岐阜県
2019再訪篇 その3
2018年6月訪問
2019年11月再訪
前半戦のハイライトを過ぎ、次は六厩川橋 までのレベル4の行程となります。 距離は1.46kmと出てますが、何せ道が 悪い… |
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前回と道はどうなんでしょうか、心配です。 | |
やはり…崩落はあるようですねえ。 | |
か細い沢なのにこの瓦礫量はどういうこと でしょうか。 全部上部から流れ出てきたのでしょうか。 |
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見てください、この流出量。 沢筋とのギャップがありすぎです。 うーむ、不可解(笑) |
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そういった瓦礫流出現場はそれ程多くなく、 基本的に往時の状況を留めるところが多く あります。 |
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ある谷筋。 ここに捨て置けない物件があることに初め て気が付きました。 画面中央… |
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おおお…ありますなあ、ケシカラン穴が… | |
コンクリート堰堤が大荒れです。 しかし、一応砂防の機能を何とか発揮して、 大崩壊を防いでいます。 |
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瓦礫は大量に流出しているものの、沢筋の 機能は何とか残っています。 |
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ガレた堰堤を乗り越え、先に進みます… …と、私は一応"コレ"を看過できませんw |
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はい"コレ"です。 まあ、時代はそこまで古くないはずなので、 石造りや煉瓦造りではないと思いますが、 暗渠は気になるんですw |
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空石谷積みの堰堤が結構削られています が、暗渠の方は無事のようです。 |
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しかし内部は結果が見えていますねえ。 | |
はい、しっかり瓦礫が充填されています。 まあ、上流の状態から結果は見えてました が…しかしまだ内部は残っている方ですね。 |
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はい、お約束の内部振り返り。 任務完了ですw |
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進軍復帰です。 基本はこんな感じで、穏やかなのです。 |
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このレベル4の廃道には結構電信柱が 残存しています。 このプレートはこの電柱のものではありま せんので、番号はズレますが、線名は同じ です。 「白山電話線」 140 「関西電力」 意外にも関西電力が関わっておりました。 調べてみると、日本発送電から民営化され たばかりの関西電力が計画を引き継いでい たようです。その後、計画の困難さなどから 電源開発に移管されたみたいですが、調査 などは委託されていたようです。 委託の中にこの電線工事も入っていたの でしょうねえ。 |
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見覚えのある切り通し。 相変わらずミラーの本体が行方不明ですw |
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ここは前にもありましたねー | |
そして!この切り込み付きの巨大擁壁が 現れると、もうすぐです。 |
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しかし、恐ろしいほどの絶壁ですね… ここは瓦礫が積もってしまっており、往時の 道筋が全く見いだせない場所です。 基本的に擁壁沿いを歩くことになります。 そして… |
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出た!巨大なスクエアコンクリート。 山中奥深くにこのドでかい構造物はなんぞ や!? |
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実はここが最も心配していた場所です。 前回もこの崩落はあったのですが、湖面ま で一直線に崩れていっており、滑落すれば 湖面まで逝ってしまいそうです。 で、前回と比較して今回は…意外と難易度 が低下していました。 追加で崩落した瓦礫がうまく足場を作って くれておりました。 助かった~ |
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で、このでかいカタマリ。そう、つり橋の アンカーなんですよね~ では、このアンカーの上から吊り橋の全景 を… |
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2019年秋 当方2度目の六厩川橋! いやあ、また来ることができました。感慨深い!!!紅葉にはあと一歩という感じですが、それでも雰囲気は最高です! 西日本豪雨をものともせず、全く表情を変えない類い稀な車道廃吊り橋がそこに屹立しておりました。うーん、格好いい! ただ今の時刻、11時。レベル4、1.46kmの距離を1時間かけて到達しました。 |
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因みにこれが2018年初夏の六厩川橋のお 姿です。 新緑と紅葉の両方見られて幸せです。 しかしどうでもいいですが、水位めっちゃ 上がってますねえ。 |
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なかなか良い光景です。 | |
6月よりもやはり全体を見やすいですねえ。 良い感じ。 |
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小蓑谷隧道方面。 水が満々です。 |
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御母衣湖方面です。 | |
では橋の袂へ… | |
6月よりは格段に視界が開けています。 相変わらずの車道規格! |
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そして、相変わらずの底抜け感!木製の床がたまりませんなあ! |
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志願のメンバーが続々渡って行きます。 | |
で、前回もそうですが、私は木の床の方は 渡りたくないので… どうしてもココになります。 手摺もあるし、足場鉄骨やし安心なんやけ どなあ…変すかね? |
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やはり底抜けは少しづつ増えているような 気がします。 |
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足元には何故かとぐろを巻く魚群が… あそこに落ちたら一瞬で骨だけになったり してw |
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最後は少し床に乗って振り返り。 やはり軽量化を目的に木張りにしたんで しょうかねえ。現在なら腐食しない、軽い良い 素材がありそうですが… |
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東詰めに到着しました。 今回も全く揺ぎ無し!全然揺れない強固な 吊り橋です。 |
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東詰めは出合になっていて、私らが進んで きた村道岩瀬秋町線が吊り橋からの道。 小蓑谷隧道がある南側に六厩川林道、 そしてこの初っ端から瓦礫の山で埋没した 森茂林道に分岐します。 森茂林道は他のスペシャリストの方々に お任せします… |
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森茂林道は古川営林署の専用林道なんです ね… もう一枚。森茂林道の名称が入った看板も ありました。 |
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六厩川林道方向に少し進むと、小蓑谷隧 道が姿を現します。 この隧道、吊り橋の近くで良かった… |
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小蓑谷隧道、北側坑口 コンクリート隧道を2度訪れることは稀ですが、コイツは特別です。 よくぞこんな山中奥深くに… |
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北側はなんらその姿を変えずそこにあります。 扁額も相変わらず「蓑」の草冠が見えません。 竹冠ではないと思いますが… |
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内部の謎素掘り区間もほぼ変化なし、という 所でしょうか。 ホンマに何でここだけ… |
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心配された南側坑口。 崩落が増えた印象はありませんねえ。 |
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坑門上部から逸脱したと見られる、滑り落ち そうで落ちないコンクリブロックのカタマリはま だ健在?でした。 …それにしても水位がヤバイ… |
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小蓑谷隧道南側坑口。ここが終着地点となります。 ただ今の時刻、11時37分。悪くないですね!因みに前回は12時41分なので、一時間も早く到達できました。 まあ前回は草刈りとかボート往復とかにかなり時間を費やしましたからね… で、出発は7時15分。所要時間は4時間22分と相成りました。 |
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そういえば…南側坑口から六厩川橋は見える んでしょうか… …うーむ… |
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かろーうじて主塔が見えました。 残念ながら側面全景は撮影できませんでし た。 |
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それでは六厩川橋西詰まで撤退することに します。 そこでランチタイムです。 以下、撤退ダイジェストです。 |
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お馴染みの扁額を肴に昼食タイム。 小蓑谷隧道突撃班が遠征中、六厩川橋舐め 回し班が色々新規発見をして頂けておりまし た。 |
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主塔側面にこんな銘板が印字されているとは 知りませんでした。 延長と位置の表記がありますが、残念ながら 読み切れません。 塗装年月は昭和37年10月 施工者は宮地鉄工所 等となっています。 |
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上部にも文字が見えますが、 内と6以外は読み切れません。 |
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そして!新アングル。西詰北寄りからの六厩川橋。 見えませんが、方向的に小蓑谷隧道とのコラボとなります。うーん、すんばらしい!!! |
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主塔側面もバッチリ! …で、良く見ると… |
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こんなところにもありました、 株式会社 宮地鉄工所 いやあ、偉大な建築物を製作して頂けまし た。 |
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様々な表情を魅せ、飽きさせない六厩川橋。この類稀な巨大車道吊り橋が一体いつまでこの姿を留めてくれるであろうか… できれば冬の廃景も拝みたいものだが、こればっかりは… 12時40分、1時間ほど鑑賞し、撤退開始です。 ここからはまた撤退ダイジェストです… |
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そして行きしなにパスした秋町隧道の西側 坑口に。 往路では尾根に至る車道跡を辿りましたが、 復路では尾根から直降しました。 皆、思い思いの降下を試みたのですが、私 は結構苦労しました… |
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14時40分、秋町隧道西側坑口に到着。 六厩川橋撤退開始から2時間要しています。 復路の尾根越えが今回の探索で一番キツ かったですねえ。 |
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東側とは全く異なり、前回と全く変化ない佇まいを維持している秋町隧道、西側坑口。 暴風雨は東回りだったってことですかね。 |
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内部は…やはりとてつもない水を溜め込んで おりました。 この水は永劫引くことはないのか… |
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坑口前に溜まり込むj土砂の量! 取り除くのは人力では到底無理ですなあ。 降雨時には雨水が入り込んでいる筋が見え ます。 |
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あの猫車も埋まりかけておりました。 なんだか寂しいすな… |
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堪能させて頂きました。 もう来ることはない、かな… さらば秋町。いつまでも元気で… さあ、本当に撤退です! |
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無事帰還! ただ今の時刻16時8分。 何だかんだでこの時刻になってしまいます。 いやあ、今回も秋町隧道西側坑口からのレ ベル3の行程はやはり疲れます… |
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その後の車の脱出も無事に済み(ムーヴさんwすごwww)大成功の打ち上げに至ることができました! 1年半越しのリトライで、特に秋町隧道東側坑口の惨状、秋の六厩川橋を見れたのが良かったですね~ 新緑と秋の季節両方を見られたので本当に満足です。3度目のチャレンジは…さすがにスミマセン(笑) しかし丸一日かけるに余りある魅力がここにはあります! 参加頂いた皆様本当にお疲れさまでした! 完 |