧道にて導水路が続くようです。 |
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小振りながら立派な切石造りの坑門です。 想定通りこれが「2号隧道」でした。 やはり田代川取水導水路は、1,2,3号の3本の隧道が存在するようです。 |
ご丁寧に上部に隙間がありましたので、当然撮影。 手前は切石アーチですが、どうやら奥は素掘りのアーチのようです。側壁は切石のようですが。。。 |
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で、この2号隧道から先ですが。。。 巡視路がありません。いや、厳密には隧道の 横からすぐの巡視路がないのです。 よく探すと、このぐらい手前から右の斜面を 下る階段が付いています。 |
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地図で見ると、川沿いに道があるのが分かり ます。巡視路は一旦この道に出て、また呑口 付近で斜面を階段で登る模様です。 で、この道を伝おうと思ったんですが。。。 |
上の地図の場所でこの有様に。 薄い橋が平行に架かっていたようですが、 見事に崩壊。この道は通行不能に陥ってまし た。 でもまあ徒歩なら行けるっちゃ行けるんです が、ここから先に行くと帰りがしんどくなります。 ので、一旦ここは引き返して車に戻り、田代川 上流の取水堰堤から逆に2号隧道呑口を目指 すことにしました。 |
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で、やってきました。取水堰堤方面。 地図を拡大すると位置関係が大体分かって いただけるかと。 で、この位置に。。。 |
沈砂池があります。 かなり小振りですな。 発電所方向を向いて撮影しています。 |
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振り返り。 県道の橋梁の下を潜り、取り敢えず取水堰堤 を見に行きましょう。 |
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すぐ右隣に田代川の流れがあります。 高低差はかなりなくなっています。 それにしても砂浜の砂のような堆積物が 多いですな。 増水時にここら一体水没したんでしょうか。 |
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お、取水堰堤が見えてきました。 ここでは高低差はほぼありません。 |
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こなり小振りの取水堰堤ですねえ。 確かにここだけでは十分な水量は確保できそ うもありませんね。 ソーラーパネルがありますね。意外と設備 は新しいものが付いています。 |
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取水口吐口です。 コンクリートですな。 |
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ここでこの取水堰堤の立場が明らかに。 「支流えん堤排砂門」とあります。 田代川取水堰堤は支流堰堤として存在する ようです。本流堰堤はもちろん大戸川取水堰堤 です。 しかし、あの隧道の様子と、番号の振り方を 見ると、やはりこちらが先に造られた導水路で はないかと。 |
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ここがゲートです。 堰堤で堰き止められた水が左から流入し、 このゲートをくぐって導水路に突入します。 |
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うーむ。改めて小さいですな。 大戸川発電所の取水堰堤と比べると相当 小さいです。 本当に補助水源って感じです。 |
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ここから大鳥居発電所田代川取水支流導水 路が始まります。 先にもソーラーパネルが見えます。 パネルの足元のボックスには「水位観測所」 とありました。 こういった設備から、現役っぷりを感じ取る ことができます。 |
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沈砂池に戻って来ました。 ここから2号隧道呑口まで逆に辿ることにしま す。 で、早速奥に水路橋らしきものが。 |
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いきなり出ました、水路橋!しかも切石造りです。。。が、残念ながらアーチではありません。 これは「第1号水路橋」ということになります。 右にプレートがあり、「15」と書かれています。取水堰堤から150mってことですね。 |
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こちらが吐口側です。桁橋ですが、いい風格を持っています。 真ん中に切れ込みがありますね。横断する支流の水を拝借しようとしてたんでしょうか。 |
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下を覗きます。 うむ!間違いなく石桁の橋梁です。 |
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側壁もきっちり切石です。 | |
第1号水路橋のすぐ先に。。。 どうやら隧道? |
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おおお。。。狭い。。。しかもアーチぢゃない!? しかし1号隧道に間違いありません。 |
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しかし内部を確認すると。。。よかった!切石アーチがある! 手前のみコンクリート補修を受けていたようです。 |
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切石アーチは3列のみ。 あっという間に狭い素掘り隧道に。。。 |
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ひゃーせまーい。。。 とても発電所の導水路とは思えません。 農業用水の隧道って感じです。 こんなん逝ってられません。。。 |
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振り返って。。。こんな感じです。 坑門だけはきっちり切石造りです。発電所導水路のプライドでしょうか。 素掘りだけではカッコ付くかい!ってな感じですな。 |
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第1号隧道呑口はこんな感じで拡幅?されて いました。 。。。なんじゃこりゃ? では、吐口に回り込みましょう。 |
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あっという間に回り込み。 隧道は短いです。 そして!こっちは坑門がばっちり! |
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1号隧道の吐口です。3つの隧道の中では最も原形を残している感じです。 この小振り感、いいですね〜 |
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こちらも呑口側と同じで、すぐに全面素掘り と化します。 意外と水が溜まっており、長靴ではないので 中に入れません。 |
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小さくてもきっちりした造りです。 お見事。 |
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農業用水路のような導水路が1号隧道を出て 先に続きます。 追いかけましょう。 |
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暫く進むと。。。おお!? あれは水路橋。。。やけど、コンクリか。。。 がっかりして近くまで寄ってみると。。。 |
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おっと!手前にこんなものが! これは。。。石桁暗渠ですな! |
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田代川導水路では初の暗渠です。 これを第2号橋梁と致します。残念ながらアーチではありませんが、きっちり切石造りです。 |
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うむ。しっかり石桁です。 良い感じですな。 |
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狭いですな。 大きな谷ではないので、この程度で十分な のでしょう。 |
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コンクリ水路橋から第2号橋梁を望む。 ホンマに狭いですなあ。 |
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で、これがコンクリ水路橋です。 うーむ、残念。 |
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しかし、取水堰堤側は開渠が多いですな。 暗渠で中が分からないよりはよっぽどいい ですね〜。 |
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。。。と思ったら、450m地点で暗渠の登場〜 またもや見慣れた光景に。。。 |
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。。。うーむ。。。 林道だな。。。 。。。と思ってたら。。。? え?山肌にぶつかる? |
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よーく見ると。。。 ぐはあ!!なんじゃこの結末わ〜〜〜!!! 本気でここまで来るまで見落としてました。。。 |
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おいおいおい。。。これはないっしょ。。。 しかもコンクリ。。。 恐らく本当の坑門はもうちょっと後ろにある のではないかと。 2号隧道の呑口は残念な結果に。 |
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ここから巡視路はやはり山を越えることなく 田代川方面に下ります。 そう、あの崩壊していた橋梁のある道に降り るようです。 これで全て繋がりました。 田代川取水導水路のミッション完了です。 |
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帰りしな、導水路脇でこんなものを見つけま した。 第?沈砂池のプレート。 こちら側の沈砂池は1か所のみ。 |
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そう。ここです。 県道橋の袂にある、恐らくは第1沈砂池です。 ちゃんとプレートを戻してあげました。 |
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おまけ。 導水路とは関係ありませんが、第1号水路橋 の近くの林道?で発見した橋梁。 上からでは分かりませんが。。。 |
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下から見ると。。。 うむ!しっかり石桁です。 こんな所に何故石桁が。。。? |
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奥のごちゃっとしたところには、鉄製の橋桁 が。 どうやら拡幅した模様です。 いやあ、どこに石桁が隠れているか分かり ませんね〜 |
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大鳥居発電所田代川取水支流導水路の 全貌です。 ちょっと物足りない結果ですねえ。 しかし!本流はまだ残してあります。年明けに 突入だ! |