旧清水谷隧道
福井県


後半戦

 

 背伸びしても、向こう側が見えない。。。なんで?

 本当にごつごつした洞内です。素掘りでこれだけ
落石ないのがその固さの証かも。。。
 。。。。。。。。。。。

 褒めるとすぐこれである。。。どないやねん。
 まあ、素掘りで落石無いほうがおかしいっすね。

 水量も多くなってきて、ますます不安です。
 
 いやあ、結構キテます。
 側壁剥がれてますねえ。
 振り返れば、何時の間にやら入ってきた坑口が
あんなに遠くに。。。
 をうっ。。。
 こいつはひどい。。。

 左上がばっくり裂けています。
 岩盤の構成が為せる業ですな。
 この辺が中間地点でしょうか、俄然落石が目立
ちはじめます。
 そして、うっすらと向こう側の光が見えるよう
な???
 なんで上の方に光が見えるのかと言うと。。。
 で、でたあ〜!!!
 清水谷よ、おまえもか!

 やはり素掘りの命運は大崩落とは切っても切れ
ない関係なんだね。。。おいたわしや。。。

 しかし、塞がってはないはずです。
 かがめば充分潜れるスペースは開いていまし
た。
 左の木片は支保工とかに使っていたのでしょ
うか。。。
 ををっ!
 光が近い!

 どうやら3分の2くらいはきていたようです。

 右手にも金具の付いた木片がありますねえ。
 無事に大崩落を乗り越え、振り返り。
 ここから見ると完全に閉塞しているようにも
見えますねえ。
 非常に明るい越前市側坑口。

 両サイドは水溜りがあるものの、まだ陸地の方
が多いので難なく歩けます。
 最後の瓦礫の山を越えると。。。
 水が目一杯湛えられている感じが。。。
 うむっ、目一杯である!

 これは結構な水量です。長靴でなかったのが
痛い。
 それにしても、向こう側が緑っぽいなあ。
 坑口外は本当に緑一色でした。
 水面に映る坑口がまた美しい。。。
 もう1枚。。。
 あえて少し引いて撮影。
 なんか良くないですか???
 さあ、戻ろうか。。。

 越前市側は回りこんで確認することにします。
 無事池田町側に戻ってきました。

 。。。ついでに旧道入り口を探っておくか。。。
 よくよく辿ってみると、ををっ、道筋が結構はっき
りと残っています。
 果たしてこの旧旧道、どこにつながるのか。。。
 !いいものがいいかたちで残っています!

 布積み石垣の苔むし倒した法面が残っており
ました。
 ふと右側をみると、眼下に見覚えのある物体
が。。。
 あれは、旧清水谷隧道のロックシェッドですな。
 随分旧道とは高さを隔絶しています。
 どうりであの辺で接続を探しても見つからん
わけやし。
 その後も大きな崩落箇所もなく、雑草潅木に
まみれながらも安定はしています。
 高度も余り変わっておらず、相変わらず旧道に
接続する気配がありません。
 そうこうしつつ進んでいくと右側の視界が開けて
きました。
 小さな川と。。。ををっ、その右側には旧道の
姿が!
 まだ高低差はあるものの接続が近い気がしま
す。
 右側が水田に変わり、旧旧道も緩やかに下降
してきました。旧道とほぼ同じ高さまで。。。
 ついにアスファルトの道が出てきました。
 本当はもう少し真っ直ぐ進むのかも知れません
が、私有地化しているようです。
 ので、アスファルト道を右へ。
 旧道から旧旧道方面を見ています。
 この農道が旧旧道ではないかも知れませんが、
アクセスには最適だと思われます。

 さあ、越前市側を見に行くぞ!
 さあ、越前市側にやって参りました。

 しろさんのレポで場所は把握しておりましたの
で、労せず旧旧道の入り口を発見。
 旧旧道は、治山工事用道路として第二の人生
を歩んでいるようで、コンクリ舗装されておりまし
た。
 こうなってくると、坑口の残り方が気になります。
治山と旧旧隧道の接点は全くないはずです。この
道が隧道にぶつかるとは考えにくいです。
 いつしかダートに変わりましたが、ずっしりと道筋
が刻まれており、関係車両の往来の多さを物語
っているようです。
 
 。。。。。。。。。。谷隧道の時と同じで、なんか
左手が気になりました。
 。。。。。。。。。。。。。。。

 これが旧旧道から見える景色です。
 なんか奥にみえるぞお。。。
 いました!!!

 やっぱりこんな形でしか残らんよなあ。。。あぶ
ないあぶない。
 振り返りますと、想定通り完全無視される初代
隧道。。。
 そら治山と何も関係ないからねえ。。。
 越前市側坑口です。
 池田町側よりはっきりと坑口を残します。

 いやあ〜明治隧道、結構な長さなのに本当に
良く残っていてくれました。
 内部はやはり水没しています。さながら水路
隧道ですな。
 先ほどはこの奥からこちら側を撮影していたの
ですから。。。我ながらよく入り込んだもんだ。
 坑口前から振り返り。
 
 今や現道からはるか彼方に追いやられ、旧道
ですら閉鎖されています。ましてや旧旧道なんて
もってのほかですが、よくぞ生き残ってくれたもの
です。ついでに旧旧旧道の峠越え道も発見でき
たのは非常に有意義でした。