後半戦
2014年12月
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カーソルは例の物件がある場所です。 電子地図でも橋のマークが確認できます。 特にこの辺りの情報は探索当時持っていなかっ たんですが、この表記が無性に気になっていまし た。 |
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まずは現在の玄関橋、箕面川橋を渡り、右目に展望エレベーターを見過ごしつつ九十九折れの車道方面へ… って、えええ?なんだこりゃ? 車両の入場ゲートであるはずのこの場所に、夥しい原チャと自転車が群がっています。 |
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ありゃあ… ここの入場ゲートはもう使われていないようで す。 「進入禁止 大江戸温泉物語」 とあります。箕面観光ホテルと温泉の再建スポ ンサーさんですね。 ここから車両は入れませんが、人は通れます。 九十九折れの道を辿ってみましょう。 |
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最初の九十九折れ地点。 正面は谷底になっており、水の流れがします。 覗いてみると、衝撃の映像が… |
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むむむむむ!!!!? 谷底になんかある! ズーム、ズームっと… |
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あああああああああああ!? いいい…石アーチだ… まさか…まさかの石アーチです!!!全くの想定外です。 なんでこんな所に石アーチが…速足で九十九折れの道を駆け上がります。 |
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角度が変わりました。ここからもはっきり捉えられます。石アーチ! しかしすぐには降りられない高低差です。もう少し回り道をします。 |
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使われなくなった車道をさらに進むと、ご覧のような橋を渡ることになります。 なかなか風情がありますなあ。 しかし橋自体は普通の桁橋のようです。旧箕面動物園の手書き地図によれば、この橋が相生橋と思われます。 架け替えかな… |
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だいぶ回り込みましたが、ようやく川床へ下れそうな道が現れました。 白玉稲荷大明神の赤い鳥居が続いてます。が、そこではなく左手の下る階段を行きます。 |
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だいぶ手入れがされていません。 どうやら現在は管理区域外と思われます。 途中、このような橋が。 |
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物凄い綺麗に整形されてはいますが、一応 石桁のようです。 こういった石桁がコンクリ桁と混ざって何か所か あります。 |
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完全に廃化していますな… これも一応石桁です。 |
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こちらは手前がコンクリ桁、奥が石桁です。 うーむ、紛らわしい… しかし荒れ放題ですな… |
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このような像がふいにあったりします。 コンセプトが何かあったんだと思います。 どちらにしても、動物園時代のものではない気が します。 |
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おお。これは中洲に架かる石桁ですな。往時の姿を想像できますな。 当時は見事な庭園になっていたんではないでしょうか。 そして…奥にある何重の塔か分からないオブジェの先には… |
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おおおおお!遂にきた! 遂に目標を確実に捕らえました!完全なる石アーチ橋です。 因みに十三重の塔です(笑) |
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うーむ、見事なまでに風景に溶け込んでいま す。 これが人知れずなんてあまりにも勿体ない! |
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!!!!? まぢで今気づきました。まさかの2連アーチです! 凄い…上流のあの荒れた状況から考えられない程の完全体でそこにあります。 |
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しかも微妙に弧を描く石橋。うーむ…やばい… |
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やっと橋上に降り立ちました。 明らかな人道サイズですな。いい曲線です。 しかしいかんせん、投棄物が多いですな… |
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橋上から上流を振り返り。 いやあ、いい雰囲気ですなあ。 ここは再整備する予定はないんですかねえ。 |
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上流側です。うむ。完全なる石積み2連アーチ橋です。 未整形の石を空積みではなく、コンクリ等を使用して積む製法です。玉石練積みですな。 玉石練積みはコンクリが普及し始める大正・昭和初期によく見られる製法なので、恐らく動物園の頃ではなく、温泉事業を 開始した際に造られたのではないでしょうか。箕面温泉竣功の1968年(昭和43年)以降に造られたと推察します。 確かに、動物園の手書き地図にはこの橋の記載はありません。 代わりに上の九十九折れの道から松尾橋という橋が架かっていたようです。 今は影も形もありません。その代わりの橋とするならば、2代目松尾橋ということになりますが… |
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角度を変えて。 多少の崩れはあるものの、見事なアーチを保っています。 |
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おおおおお…重厚です。 目地が出てしまわないように配慮されており、それがよい雰囲気を作り出しています。 |
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因みに目地が出るとこんな感じになります。 ちょっと不細工ですねえ。天井部はやむを得な いでしょうか。 |
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基礎部分はコンクリをしっかり使用しています。 こういった施工が明治製ではないことを窺わせ ています。 |
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下流側に回ってきました。 うーむ、投棄物が多い… |
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うーむ、良い景観が台無しですな… |
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こちらは部分的に2層アーチのようになっています。 ただ統一感はなく、たまたまのようです。 |
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下部はコンクリートの目地が表に出ていますね。 | ||
石アーチから滝を望む。うーむ、素晴らしいですな!
是非再整備を期待したいです。 |
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2連石アーチのすぐ下流にもう一つ橋梁が。 ちょっと面白い形をしていますね。 |
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コンクリート製ですが、薄いアーチ型になって います。 最近のものでしょうが、普通の桁橋でないとこ ろがナイスです。 |
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最後に白玉神社でお参りをして帰ることに。 朱塗りの鳥居群を潜って、今は使われていな い車道に戻りました。 |
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九十九折れの元車道に戻る際にはこの橋を 渡ります。 覚えておりますでしょうか。本レポ上から7枚目 の写真に写っている相生橋です。 何の変哲もない桁橋に改修されているようです ね… …一応下チェックしときますか… |
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ぐおっ!? これだから橋ってやつぁ油断ならん!!!どう見ても石造りの橋脚がありますよね… |
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…やべぇ、ガチだ… 頼りなさげな細い石造りの橋脚が1本、それでいて揺るぎなく桁を支えています。 |
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橋脚はしっかりしています。 桁の方が何やらいろんな素材が混じっている ようですが… |
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向かって左側は石桁が2つしか残っていません。 手前から丸太、石桁、平板、石桁。ここまでは 石造り橋脚に支えられています。さらに奥はコンク リで拡幅されています。 しかし、この補修は…その場にあるものでやっつ けたって感じですな。 |
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向かって右は3枚生き残っています。 手前が丸太ですな。 こうやって補修し続け、最終的にはコンクリート で全面覆って、コンクリ桁橋梁として現在に至る ようです。 石積み橋脚、石桁が残っている相生橋。 これまたいいものを見せて頂きました。 |
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今回の探索は以上ですが、まだ何か眠っているかもしれません。 発見があればまたレポしたいと思います。 |