鈴鹿海軍関地下防空工場隧道群


三重県

その5

  


                                             Copyright(c)2011,ピカ氏
 さてさて!西側のメインはほぼ制覇しましたので、ついに東側の調査に着手します。
 西側と東側の位置関係はざっとこんな感じです。ほぼ対に穴が存在します。
 車道を挟んで東側にも7本!凄すぎですな。ここは貫通しているのかどうかは全くわかりません。
 地形的に見て貫通はないものと推察されますが。。。
 取りあえず「H坑」から突入したいと思います!
 改めて、これが中央の車道です。
 散歩、ジョギングにうってつけの車道。。。
 この両サイドに14個ものばかでかい穴が開い
ているなんて。。。ありえぬ〜
 そしてこれが東側一発目の穴、「H坑」でござ
います!
 ここも同様丸太の格子で覆われていますが、
甘い柵です。。。
 さあ、ここも内部で繋がっているんでしょうか。
 。。。。。。。。。。。。。。。
 
 内部映像ですが。。。しょってからえらい惨状
を目の当たりにします。。。

 コンクリ!!!!!!!!!!
 本当に毎回毎回勘弁してほしい惨状です。
 なんでコンクリアーチしていたところの方が
被害が大きいんだ〜
 むぐをっ!!!

 コンクリアーチが途切れ、瓦礫がようやくなく
なってほっとしたのも束の間。。。
 水没かっ!!!!!!
 むむむむむ。。。

 非常に微妙な水深。。。
 長靴装備なので、ある程度は進行可能です
が、問題は泥濘の状況!
 いくら長靴でも、泥濘が酷いと全く太刀打ちで
きません。。。
 そろっと歩を進めます。。。

 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 ???な、なんとか行けそうや。。。
 少し進むと。。。
 をを!陸地や!!!泥濘の島でなければ
当たりです。。。

 うむ!行けそうや!
 ラッキーです。なんとか突破できました。
 陸地になって安堵も束の間。。。
 また崩落か。。。

 。。。。。。。。。。んんん?
 崩落の右手に何か。。。
 出た!!!
 横坑です!危うく土砂に埋まりそうなポジション
ながら、辛うじて口を開けています!
 横坑の前に奥の確認をしておきましょう。。。
 って、いきなり全埋まり?の状況を目の当たり
にしてしまいます。。。
 はああ。。。
 むむむむうううう。。。
 間近に来ても開口はなさそうです。。。
 往生際悪く最接近!
 。。。開いてないものは開いてない。。。
 完全に崩落による閉塞のようです。。。
 無念。。。
 H坑端点は崩落による閉塞でした。
 振り返ってよく見たら、手前の崩落場所、かな
りの穴が開いてますなあ。。。
 
 まあとにかく横坑へ潜入だ!
 。。。。。。。。。
 横坑。。。なんか家型の6角形をしています。
 そして何より。。。崩落しすぎ。。。orz
 これは無理ちゃうやろか。。。
 。。。うーむ。。。
 突っ込めなくはないですが。。。
 一応先見てみましょうかあ?
 。。。ぬぬぬ。。。行けてしまいそうやがな。。。
 しかしながら、上空の屋根型のコンクリート、
あまりにもやばげ。。。上部亀裂入りまくりで、
あの空間に飛び込んだ瞬間、ぐしゃ!っていき
そう。。。
 正面はまた完璧に近い崩落やし、ここは止め
とこう。。。
 
 おなじみピカさんの1000ルーメン懐中電灯で
照らした横坑埋没地点。
 なんとなく開口が確認できる気がしますが。。。

 あまりにも恐ろしい!

 (2011年12月27日加筆。写真提供ピカ氏)
 と、いうわけで撤退ダ〜
 狭いぞ横坑〜
 撤退撤退〜
 行きしなは恐る恐るだった水没地帯もどかどか
と退散します。。。
 H坑西口に還って来ました。。。
 よく見たら、結構土砂が流出してますなあ。

 次!横構から隣へ移れなかったので、外から
ますよ!
 次来ました!「I坑」です!
 ここも入口はH坑となんら変わらぬ風貌です。
 (私もI坑の写真どれだっけ?大分マサグりま
したw)
 一歩入って。。。
 衝撃の光景が眼前に!

 コンクリアーチで上部が欠けるのはH坑と同じ
ですが。。。瓦礫がなく、代わりに水面。。。

。。。。。。。水面。。。。。。。。。
 水路!!!!!!!!?
 と断言してしまいそうな満面の水を湛える
この隧道、どうおもいますか!?

 うーむ。。。推定50pは下らない水深を維持しています。。。
 こりゃあ長靴でも無理そうです。。。しかしこの透き通る水質には感心させられるばかりです。
 季節が季節なら裸足で突進してもありかな、なんて。。。裸足は危険やな、さすがに。。。
 ここは撤退やな。。。

 この画像は追調査でピカさんが撮影したものです。驚異の1000ルーメン懐中電灯の威力!
 これで見ると奥は完璧に崩落しているようです。
 ちょっと上が開口しているように見えなくもないですが、調べる術は今のところなし。。。
 夏場にじゃぶじゃぶする!?
 I坑振り返り。
 ピカさんが棒で水深を測ってかれてましたが、
50pではきかないかも?
 ここも本来の坑口より大分埋まっている印象
ですなあ。

 しょうがない、次行こうか。。。
 さあ東側3本目!
 これまで2本は多少はあれど水没していまし
たが、ここはどうであろうか。。。
 ここは「J坑」ちょっと上に口が開いており、そ
の口も小さいです。
 ぐはああああああ。。。。。。

 ここも水没か〜い。。。
 靄の中、水面に滴る水滴が幻想的。。。
 しかし!
 幸いなことにここはぎりぎり長靴圏内でした!
 ちょびっと水が入りましたが何とか前進でき
ます。
 そして眼前に。。。
 陸地!
 水深は下がり、陸地が現れました!
 よかった。。。2本連続撤退かと思った。。。

 しかし靄がきつい。。。
 しかも靄の先は何か大崩落の様相。。。
 明るさ補正で靄を緩和しているんで色がおか
しいですがご容赦下さい。
 やはり大崩落。。。
 しかしその先にも進める隙間が存在します。
 ぐおおお。。。
 もうわけがわからない大崩落ぶり。。。
 もはや人口の隧道とは呼べない。。。
 しかしながら隙間は僅かながら存在するのが
なんとも恨めしい。。。
 崩落を警戒して少しずつ歩を進めます。
 狭い!狭いよおおおおおお。。。。。。
 やばすぎです。。。
 もう匍匐に近い前進になっています。。。
 もうはやく閉塞しててくれ。。。
 下方向に開口。。。いやああああ。。。
 もうどないなっとんじゃあ!
 降りるしかないか。。。
 !!!?血の池地獄!?
 一瞬ぎょっとするぐらい色が濁っています。
 なんじゃここは〜
 うーむ。
 すごい長い時間ここに水が滞留しているんで
しょうねえ。それで地質の成分が溶け出してい
るんでしょうか。
 念のため温かくはないです。
 隧道風呂で完全に行き止まりでした、ので
撤退です。。。
 どないですか、この状況。ここに脱出口は
存在するのです。。。
 おーい。。。
 やれやれ、戻ってきました。
 靄の中、水面に映る脱出口の明かりが美し
い。。。

 イイですね!
 最高の廃景です。このアングル大好きですねえ。。。
 J坑脱出!
 いやあ、東側は水分が高いな!
 反対側もないし崩落きついし、精神的にもきつ
いですなあ。。。

 というわけで、恒例の!


                                                                                  Copyright(c)2011,ピカ氏
 今回は西側も含めた超デカマップでお送りします!
 H坑からスタートしましたが、横坑途中で断念。。。恐らくI坑と接続していたと思われます。
 J坑は単独のような感じでしたが、奥の崩落の下に横坑が埋まっている可能性もあります。
 とにかく今回は落盤、水没が甚だしく、しかも奥が確認できない状態で大分精神的にキツイ状況でした。。。
 次回はK坑から突入します!地質の安定を願って。。。 
その6 に続く!