白倉林道隧道群

三重県


その9

  

 
 激しくガレていく白倉林道。。。
 そう、もはやここは一般車の通れない場所。プロ
専用林道です。果てしないと思える道筋がずっと
ずっと続いています。
 そんな中でもちらほら見える舗装路。。。うーむ
侮り難し。。。コンクリ路面に生えるコケの具合か
ら、相当の年月車の乗り入れはないように思えま
すが。。。
 !!!

 分岐が!

 白倉林道徒歩探索において、初めての明確な
分岐に出ました!
 左上り、右下りの明らかな分岐。。。地図で確認
せんとな。。。
 うむ!
 間違いなくここですよ!ここ!
 明確な分岐です。左上の道筋は光谷に沿って
進む道。
 右下のは、変わらず銚子川に沿って進む道です。
 分岐地点に道標が辛うじて残されていました。
 明らかに左上の道を指す道標。。。

 この道の正体が即判明。
 
 「光山林道」

 だそうです。
 いやあ、よくぞ肝心な部分を残してくれました。
 奇跡的です。
 光山林道。。。すでに先行きが相当危ぶまれる
ナリを見せていますが。。。
 本来ならこの長時間探索を考えると、パスして
しまうのですが。。。
 いやあ、見つけちゃってるんですよねえ〜穴表記
を。。。
 そんなに距離はないようやし、やっぱ見に行くっ
きゃないっしょ!
 路肩はコンクリートで安定化されているものの、
路盤はとても舗装をしていたとは考えられない
風体を曝しています。
 この状態がずっと続いており、不安が募りました
が。。。
 電子地図ってすげー!!!

 本当にこんな所に隧道が存在しました!
 絶壁の岩盤にやや四角く穴を開けています。
 電子地図にミリ単位の表記で存在します。
 赤いマークに隠れて見えなくなってますので
よけてやって下さい。。。
 白倉林道上でもっと長い隧道が未表記なのに
なんでこれだけ表記があるんでしょうか。
 おかげで発見に至れたので全くもって良いこと
ですが。
 短くてなんか四角い隧道です。

 (仮)光山隧道 竣功年度不明
 延長 幅員 有効高 一切不明


 。。。うーむ、なんもわからん。。。
 白倉林道方面坑口より。。。
 一切人工的なものは発見できず、ただそこに穴
が開いているのみ。。。
 魔境側坑口。。。
 四角く見えていたのはこっち側か。。。
 しかしなんつー天井の高さ。。。天井が平べった
いのはなんか非常に怖い。。。
 どうですか、この切り口。。。
 もはや一般を全く意識していない感じ。とりあえ
ず、作業車が通れればいい!そんな風貌です。
 魔境側坑口!
 うむっ、四角いっ。
 掘り進むうちに丸くしなくても大丈夫だと思った
のでしょうか。
 地質により実現したいびつな隧道。。。
 こんな山中奥深くでどういった役割を担っていた
のでしょうか。

 。。。取りあえず、もう少し進んでみましょうか、
もう少し歩くと橋があるようなので、そこまで。。。
 。。。数分後、をっ、きたきた。やっぱり橋が存在
しました。
 意外とごく普通の橋梁です。


 光橋(ひかりばし) 昭和50年8月竣功

 
 で、なんでか銚子川の銘板もありました。
 もしかして、本流がこっちなの???
 。。。それはないやろう。。。
 
 と、思える、あまりにも川幅の違い。。。
 上記地図の地点まで来ました。
 ここから先にもしばらく道筋が続きますが、目標
がないのでさすがにこれ以上は進めません。
 
 この段階で午後1時。。。まだ時間には余裕は
あるものの、足の方が相当限界に近いです。
 
 取りあえず光山林道の探索はここまでとして、
先程の分岐地点まで戻ります。

 以降、 
その10 へ続く!

 (そろそろ終焉が近い。。。)