有峰林道小見線隧道群


富山県


その5

  


 ニンニク隧道の新トンネルからすぐ南。新しめの大きな橋梁があります。
 その橋梁から東方向を見ると。。。この青い線の「ブツ」がいやがうえにも目に入ります。
 これは既にその「ブツ」の前まで来て、振り返っ
て写真を撮っています。
 巨大な曲弦トラスが深い谷を一跨ぎにしていま
す。
 この橋梁出現によってこの青線の地は、完全
なる廃道となっています。
 
 。。。で、またまた大きな撮り忘れ。。。
 あの橋梁からこちら側の廃景を撮っておりませ
んでした。。。
 なんでやああああ。。。。疲れてたのか?

 出典:「道路狂」http://homepage2.nifty.com/nao-h~road/index.htm 管理人hon氏から写真をお借りしました。

 これです!これが撮りたかったのに。。。
 こちらの写真は2002年、「道路狂」管理人honさんが撮影されたものです。
 青線の意味がこれで分かって頂けると思います。複数の砂防堰堤の奥を抉るように掘り抜いた稀有の隧道である
ことが分かります。こういった場面では橋梁を選択するのが通例だと思うんですが、何故か「U」の字に掘り抜くことを選択
した理由は何だったんでしょうねえ。しかも向かって右側はやや上方にありますので、曲がってやや登ってる感じです。

 出典:「道路狂」http://homepage2.nifty.com/nao-h~road/index.htm
 向かって右側の坑口。。。
 これもhonさんの撮影です。従って2002年の
状況です。ボックスタイプですねえ。

 出典:「道路狂」http://homepage2.nifty.com/nao-h~road/index.htm
 これも2002年、honさん撮影です。
 「口廣隧道」となってますねえ。
 

 やっと当方の写真です。従って2011年の現況ですね。
 こちらは向かって左側の坑口です。9年後も同じように口を開けてくれていましたねえ〜。
 法面モルタルと一体化したコンクリート隧道と
なっております。

 「口廣谷隧道」
 竣工年度、延長等一切不明


 靄をガンガン吐き出してます。。。
 他の隧道と違って、しっかりした扁額を使用
しています。
 右側の坑口の簡易な扁額では「口廣隧道」と
なっていました。
 想像通り洞内はすぐに右に折れていきます。
 うーむ、靄がきつい。。。
 内部より振り返り。
 ちなみにあの橋梁に向かう道筋は既に失われ
ています。。。
 あああ。。。やはり靄がきつい。。。
 まともに撮影できませんなあ。。。

 フラッシュでやたらと反射板が光ります。

 もうちょっと引いて振り返り。
 フラッシュなしなら綺麗に撮れます。この隧道もすれ違いは困難ですねえ。。。
 ぐはあ。。。なんも見えん。。。
 反対側の光はどうした〜。。。
 仕方ないので壁伝いに写真を撮ります。
 でかい赤ペイントで「⇒」マークが。。。
 たくさんペイントがありますねえ。
 洞内はどんどん右へ曲がっていきます。
 ここの通過動画とか撮れたら面白かったで
しょうねえ。
 反射板と「徐行」の文字。
 「U」字の特殊な隧道です。徹底的に安全啓発
をしています。
 もやがあああ。。。
 って、うんんんん?なんか様子がヘンです。。。

 もう向かって右側の坑口付近まで来ているは
ずですが、何故か真っ暗。。。
 ナゼダ。。。
 。。。。。。。。。。ぐおっ
 いきなり目の前に大量の瓦礫を確認します。
 なんだこりゃあああ!?

 
 靄の中、お分かり頂けるでしょうか。。。
 上部の白い筋のようなものが見える所が天井
でございます。
 そこまで瓦礫がびっちり!

 。。。そう、実は中に入る前に分かっておりまし
た。。。右側の坑口は完全閉塞でございます。
 大量の崩土が坑口になだれ込んでおります。

 出典:「道路狂」http://homepage2.nifty.com/nao-h~road/index.htm
 2002年の撮影された右側坑口。
 しかし、2011年にはこの場所から撮影できな
いほどの大量の土砂がなだれこんでおります。
 そう、あの坑口上部よりも高い程の瓦礫で埋め
尽くされています。。。

 出典:「道路狂」http://homepage2.nifty.com/nao-h~road/index.htm
 2011年の現況では、右側坑口から手前の現道
まで通じていたはずの旧道は殆どが大量の瓦礫
によって消滅。左側の旧道は現道と切り離されて
いる為、アクセスできません。
 よって、大規模崩落して、なおかつ藪化した瓦
礫の上を這いつくばって堰堤に半ば飛び降り、
へしゃげた" [ "型のステップを這い上がって左側
に到達した次第です。なお、左側も大規模な藪化
が進んでおります。。。
 あああ。。。9年後の変貌ぶりをお伝えしたかっ
た。。。
 年々進軍が困難になっていくことが予想されま
す、口廣谷隧道。
 せめて左側だけでも残っておいてほしいもの
ですが。。。

 以降、 
その6 に続く!