父ヶ谷北谷林道隧道群

三重県


その4

   

 徒歩行軍開始から1時間半。
 ついに一つ目の目標が現れます。
 徒歩だとやはり遠い。林道始点からあるいたとする
と、この隧道に到達するのに2時間半ぐらいかかると
いうことです。ひえ〜

 大台奥地、秘境に眠る第一の隧道 降臨
 しかも路面に雪を残し、冬枯れの景色が一層秘境感を引き立たせます。
 一言。イイ!
 そんな隧道の手前。
 コンクリの駒止にまじってこんなまのが。
 グレーチングにも使われていた林鉄レールがこんな
ところにも。
 いやあ、配慮が行き届いてます(←違w)

 隧道に視点を戻します。
 見よ!この大口径!おろろんさんとむねぞうさんがあんな小さく。
 こんな秘境の林道にこの大口径。それは木材搬出トラックを通したい目論見があったからでしょう。
 こういった林道の素掘り隧道はこぞって大口径です。目的がみな一様に決まっていたためでしょうな。
 で、名称ですが、公式な書類から見つけることが出来ていません。
 よって、
(仮)父ヶ谷隧道 と致します。

 因みに!これが5年10か月前の(仮)父ヶ谷隧道のお姿です。
 どーーーーーです!ちゃんとアテンザくんで乗り込んでるでしょ!!!
 2008年5月の(仮)父ヶ谷隧道手前の車道状況
です。
 いやあ、当時と現状のギャップが凄まじい。。。

 。。。そして現在。。。

 氷結せし父ヶ谷林道隧道!
 お二方のシルエットが映える!!!つららをゴマンと携える第一の隧道!氷結洞穴!

 全てが岩盤。真砂土が皆無の硬化された壁面に穿たれた巨大な空洞。
 往時の苦労は計り知れません。
 時が経て平成は早26年度。。。未だに大きな損壊なく毎年この月日に携えるであろう無数の氷剣。一体何世代目の氷剣
なんだ。。。恐らくは避けては通れない東南海大地震。その大きな激震にも君は耐えゆるのか。。。
 一過の後、その姿をまた見に行きたいと思う。

 括目して見よ、この氷の芸術を。まさに鍾乳洞の如き人口洞穴。(酔w)

 見とれすぎて真下に行きすぎ。。。
 まぢで刺さるとかなり痛いぞ。。。w 

 こいつは2008年5月の映像です。
 穴初心者の知らぬが仏野郎はのこのここんな所まで車で来てました。

 5年8か月ぶりに日の目を浴びた写真。存分に使わせて頂きます。
 振り返り。こんな林道が現在車両通行不能になっていようとは思いもよりません。
 2014年3月の冬景色。
 ぱっと見何も変わらない振り返り画像。
 そう、隧道は強いのです。途中の林道の煽りを受け
て今は廃、の立場を取らざるを得なくなっておるだけ。
 恐らくは林道は改修を受けてもこの隧道は点検のみ
で済むのではないか。。。
 進行方向。
 多少の瓦礫は確認できるものの、その姿は見紛う
ことなく現役林道隧道です。

 氷剣地獄を過ぎて振り返り。
 あの個所だけ異様にぶら下がっています。
 (仮)父ヶ谷隧道を出ました。
 コンクリート舗装された林道は今にも作業車が
やってきそうです。

 (仮)父ヶ谷隧道の奥地側の坑口です。
 荒々しい岩盤に巨大な穴を開けています。
 あまり見かけない虎模様の「落石注意」と共に。
 ちょっと離れて撮影。。。したいところですが、いき
なりかなり屈曲しているため隧道が写せません。。。

 って、うん?側溝のグレーチング。。。
 おおお。
 これまた大掛かりな古鉄レールのグレーチング
です。
 いいっすね。この無駄のない再利用。
 レールならこの広さの暗渠でも強度に問題なさそう
です。
 アンダーショット。
 繋ぎをどうしているのか撮ってませんが、溶接とか
してるんですかねえ。
 見事な再利用ですな。

 で、隧道遠景ですが、ちゃんと撮れました。
 林道は山肌に沿い、右に折れて隧道を視界から消しましたが、谷を巻いて再び隧道と並行の位置に。
 冬枯れだからこそ見られる遠望ではないでしょうか。
 さあ、最終目標は2本目の隧道です。
 そこはまだ未知の場所。そこへ向け精鋭部隊は
滞りなく前進!

 以降、 
その5 に続く!