父ヶ谷北谷林道隧道群

三重県


その2

   


 徒歩行軍開始から20分あまり。
 谷間に何かしら恐ろしいものが見えます。。。

 林道から真横を向いて見下ろした光景です。
 一目見てかなりヤバイ物件ということが分かります。

 ぐおおおおおおお。。。。。。。。。。。。。。。。。
 吊り橋です。しかし、明らかな廃吊り橋。。。これをどうしろとゆうんですか?
 奈津子さん曰く、昔渡ったことがあるそうです。イヤ、廃になる前だそうですが。。。
 とにかくあの吊り橋の前にさえすんなりとは行けそうもありません。。。
 目的を達成した帰りにちょっと遊んでみますか。ってなことでここはスルーしました。
 その吊り橋の近くに木造の構造物が朽ちて残され
ています。
 想像ですが、大きな荷の搬入搬出用に架線を張って
いたのではないでしょうか。
 ということはあの吊り橋も作業用?
 取り敢えず先に進みます。

 かなりの絶壁が林道脇に聳えますねえ。
 こういった姿も白倉によく似ています。
 
 薄っぺらいコンクリの橋。
 その下に土管が刺さっています。
 ところどころ舗装されています。
 クイックさんが何か撮ってますねえ。なになに?
 「ここはダム湖です。
 雨が降ると急激に増水します。危
険ですので、ダム湖へ立入る場合は
気象状況に充分注意して下さい。」

 松坂土木事務所/大台警察署/宮川村

 。。。だそうです。ここ、ダム湖なんですか!?
 宮川貯水池から相当遡っているんですがねえ。
 さらに進むと、こういった水路が道を横切ります。
 グレーチングに使われている素材は、そう。。。
 古レールです!
 恐らく林鉄の転用品かと。
 こういうの、いいすねえ!
 この辺りは最近補修されたようです。
 ガードレールがまだ新しい。。。
 で、おろろんさんが見上げる方向に恐ろしいもの
が。
 おおおおおお。。。
 超巨大な岩石がもうあと一押しで落ちてきそうで
す。
 豪雨の時にこういった岩石が道を潰していったん
でしょうねえ。で、一旦補修完了したわけですが、これ
取り除いとかんとまずいんとちゃいますか!?
 このデンジャーゾーンから先、道が一変します。
 一気におおガレロードに。。。
 うーむ。ぐちゃぐちゃですな。
 豪雨時にかなり洗掘された模様です。

 こりゃもう車は不可能なぐらい洗掘されています。
 下の岩盤が露出してますな。。。相当の水量があったようですな。
 すごい有様です。
 そんな中、ミラーが無事なのが面白いですな。

 振り返り撮影してます。
 あのおおガレの原因はこの沢筋のようです。林道の幅は3〜4m程度で、その右側は全部沢だったはずですが、
完全に埋没し、林道と同化しています。
 その影響で水は林道の下を潜る術をなくし、林道を河川と変えて洗掘しまくった模様です。
 自然の猛威を改めて感じます。
 ここを過ぎても道はよろしくないですな。
 車が入らなくなって久しいでしょうからねえ。

 沢の水が氷結している個所を結構見ましたが、ここにちょっと面白い自然現象を確認できました。

 何にもない所に氷の柱ができています。逆さつららってやつでしょうか!?
 専門的には氷筍(ヒョウジュン)と呼ぶそうで、主に洞窟内でタケノコのように育つことからそう謂われるそうです。
 因みに鍾乳石の逆さつららは石筍(セキジュン)と呼ぶようです。
 しかしこれはタケノコに見えませんねえ。融けかけたつららが岩肌から落ちて刺さり、それが複数固まったものにも見えます。

 別の場所に成長過程の逆さつららを確認できました。
 きっとこのパターンでしょうか。上から落ちたつららではなく、こうやって垂れ下がったつららが地に付いて形成
された感じがします。いやあ、面白いですねえ。
 削れる林道。
 何もしなければ喪失は時間の問題でしょう。

 
 洗掘され倒す林道。
 沢筋の暗渠は重要な機能を担っていることが分かり
ますな。
 舗装してない所はこんなですが、やはりコンクリでも
舗装してると違いますな。

 ここまでで所要時間45分。順調です。
 しかしまだ一個目の隧道まで辿り着いてませんが。。。
 さあこの先、面白い線形が見れますよ!

 以降、 
その3 に続く!