白倉林道隧道群

三重県


その8

  

 思わぬ形で知ることとなった5本目の隧道名称。
 。。。まあ、名称と言っても「第5号隧道」と黄色い
ペイントで隧道に描かれていただけなんですが。。。

 。。。しかし、ここまできても失われることのない
林道路面。やはり近年まで使われていたことの証
ですねえ。
 折り重なる山々。。。あの奥の山方向からやって
来ました。。。いやあ、遠い。。。
 おおっ!

 5号からすぐです。6本目が顔を出しています。
 清五郎橋付近からもう隧道ラッシュ状態です。
 隧道を何本も掘らないと先に進めない。。。そんな
場所なんだな。。。と、改めて認識させられます。
 6本目はコレだと思われます。
 地図表記あり!
 をを。。。

 6本目は、廃感が結構漂っています。
 かなり荒っぽい削り方に見えますが。。。
 洞内は意外と穏やかです。
 路面は、もともとコンクリのようですが、瓦礫が
流れ込んでいるようです。
 短めの隧道なので、大雨の時には水路隧道と
化しているようです。
 現世側の眺め。。。
 右側にでかいのが転がっています。
 洞内のが剥がれたものとは思えない丸みを
帯びています。 
 秘境側はえらくとんがっています。
 上部は剥離して流出してしまったような印象を
受けます。
 ここから洞内を見ると、結構安定していることが
分かります。細かく削られ、アーチ状になっていま
す。
 秘境側坑口です。
 こちら側のが安定しています。
 なんでか岩が3個、置かれているようにみえま
す。
 車止めチックですが、いまさらねえ。。。
 5号隧道からデータが存在しませんので、この
黄色いペイントのみが頼りです。

 かすれて見にくいですが、

 白倉6号隧道 竣功年度不明
 延長 41.8m 幅員 不明 有効高 不明


 以上です。
 どこかにデータは残っていないものか。。。
 右に曲がりつつ隧道に突入する線形です。
 ご丁寧に退避できるスペースも用意されていま
す。
 6号隧道以遠の風景。。。
 まだガードレールを備えています(しかも一部
設置し直した新しいものも。。。
 そこからすぐです。。。おや?

 左に曲がりつつの線形ですが、岩場に突っ込み
そうですが。。。
 あったよあった。。。これは電子地図には載って
いません。まさかこんなに近接しているとは思い
ませんでした。
 隧道ラッシュ、7本目です。
 坑口上を見上げても、あるのは垂直の岩壁のみ。
なんつー場所なんだ、ここは。。。
 現世側坑口。。。
 もう写真を後で見返してどれがどの隧道だったか
分からなくなってきます。
 ごく短い7本目隧道。。。ぐほっ、もう1本見えと
るがな!!
 8本目隧道の前に。。。こっそり橋梁が潜んで
いました。

 その名も木組橋(きぐみはし)昭和40年7月竣功
だそうです。清五郎橋は昭和39年3月竣功であった
ので、この周辺隧道の竣功も昭和39年〜40年あた
りに絞り込めそうです。
 7本目の隧道(当然データが存在せず、唯一頼み
の綱であった黄色いペイントも見つからず。。。)の
黄泉側坑口です。
 随分と裂け上がっています。随分昔に崩落して
しまったのでしょう。

 (仮)白倉7号隧道 昭和39〜40年竣功か
 延長、幅員、有効高 一切不明


 以上が7本目で知り得るだけのデータです。
 続きまして8本目隧道。
 なんかすでにアーチは放棄している感じがする
坑口です。
 洞内。。。洞内が。。。なんか非常によろしくない
現状です。特に足元の瓦礫の量がこれまでにない
程にまで敷き詰められています。
 つぶつぶ8本目隧道から7号方面を見ます。
 もうこの辺りでは路面が舗装されている場所が
殆どなくなっています。
 足元がこれだけがれがれになっている隧道は
ここが初めてです。
 ぼろぼろではあるものの、しっかり広い空間を
維持する素掘り隧道達。。。お見事ですねえ。
巻きたてしてても崩壊している隧道はたくさんあり
ますが。
 巨大な岩石隧道。こんな荒々しい隧道でも、林道
を壊滅せしめた風雨には耐えたんですよねえ、すご
いっす。

 ここにも黄色ペイント見つからず、

 (仮)白倉8号隧道 昭和39年〜40年竣功か
 延長、幅員、有効高 一切不明


 以上が分かりうる限りのデータです。
 1号発見までの道のりは長かったですが、そこか
らあるはあるはで、ここまで8本確認できました。

 さあ、まだ奥に潜んでいるのか。。。ここまで所要
時間は3時間ぐらい。。。日の入りまでに帰らんと
なあ。。。アシイタイ。。。

 以降、 その9 へ続く!