煉瓦みち



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水路橋梁・隧道(疏水用水等水路由来限定)
※内部が素掘りやコンクリでも坑門(ポータル)に煉瓦や石積みが使用されている場合は掲載。
※コンクリやコンクリブロック製、煉瓦や石函渠でも装飾性の高い物件はノーカウントで参考掲載。

橋梁名 形式  備考
水路名
 接続水路元or先
所在市町村
訪問日
九州地方
福岡県
矩手水門苦楽橋 アーチ型擁壁支え
※3連逆水止暗渠の
吐口側
土木学会選近代土木遺産Bランク
・着工:
1898年(明治31年)4月
・竣工:
1899年(明治32年)8月
・径間:実測4.56m(約15尺) 文献では4.6m
・歴史:水門両側の石垣擁壁が地盤軟弱により内側に傾き始めた
のを支える目的で築造された。
・現況:呑口側:煉瓦巻厚4層の半円アーチ。
面壁はイギリス積み。笠石がある。
要石があり、「苦楽橋」と陽刻されている。
吐口側:煉瓦巻厚4層の半円アーチ。
面壁はイギリス積み。笠石がある。
要石があり、文献では「明治三十一年中旬」と陽刻されているという
ことだが、実際に目視すると、「明治」「十月」の文字が確認できる
参考文献:旧柳川藩干拓遺跡Ⅱ 2009福岡県教育委員会PDF
不明
有明海
みやま市
2024年4月
熊本県
郡築二番町樋門 3連アーチ型逆水止 土木学会選近代土木遺産Cランク
・竣工:
1938年(昭和13年)

・径間:未計測

・現況:呑口側:切石の3連半円アーチ。
輪石10個と要石で構成される
2本の階段状の水切りがあり、尖頭状に加工してある
胸壁部分の切石は江戸切りでフランス積み。下3段と上2段で切石の
サイズが異なる。また、2本の水切りに合わせピラスターを配している。
笠石受けも切石だが、笠石は装飾性はあるもののコンクリート製。
吐口側:鋼製の扉体の下部からワイヤーを使い、突き出し窓のように
引き上げるやや特殊な仕様のゲートを採用している。このゲートを含
め、下部構造は後年改修と思われる。
胸壁部分の江戸切りフランス積みの切石やピラスターは残されている。
内部:切石のアーチが視認できる。
参考文献:八代市HP
不明
八代海
八代市
2024年5月
郡築新地甲号樋門 10連アーチ型逆水止 土木学会選近代土木遺産Aランク
・竣工:
1900年(明治33年)
・径間:未計測
・現況:呑口側:煉瓦巻厚3層の10連欠円アーチ。
迫受石と隅石がある。
坑門前に角落し用?の切り込みがある。
切石3段ごとに階段状になった水切りがある。
坑門の切石は、下部から2段はアーチリングに合わせたやや歪な物を
使用。次の2段は根石や天端で使われるホームベース状の切石を組み
合わせている。次の3段は布積みで、その上に笠石が乗せられて
いる。
吐口側:鋼製の扉体の下部からワイヤーを使い、突き出し窓のように
引き上げるやや特殊な仕様のゲートを採用している。このゲートを含
め、下部構造は後年改修と思われる。
上部の布積み切石、笠石は往時の物が残される。中段に下りる
階段が設置されている。
内部:側壁とアーチは煉瓦で側壁はイギリス積み。
参考文献:八代市HP
不明
八代海
八代市
2024年5月