鈴鹿海軍関地下防空工場隧道群


三重県

その3

  

 十字路に戻って来ました。
 左手は先ほどの埋没しかけの横坑です。
 右手はまだ未調査でございます。
 本坑とは違って本当に安定してますなあ。
 やっぱり余計なうすうすコンクリアーチがないから
ですなあ。
 すぐに隣の本坑に行き付きました。
 こっちは十字路になっていないようですなあ。
 T字路に入って左手を見ます。
 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 真っ暗ですな。。。
 こちらは東側なのですが、東側の開口はいまだ
に、最初に入ったE坑のみです。。。
 さらに前進してみます。。。
 。。。うーむ、なんか崩落が見える感じが。。。
 コンクリート巻きが始まる場所から崩落って。。。
 ダメだ!
 完膚なきまでに崩壊しています。。。
 コンクリアーチが途中まで確認できますが、あの
アーチのラインでいくと、上部はありえない空間
です。
 あれだけの空間を作ってしまうほどの崩落を
起こしてしまったようです。。。

 これ!このアングルがよくわかりません?
 本坑のコンクリアーチはあんな下です。ですから今いる場所なんて相当高い位置です。
 これだけの空間をまるごと作ってしまう崩落。。。それによってここより東側は完全に埋没してしまったようです。
 疎開先の急造隧道にしても、あまりにもデンジャラスな。。。
 ちなみに真中の白い四角いのは、手動マッピングマシーンです(笑) 
 遺されたコンクリアーチの残骸。。。
 今や我々に対する脅威以外の何物でもありま
せん。

 大崩落地点から西側を。。。そういえば、西側全然見てませんでした。。。
 こっちはちゃんと開口しとる!今のところ西側は3連勝(?)です!(東側は1勝2敗(??)です)
 西側の坑口に進んでいくと。。。

 
おおおっ!!!

 左手に横坑が!やったね!また一本次の本坑
を見られるかもです。
 取りあえず横坑は置いといて、先に西側の坑口
を確認します。
 寸前で崩落はあるもののしっかり開口している
ようです。
 半分以上埋まってはいるものの、しっかり開口
しています。
 こっちは鉄格子がありません。
 本来の坑口より多少上に開口している感じで
す。
 さあ、ここの坑口は何坑だ?
 接近画像を撮ってませんでしたが、中から外を
確認した結果、ここの坑口であることが確定しま
した!
 ずばり、「N坑」です!想定通りでした!
 N坑の坑口より振り返り。
 薄っぺらいコンクリートアーチの割れ目がはっき
りと確認できます。
 岩盤とコンクリアーチの隙間に角材が刺さって
います。。。
 これはコンクリートアーチを施工する際に使われ
た支保工の残骸でしょうか。
 本来こんなの残さないんですがねえ。。。
 。。。どうっすか、この有様。。。
 このコンクリの淵を掴んでぶら下がる。。。
 間違いなく冗談では済まない結果を生みそう
ですよねえ。。。
 。。。さあ気を取り直して、次行きましょう。
 新しく発見した本坑4本目に繋がると目される
横坑に潜入です。
 本坑に比べて小さい洞内ですが、やはりなんと
なく安心感があります。
 それにしても結構繋がってますよねえ。
 これ、全部繋がるんかいな?

 。。。ん?なんか落ちてる。。。
 チェリオの烏龍茶缶です。今ではほぼ見かけな
い(ペットボトルが主流のようです)です。
 まあ言ってもガンガン戦後のブツです。
 ゴミのポイ捨てはしないようにしましょう。
 なんかイビツな感じになってきましたな。。。
 ヘンな形の横坑から本坑が出てきました!
 さあ、ここはどうなってるんでしょうか。。。
 その前に横坑振り返り。
 だいぶ荒い掘削跡です。
 路面には水が流れたような跡があります。
 雨天時には水が流れるのかもしれません。
 さあ、第4の本坑潜入!
 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 なんか両側とも真っ暗です。。。今までになかっ
た展開に狼狽えます。
 
 ま、まあ、とりあえず3連勝中の西側坑口を確認
しましょか。。。
 しょってからエラい崩落具合です。
 天井の崩壊が著しい。。。
 今までの3本も大概でしたが、ここはさらに強烈
です。。。
 こんなに崩れてしまうもんかね。。。
 それでも!しっかり瓦礫の眼下には穴が辛うじ
て残されております。
 うーむ、ニクいねえ(?)
 。。。うーむ。。。
 喜びも束の間。。。これは絶望的な雰囲気に
なってきました。。。
 アーチ上部があんな高さに。。。7割程土砂で
埋まっているようです、そしてさらに奥は。。。
 終了!!!
 完璧に埋まっている感じです。
 うーむ。。。意外とコンクリアーチは持ち堪えて
いる感じがします。
 土砂の質からも推察すると、人為的な充填で
はないでしょうか。
 実は閉塞はある程度予測していました。
 ここは、西側の道開削の影響を一番受けている
所ではないかと思われます。
 最深部より振り返り。
 うーむ、狭い。。。
 丁字路に戻って来ました。
 ちょうど瓦礫の上からの撮影ですので、視点が
高いです。
 向こうは崩落量が少ないようですが。。。
 さあ、奥はどうなっているか。。。
 両側閉塞は悲しすぎる。。。
 靄がキツい。。。
 。。。。
 むむむ!?なんか奥の様子が。。。
 あかーん!

 コンクリ巻きの先に瓦礫の蓋が。。。
 やっぱり最悪の両側閉塞か。。。
 さらに接近。。。んんん?
 なんか上部に隙間があるような、ないような?
 !!!!!!!!!!!

 ぐおおおおっ!
 穴が開いておる。。。ちいーさなちいーさな穴
が。。。
 なんか30pぐらいしか開口してません。。。
 これを潜るのは激しくいやだ。。。
 東側の坑口、開口してないかな〜。。。
 そっちから回り込めれば。。。
 。。。てなわけで、已む無く撤退。。。
 
 結局、東側開口は、潜入開始したE坑のみで
す。一方西側はN坑、E坑(O坑)、P坑の3か所。
 最後のここだけは埋没しておりました。

                                                 Copyright(c)2011,ピカ氏
 さあお待ちかねのピカさんマップです!坑道ナンバーを整理していただきました。
 4本中一番南側の隧道を、東側の開口部から想定してD坑に。西側N坑東側が不明の隧道をE坑に。
 最初に潜入した東側E坑と西側O坑を統合、番号整理してF坑に。西側P坑東側消滅?の隧道をG坑に、
それぞれ改称致しました!
 さらに内部の状況も事細かにマッピングしていただいております!これ以上の詳細マップがありますか!?

 というわけで、次回は新E坑の東側確認、D坑東側潜入、そしてついに道路を挟んで東側へ突入します!
 以降、 
その4 に続く!