|
※今回は場所や名称等を一切非公開とさせて
頂きます。分かった方も伏せておいて下さい。
GW前半、久しぶりの大型オフの案件にここを
選びました。かねてからMineko氏から情報提供
を頂いていた廃発電所の導水路隧道群です。
早速探索仲間を募集したところ、車で見て回る
より藪漕ぎ地下潜入上等!のパパンさん、ダム
と云えばこの方、mt.tellさん、ウチのブレーンおろ
ろんさん、ビジネススーツは戦闘服と言い切る
クイック・ニックさん、情報提供者で若きブレーン
Mineko氏、と私、計6人での探索となりました。
ご覧の映像は実は車道から確認可能です。
ただ何の情報もなしにこれだけ見ても、特にピン
とくるものはなかったでしょうな。。。
|
|
ふーむ、しかし確かに遺構が見える。
堰堤があったような雰囲気ですな。
そして川筋が窄まっている上流側に目をやる
と。。。 |
むむむむむ!何か見える!
水流が岸壁に呑み込まれ、そして吐き出されている。。。こいつは見たい!!!
しかしアプローチが難しそうですな。。。
Minekoさん曰く、この穴とは別に、すぐ下流に第一隧道があり、吐口側のアプローチが容易だそうです。
よっしゃ!取り敢えずそっちから攻略や! |
|
車道から少し移動します。
Minekoさん「植生がキツイな。。。あ!見えます
よ!」
。。。って。。。え?どこ?
目を凝らしてよおおおおおっく見ると。。。 |
ぬおっ!あった!!!
もう本当に紙一重で見えてます。季節がこれ以上進むと見えなくなりそうですな。
しかし、いくら車道から見えるといったって、これをドライブ中に発見できたら神ですな。
早速現場に急行します。 |
|
云う通り、すんなり辿り着きました。
コンクリートの遺構が顔を出しています。 |
|
そして遺構の奥を覗くと。。。
あった!水路隧道! |
|
隧道手前の水路。
どうも二股に分かれておる模様です。
この遺構が何を意味するのか。。。 |
|
真ん中のコンクリート壁は真ん中が割れてお
り、その割れた隙間に。。。
穴が開いとる。。。? |
|
その穴を撮影するクイック・ニックさん。
さあ皆さんでクイックさんの背中をポチッとな。
ぽちっ
あっ。。。 |
|
。。。うーむ。
深さは背丈ほどか。。。
って、下から物音が!?
落ちたクイック・ニックさんの亡霊(←コラw)で
はなく、どうも別の口があるようで、いち早くmt.tell
さんがそこから潜入していました。
当方もそちらに回り込んでみます。 |
|
水路遺構の下部、川の方から回り込むとご覧
のようなコンクリートアーチがありました。
ほうほう。 |
|
中を覗くと、ちょうどmt.tellさんが先ほどの縦穴
からの脱出を試みておりました。 |
|
こんな所にコンクリートとはいえアーチがあった
ことにほくそ笑みます。
ふふふ。。。いーっすねえ。 |
|
振り返ると、川面がすぐそこに。
これは間違いなく排水路ですな。 |
|
すぐに奥に着きます。
そして上空が明るい。そう、ここがさっきクイック
さんが落ちたとこです(←違うってw) |
|
見上げます。
おおお。。。なんかイイ。
で、これが一体何の設備なのか。
Minekoさん曰く、「沈砂槽」だそうです。
しかし、沈砂槽の底に、川へ逃がす穴が付いて
いることは珍しいのだそうです。
面白いですねえ。
って、早く隧道に行かんかいっ、てなお叱りを
受けそうですのでいそいそ隧道へ。。。 |
ズバリ隧道全景!
真ん中のコンクリート壁の上に乗って撮影しました。こうでもしないと上手く撮れないんですよねえ。
兎に角、総切石造りの立派な坑門です!
こんな遺構が滋賀県内にまだ存在したとは。 |
|
迫石に要石、笠石まで備えています。
いいですねえ、このフォルム。 |
洞内から振り返り。おお!?なんかイカす遺構が。
佇むパパンさんがイカす。。。ではなくて。。。中央のブツ!コレいい! |
|
河川橋脚に見られる特徴がここに。
切石を三角状に配置することによって、水流に
よる中央壁の摩耗を防ぐ。。。てなところでしょう
か。こういう所はコンクリートよりも切石の方が
耐久性がありそうです。
そして上下に金具があり、上向きに飛び出てい
ます。
これは何かを嵌め込んでいた跡でしょうか。 |
|
そして内部チェック。
洞内は全面コンクリートです。
切石は入口のみだったようですねえ。
そして奥で何やらざわついています。
どうやら崩落部分があり、さらに奥で浸水して
いる模様です。長靴装備だが果たして? |
|
結論から水没は長靴の範疇でございました。
この画像は上流を全て見終わって帰ってきた
時のものです。
のでこうもりさんが乱舞していますがお気にな
さらず。。。
崩落部分はこの僅かな区間のみでした。が、
これが水を堰き止めておりました。
今も水が滴り落ちています。 |
|
ちょうど山側の半分、コンクリートアーチが剥落
しています。
そこから瓦礫が崩落、木の根まで垂れ下がって
います。 |
|
正面を向いて第一隧道の吐口を望む。
もう少し経つと閉塞する恐れがありますな。 |
|
最後にお気に入りのアングルで。
次回、第一隧道の内部調査に向かいます!
以降、 その2 へ! |