Get's ヘキサ
暗峠越え

 

 奈良県の吉野郡黒滝村から五条市をかすめて同じく
吉野郡天川村へ至る区間は、扇形山と天狗倉山という
1000m級の山々に挟まれた難所です。両山に挟まれ
た形で存在する笠木峠、かつてはこの峠越えが必須で
あったと推察されます。後に笠木隧道、川合隧道が完成
して、笠木峠は旧道となります。さらに、現代の交通事情
を鑑みて1984年9月に「新笠木トンネル」、そして
1997年10月には「新川合トンネル」が完成したことに
より、笠木峠は旧旧道にまで格下げになりました。

 写真は「笠木隧道」と、旧旧道の入り口です。
 いきなり最初の難関です。来るものを拒むかのように
大きく陥没したアスファルト、しかし、誰かが通ろうとした
のか、平たい石が並べてあります。
 ここを使って、アテンザ君でもクリアできました。
 旧旧道ではあるが、舗装はしてあり、老朽化著しいも
のの、通行には支障ありません。
 しかし、路肩が怪しいところが結構あります。
慎重に進みます。
 草木の侵食が著しいですが、ガードレールも朽ちる
ことなく今もガードの役割を果たしています。
 どうやら廃道には至っていないようです。
 水道管などを敷き直しか補修するために、アスファルト
によく切り込みを入れていますが、この旧旧道にも同じ
光景がありました。
 長年の風雨でアスファルトも侵食を受けています。
 峠に向かって徐々に標高を稼ぎます。
 そろそろ峠、というところで広いスペースが設けられて
いました。どうやら、林業の方が使用しているようです。
 この広場の奥手にもダート道がありますが、おそらく
林業の方専用の道でしょう。

 峠です。
 あの広場手前カーブを曲がればすぐ峠に到達します。
 むむ。。。
 突然の完全ダート化。しかも左手にある看板には
 「これより先は自動車は通行出来ません 黒滝村」
 と書かれています。むむむ。。。
 よととの勘が、ダメや。。。と言っております。
 轍はあるものの、奥へ進むにつれて消え行く感じが
ぷんぷんしてます。
 これ以上進むと、絶対底擦ります。
 無闇な進入は絶対後悔するハメになります。
 この道の鉄則!諦めが肝心。
 右側が旧旧道笠木峠へ向かう反対側入り口です。
 予想通り、完全なる廃道状態。

 
 どないもならん状態。
 笠木峠片側は、林業等の目的で生かされ、反対側は
打ち捨てられたという、旧峠道の典型例です。

 笠木峠越えは車ではムリという結論に至りました。